KCONで話題になったシュシュ女事件についてまとめました。名前や顔、年齢、国籍、実家や住所、大学、経歴、アカウントなどが特定され問題になっているシュシュ女の炎上の経緯、その後や現在の様子について解説します。
シュシュ女のKCON事件とは

出典:https://kconjapan.com/
2025年5月9日から11日にかけて、千葉・幕張メッセにて開催されたK-POPイベント「KCON JAPAN 2025」。
全33組のアーティストが出演し、総動員数は約11万人を誇るなど、K-POPファンを熱狂させるイベントとなりました。
しかし、その盛り上がりの裏で女性スタッフの対応が原因となって騒動が勃発し、SNSを中心に炎上。
運営側が謝罪文を発表する事態にまで発展しました。
騒動のきっかけはミーグリでの剥がし対応
問題となったのは、ボーイズグループ「ZEROBASEONE」のお見送りイベントMEET & GREET(通称:ミーグリ)における、ファンとアーティストの接触を管理する“剥がし”と呼ばれるスタッフの対応でした。
剥がし役として配置された女性スタッフは、スムーズな進行と安全確保のために「次に進んでください」「立ち止まらないでください」などと声をかけながら、ファンを素早く誘導していました。
しかし、その誘導の仕方があまりに強引だったとして、会場にいたファンから怒りが噴出。
「肩を押される」「腕を引っ張られる」「笑いながら対していた」などの証言がSNS上で話題となったのです。
【シュシュ女】
— けん@沖縄宮古島好き (@ken_ken_0315) June 7, 2025
こっちが元祖だよね。 pic.twitter.com/OIv2nvcofN
高額チケットを購入した参加者の不満爆発
今回のミーグリは、KCONの基本入場料15,900円に加え、さらに8,900円の特別チケットを購入することで参加可能になる高額なイベントでした。
にもかかわらず、約500人の参加者に対し全体の所要時間はわずか10分弱で、1人あたり約1.2秒の持ち時間しかなく、イベントに参加したファンからは「推しの顔すら見られなかった」と落胆の声が相次ぎました。
ファンはアイドルの前で立ち止まる間もなく素早く誘導され、まるで流れ作業のようだったとのことです。
金額に見合わない対応だとの批判が上がり、「こんな対応ならお金を返してほしい」と不満の声が多く上がりました。
ファンとアイドルの貴重なコミュニケーションの場であるミーグリですが、こうした事態に発展したことで、ファンとアイドル双方にとって残念な体験になってしまったことは否めません。
女性スタッフがシュシュ女と呼ばれ個人特定の事態に
問題となった女性スタッフは、髪を束ねるために白いシュシュを着用していたことから、SNS上で「シュシュ女」と呼ばれるようになりました。
問題の“剥がし”の様子を収めた動画が拡散されると、ファンの間で批判がヒートアップし、シュシュ女の顔写真や名前、勤務先情報が特定されて個人情報が晒される事態に発展しました。
中には住所や実家まで突き止めようとする動きも見られ、ネット私刑の恐ろしさを感じさせる展開となりました。
シュシュ女の顔や個人特定が拡散

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KCONにおける剥がしスタッフの対応をめぐる騒動は、いまだSNSを中心に議論を呼んでいます。
特に問題視されたシュシュ女の対応は、多くのファンの怒りを買ったことで大炎上につながり、個人を特定する動きに発展しました。
シュシュ女への不満から個人特定へ発展
ネット上では、「高額チケットを購入してあの対応は酷すぎる」「あの笑いながらの“剥がし”はファンをバカにしている」など、剥がしスタッフの行為を非難する声が多数上がりました。
ミーグリ中の動画がSNS上で拡散されたことをきっかけに、一部で個人特定と誹謗中傷が進み、シュシュ女のさまざまな個人情報が明るみになっています。
一方で、「どんな理由があっても個人情報を晒すのは行き過ぎ」「住所や勤務先を特定するのは異常だ」といった、ファンの過激な特定行動に対する反論も広がっています。
シュシュ女の特定された情報:顔・名前・住所・実家・大学・SNSアカウント

