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2018年12月20日に日本の哨戒機が韓国海軍駆逐艦に火器管制レーダーを照射される事件が発生しました。
この「レーダー照射問題」について場所や詳細、国内の反応や韓国・海外など世界の反応を含めて詳しく総まとめしましたのでご紹介します。
韓国海軍駆逐艦による「レーダー照射問題」の場所や詳細などの真相
韓国海軍駆逐艦が日本哨戒機にレーダー照射した場所は?
能登半島沖で警戒監視中にレーダー照射を受けた
神奈川県の第3航空隊は海自厚木基地に所属する最新鋭のP1哨戒機を約15機運用して他国の軍艦艇の監視や情報収集をしていますが、その内1機が2018年12月20日に日本海の能登半島沖を飛行中に韓国海軍駆逐艦からレーダー照射を受けました。
日本海において、韓国の駆逐艦と警備救難艦、そして漁船を発見しました。この模様を詳しく調べるために近づいたところ、レーダー照射されました。
日本の防衛省は韓国駆逐艦からレーダー照射を受けた翌21日にその事実を公表しました。
韓国海軍駆逐艦による海上自衛隊P1哨戒機への火器管制レーダー照射問題で、同機が所属する海自第3航空隊司令の藤澤豊1佐が毎日新聞などの取材に応じた。藤澤1佐は韓国側が否定する照射について「レーダー波の特性はすべて解析できている。火器管制レーダーの照射に間違いない」と改めて断言し、韓国が「威嚇飛行」と非難している点にも「危険な行為はなかった」と反論した。
日本の哨戒機に火器管制レーダー照射を行った韓国の駆逐艦は「広開土大王(クァンゲト・デワン、DDH-971)」ですが、そもそも「火器管制レーダー」とは何なのかご説明しましょう。
「火器管制レーダー照射」とは?
「火器管制レーダー照射」は事実上の軍事攻撃
駆逐艦から発せられるレーダーには様々な種類がありますが、今回日本の哨戒機に照射されたレーダーは「火器管制レーダー」といういわゆる攻撃するための”ロックオン”になります。
駆逐艦にはミサイルや対空砲が搭載されていますが、「火器管制レーダー」はこれらの照準を対象物に合わせ”ロックオン”するための装置であり、日本の哨戒機は韓国駆逐艦に銃口を突きつけられ引き金を引かれ攻撃される可能性があったということです。
つまり、日本と韓国は戦争に発展する瀬戸際まで行ったということであり、これが日本ではなくロシアやアメリカの戦闘機などにレーダー照射をしていたなら韓国駆逐艦は即座に反撃に遭い戦争に発展したことでしょう。
日本のレーダー照射問題はこれが始めてではなく、2013年に中国海軍が日本の護衛艦に向けて「火器管制レーダー」を照射した事件がありました。
この事件を受けて国際法上で「CUES(洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準)」が定められ、「火器管制レーダー」の照射はたとえ攻撃の意思が無くても”模擬攻撃”に当たるため慎むべきだとされていました。
哨戒機操縦者は「レーダー照射」されて攻撃を恐れた
海自第3航空隊司令の藤澤豊1佐が当時の詳細を語る
海自第3航空隊司令の藤澤豊1佐が当時の状況について哨戒機に搭乗していた部下から聞き取りした内容を毎日新聞の取材に答えました。
「火器管制レーダー」を照射された哨戒機を操縦していたパイロットは、いつロケットなどによる攻撃が発射されるかと思って驚いたそうで、乗組員が冷静に状況を対処したもののいつ攻撃されてもおかしくない状況に恐怖を感じていたようです。
レーダー照射を受けた後、哨戒機は所属の厚木基地に帰還し、レーダー分析が詳しくできる横須賀基地にデータを転送しましたが、すぐに韓国駆逐艦による「火器管制レーダー」で間違いないと報告がありました。
これを受けて翌21日に防衛省が「日本の哨戒機が韓国駆逐艦から火器管制レーダーを受けた」と公表し、韓国側に釈明と謝罪を求めましたが韓国政府はお得意の”逆ギレ”で返してきました。
韓国政府は「レーダー照射」を認めなかった
韓国の言い分はまったく根拠もなく2転3転した
韓国政府は当初はレーダーを照射したことを認めながらも遭難船捜索のためだったと言い訳し、その言い訳が通らなくなると今度は「レーダーは照射していない」としらばっくれてしまいました。
防衛省は火器管制レーダーを受けた際の哨戒機コクピット内での様子を撮影した動画や探知音は公開しましたが、レーダー波を解析したデータは自衛隊の探知能力がバレてしまう問題から公開しませんでしたが、藤澤豊1佐は哨戒機のセンサーで完全に証拠が取れていることを自信を持って公表しました。
韓国政府は問題発覚直後は「火器管制レーダーを照射したが、それは遭難船を救助するために使っただけだ」と主張し、さらに韓国マスコミを通して「天気が悪かったため全てのレーダーを使わざるを得なかった」と主張しました。
しかし、日本の哨戒機が撮影した動画を見る限り当時は「天気が悪い」ということはないことが分かり、韓国政府が嘘をついていたことが明らかとなりました。
この動画を観ればわかるように当時は雲がほとんど無い快晴であり、韓国政府の言う遭難船捜索のために全てのレーダーを使う必要などどこにもない状況でした。
韓国駆逐艦はすでに遭難船を見つけていた
動画を検証すると韓国駆逐艦は火器管制レーダーを照射した時点ですでに遭難していた漁船を見つけており、一緒に救助に当たっていた韓国海洋警察庁の警備艦「参峰」から救助用のボートを出して横付けしている様子が見て取れました。