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問題となった女性スタッフの動画が拡散されたことで、白いシュシュを着けていたことから「シュシュ女」と呼ばれ、容姿や服装などから本人を特定しようとする動きが加速しました。
最終的には、名前、大学、住所、使用しているSNSアカウントなど、広範囲にわたる個人情報が特定される事態となりました。
国籍・年齢・家族・経歴などを特定する動きも
動画に容姿が映っていたことや、剥がしスタッフの勤務先が特定されたことで、個人を特定する行為が容易になり、国籍、年齢、家族構成、経歴など、さらなる個人情報を特定する動きにも発展しています。
これらの情報はSNSだけでなく、まとめサイトや掲示板などでも共有され、興味本位や攻撃を目的にさまざまな場所で拡散されました。
しかし、こうした情報を晒し上げる行為は、モラル的に問題があることはもちろん、法的リスクも伴います。
晒し行為は名誉毀損罪・侮辱罪など法的リスクの可能性も
一般人の個人特定が進む事態に発展したことで、各メディアではこうした晒し行為のリスクについて警鐘を鳴らしています。
法律事務所に籍を置く弁護士から「晒し行為には重大な法的リスクがある」との指摘が上がり、感情的な行為が引き起こすリスクについて説明する記事が多数公開されています。
具体的には、インターネット上で個人を特定し、誹謗中傷する行為は、名誉毀損罪や侮辱罪に当該する可能性があります。
名誉毀損罪は3年以下の拘禁刑または50万円以下の罰金。
侮辱罪は1年以下の拘禁刑または30万円以下の罰金です。
また、容姿が映る動画が拡散されたことで、肖像権やプライバシーの侵害にあたり、民事訴訟へ発展する可能性もあります。
損害賠償を請求されるケースも考えられるので、晒し行為に加担することが大きなリスクになることは間違いありません。
一部では「スタッフの対応に問題があったのだから批判されて当然」とする声もありますが、今回のように顔や実名が晒され、モザイクなどの配慮もされていないケースでは、悪意を持って拡散する「報復的行為」と見なされる可能性があります。
“正当な批判”の枠を超えた誹謗中傷や個人特定は法的リスクの可能性が非常に高くなるので、興味本位や怒りの感情に任せて晒し行為に加担する前に、一度立ち止まって考えることが大切です。
感情に任せた晒し行為で、人生を壊す可能性も
シュシュ女事件では、当該スタッフの個人情報が次々と明るみに出る中で、SNS上での誹謗中傷も激化しました。
特定行為を行った一部のユーザーは、「悪気はなかった」「軽い気持ちだった」と述べることもありますが、その行為が人生に大きな影響を与える危険性があります。
実際に、過去には匿名アカウントによる誹謗中傷が発端で刑事責任が問われた例や、数百万円規模の損害賠償が発生した民事訴訟も少なくありません。
近年は開示請求の手続きが簡易化したこともあり、軽い気持ちで投稿した攻撃的な言葉一つで人生を壊すこともあり得ます。
逆に、その言葉一つで、相手の人生を壊すことにもなります。
スタッフの対応が悪く不満を持った場合は、SNSで私刑を行うのではなく、冷静な態度で然るべき場所に問い合わせることが大切です。
シュシュ女のその後と現在