韓国政府に対して日本政府は、「普通のレーダーと火器管制レーダーはまったく異なるもので、韓国側が主張するような自体で用いるはずがない」と反論しました。
韓国政府は返す言葉がなくなったためか、「そもそもレーダー照射自体していなかった」と驚くべき対応でしらばっくれてしまいました。
それどころか、韓国政府は「日本の哨戒機が低空飛行で近づいてきたため、非常に威嚇的に感じた。そのことの方が問題であり日本は謝罪すべきだ」とまさにお家芸と言える「謝罪」を要求してきました。
この韓国政府の逆ギレに対して日本政府は「威嚇行動ではない」と反論し、日本の哨戒機は365日日本海を監視しており、他国の軍艦や漁船などを見つけた時も十分な距離と高度を取って確認していることを説明しました。
韓国政府が「レーダー照射問題」の反論動画を公開
矛盾だらけ、コラだらけの韓国の反論動画
逆ギレして大勢を立て直した韓国政府は、今度は日本の哨戒機がいかに”威嚇的”に韓国駆逐艦を脅かしたかという動画を、8カ国語で公開して世界にアピールし始めました。
以下のYouTube動画は韓国政府が日本に反論するために公開したものですが、サムネイルは”威嚇的”に映るようにコラージュされており、かなり恣意的なものを感じます。
韓国政府が公開したこの動画ではほとんどが加工されており、4分26秒の尺の中で韓国側が撮影した動画はわずか10秒でした。
まったく説得力が無いどころか、韓国政府の「どんな証拠を突きつけられても我が国はコラージュして反論する」と言っているようなものです。
また、通常国家間の問題を証言する動画でBGMなどは不要ですが、まるでどこかの独裁国家のお家芸である煽るようなBGMを流しているあたり、韓国の”朝鮮人”らしさを再確認させられます。
韓国政府はこの動画の中で「証拠資料があれば実務者協議で話し合えばいい」と提案していますが、これはそもそも日本政府がのらりくらりと言い訳ばかりする韓国政府に提案したことでした。
まったく呆れるばかりの韓国政府の対応ですが、この動画にもあるように日本の哨戒機が低空飛行による威嚇をしてきたと話をすり替えてしまったため、日本政府としては「これ以上話し合いを続けても平行線を辿るため冷却期間を設けよう」と提案して「レーダー照射問題」はひとまず沈静化、というよりは韓国政府によりうやむやにされてしまいました。
「レーダー照射問題」について日本と韓国の主張まとめ
日本と韓国のそれぞれの主張をまとめると
「レーダー照射問題」をめぐって日韓の両政府の間で不毛な舌戦が繰り広げられてきましたが、現在までの双方の主張についてまとめてみました。
・P-1哨戒機は火器管制レーダーを受けたことで、状況を保存しつつ直ちに離脱して回避行動を取った。
・韓国駆逐艦が行ったP-1哨戒機への火器管制レーダーの照射は国際法上で定められている「CUES(洋上で不慮の遭遇をした場合の行動基準)」に違反するもので、模擬攻撃に定められているため慎むべき行動である。
・韓国駆逐艦から照射された火器管制レーダーを防衛省が分析したところ、レーダーは一定時間継続して照射されていたことが分かった。韓国政府が主張した遭難船捜索用のレーダーであれば360度回転させて使用するためレーダーの探知は一定間隔となるが、継続的に探知したことから意図的にP-1哨戒機にレーダーを照射していたのは明らか。
・火器管制レーダーを受けた後に韓国駆逐艦に3つの周波数を用いて通信を行ったが、いずれも一切応答が無かった。韓国政府は当時の通信状況が悪く無線が聞き取れなかったと公表したが、当時は快晴でありそうした状況に無かったことは明らか。
・当時、現場から240キロ離れた場所で航空自衛隊の練習機がP-1哨戒機が韓国駆逐艦に送った通信電波をキャッチしていた。このことからも、わずか500メートル程度しか離れていなかった韓国駆逐艦が電波をキャッチできなかった可能性は極めて低い上に、韓国政府が公開した動画の中でP-1哨戒機の電波をキャッチしている様子が残されている。
韓国政府が主張していたことが本当なら、駆逐艦に搭乗していた乗組員は全員が状況に対処できない素人だったのかもしれませんね。
一方で、韓国政府が主張していた内容をまとめると以下のようになります。
・P-1哨戒機が150メートルの高度で低空飛行したことについて、日本政府は日本の航空法を用いて国際法上問題がないと主張しているが、国際法は民間機に適用されるもので軍用機には適用されないため日本の主張は国際法を湾曲して解釈している。
・韓国駆逐艦は火器管制レーダーを遭難船の救助活動目的で使用していたが、P-1哨戒機にレーダーが照射されたのであれば直ちに離脱すべきだったところ、P-1哨戒機はレーダーを探知しながらも再接近するという異常行動を見せた。
・P-1哨戒機は3つの電波を用いて通信を試みたと主張するが、いずれも雑音が激しくて聞き取れ無かった。
・日本が主張する火器管制レーダーのデータがあるのなら実務者協議で公開すればいい。
・韓国駆逐艦が人道的救助を行っていた最中に軍事的な威嚇攻撃をした日本は謝罪をしなければならない。
こうして日韓双方の主張をまとめて見ると、韓国という国には何を言っても無駄だということが痛いほど分かります。
日本はレーダーのデータを公開しても意味が無い?
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