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シュシュ女の炎上のその後と現在について見ていきましょう。
運営側は謝罪、誹謗中傷に対しては法的措置も
KCONの運営会社は、剥がしスタッフの行動に不適切な部分があったことを認め、公式に謝罪を発表しました。
公式サイトを通じて「一部の回における運営スタッフの対応につき、アーティストおよびファンの皆様にご心配、ご迷惑をおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と謝罪しています。
また、今後については「より安全で円滑な運営とコミュニケーションのために、今回ご指摘いただいた点も踏まえ、今後ともより一層丁寧なサービスを提供できるよう、スタッフへの教育や運営プロセスの強化に努めてまいります」と伝えました。
シュシュ女が在籍するイベント運営会社も謝罪
シュシュ女が在籍するイベント運営会社「株式会社スタートポイント」も公式サイトで謝罪文を発表しました。
謝罪文には「弊社スタッフの勤務態度に不適切な点がありご不快な思いをおかけしましたこと、心よりお詫び申し上げます」と綴られ、「本来であればすべてのお客様に快適で楽しい時間をご提供することが私たちの責任であるにも関わらずこのような状況を招いたことを深く反省しております」と謝罪しています。
今後については「弊社全体で勤務態度に関する教育と指導を徹底してまいります。今回のご指摘を真摯に受け止め、同様の事態が二度と発生しないよう再発防止に全力を尽くしてまいります」と伝えました。
その一方で、シュシュ女の個人特定や誹謗中傷については「SNS上での公演に関わるスタッフ個人への誹謗・中傷といった行為はご遠慮頂きますようお願い申し上げます。スタッフ個人を特定する過剰な行為や、身の危険を感じさせる投稿などにつきましては、法的措置を検討せざるを得ないことを、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます」と呼びかけています。
法的措置も辞さない姿勢を示しているので、シュシュ女の個人特定に加担したネットユーザーのその後にも注目が集まります。
騒動後も運営への厳しい視線は変わらず

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今回の混乱を受け、イベントの運営側は公式サイトを通じて謝罪文を掲載し、今後はスタッフ教育の徹底と運営体制の再検討を行う方針を明らかにしました。
しかし、実際に現場に参加したファンの混乱や怒りは止まらず、準備不足のスタッフを最前線に配置した運営側の体制そのものに対する批判は収束する気配がありません。
ファンにとって推しと触れ合えるミーグリの“数秒”は、単なるコミュニケーションの場ではなく、一生に一度かもしれない推しとの貴重な接点です。
その貴重な瞬間を雑に扱われたと感じれば、怒りが爆発するのも無理はありません。
ファンの怒りがスタッフ個人に対する攻撃に発展し、炎上がヒートアップしたことで特定や晒しといった行為につながってしまったことで、一般人の顔写真や名前、過去の経歴までが広まり、個人攻撃が深刻な問題となりました。
一方で、現在は個人情報が拡散されたシュシュ女を擁護する声も上がっており、「推しと触れ合える数秒間を奪われた怒りは理解できるが、個人情報を晒す行為は明らかに度を越している」「彼女が精神的に追い詰められたらどうするのか」といった冷静な声が散見されます。
法的リスクを鑑みても、こうした行為は名誉毀損やプライバシーの侵害に該当する恐れがあり、投稿した側が刑事責任を問われる可能性も無視できません。
運営側へ求められる今後の対応改善
ミーグリなどのイベントにおける主役はファンとアイドルですが、裏方であるスタッフの言動や態度は、ファンの記憶に深く刻まれます。
イベントの印象を左右する重要な存在である以上、最低限の配慮ができるスタッフの配置は当然として、円滑にイベントを進めるための丁寧な対応や、ファンの満足度を上げるホスピタリティの両立が求められます。
今後、こうしたイベントに求められるのは「スタッフの教育体制の強化」「運営責任の明確化」「安全性の向上」で、それに加えて参加者にも、SNS時代に必要なリテラシー意識が求められます。
一瞬のトラブルが大きな炎上に発展することは、今回の騒動でも嫌というほどよくわかりました。
「KCON JAPAN」は、毎年多くのK-POPファンが全国各地から参加する一大イベントです。
今後、同じような騒動が繰り返されないよう、そして人生を左右してしまうような後悔を生まないよう、ファン、出演者、スタッフそれぞれが安心してイベントを遂行できる環境の再構築が求められています。
まとめ
KCON「シュシュ女事件」の詳細、炎上の経緯やその後、現在の様子についてお届けしました。
推し活の繊細さと、SNS時代のリスクが交錯した今回の炎上騒動。
インターネット上での個人攻撃が繰り返されないためにも、今後はすべての関係者が安心して楽しめる仕組み作りと、丁寧なファン対応が求められます。