大韓空港ナッツリターン事件

ナッツ姫の現在!父と母や妹・旦那や子供・大韓空港リターン事件も総まとめ

大韓航空の元副社長・ナッツ姫こと趙顕娥(チョ・ヒョナ)が起こした事件は日本でも大きく取り上げられましたが、ナッツ姫一族の現在も話題です。

 

今回は事件詳細、ナッツ姫の人物像、父母や妹・旦那や子供情報、現在を紹介します。

ナッツ姫が起こした「大韓空港ナッツリターン事件」とは 

 

離陸直前の航空機をナッツを理由に戻した珍事件

 

「大韓空港ナッツリターン事件」と呼ばれる珍事件が起きたのは、2014年12月5日でした。

 

現場となったのは大韓航空86便機内で、当時ジョン・F・ケネディ国際空港で離陸のために滑走路に向かい始めた最中に起こりました。

 

ファーストクラスに乗っていた当時大韓航空副社長だった趙顕娥(チョ・ヒョナ)が、CA(キャビンアテンダント)に出されたナッツが袋入りだったことに激昂。

 

機内サービス責任者であるチーフパーサーを呼びつけて叱責し、機内から降ろすために機長に命令して搭乗ゲートまで機体を戻させました。

 

機体や機内のトラブルで搭乗ゲートに戻ることを「ランプリターン」と言いますが、ナッツを理由に戻らせたことで「ナッツリターン」とメディアに揶揄されるようになりました。

 

そして、この事件を皮切りに創業者一族の傲慢な体質が明らかにされ、数々の犯罪が芋づる式に暴かれて行きました。

 

 

ナッツ姫が起こしたトラブルの詳細

 

ナッツの提供の仕方が悪いと激昂したナッツ姫

 

CAが袋のままマカダミアナッツをチョ・ヒョナに提供したため、「機内サービスがなっていない!」とチョ・ヒョナは大声で叫び激昂しました。

 

CAは機内マニュアルにある「ナッツアレルギーを持っている乗客へ配慮した行動」に沿ってナッツを渡したと説明。

 

しかし、チョ・ヒョナの怒りはさらにエスカレートし「マニュアルを見せろ!」と怒鳴りつけました。

 

そのチョ・ヒョナの叫び声は、ファーストクラスの後方にあるエコノミークラスにまで届いていたようで、その声を聞きつけたチーフパーサーが駆けつけて事情を聞くことになりました。

 

しかし、CAの代わりにタブレット端末で機内マニュアルを見せようとしましたが、ログインパスワードが分からず見せることができませんでした。

 

そうした不手際にチョ・ヒョナの怒りは頂点に達し、チーフパーサーに対して「飛行機から降りろ!」と絶叫しました。

 

 

ナッツ姫の指摘は間違いではなかった

ナッツ姫の間違いの指摘自体は合っていた

 

チョ・ヒョナはCAがナッツをお皿に盛って提供しなかったことに激怒しましたが、大韓航空の機内マニュアルはどうなっていたのでしょうか。

 

マニュアルによれば、CAはナッツアレルギーを持っている乗客を考慮し、まず袋のままでナッツを乗客に見せ、欲しいのであればナッツを専用の紙に盛って提供することになっていました。

 

チョ・ヒョナの主張は実は間違いではありませんでしたが、かと言ってナッツ程度のことで多くの乗客に迷惑をかける行為をしたチョ・ヒョナにどこにも正当性は無いでしょう。

 

 

ナッツ姫の命令で機長は搭乗ゲートに機体を戻した

副社長という権力を濫用したナッツ姫

 

チョ・ヒョナは滑走路に向けて動き出していた機体を搭乗ゲートに戻すように機長に命令しましたが、機長は初め、戻ることはできないと拒否していました。

 

しかし、チョ・ヒョナは副社長命令だとして「関係ない、止めろ!」と激怒し、機長はチョ・ヒョナが怒っている原因が分からないまま、ただならぬ形相に命令に従うしかありませんでした。

 

機長は機体が搭乗ゲートから17メートルほど進んだところで一度停止させ、3分2秒後に搭乗ゲートに戻しましたが、管制塔に状況を伝えていた時間だと思われます。

 

このチョ・ヒョナの「ナッツ・リターン事件」を皮切りに、創業一族の不正が次々と暴かれていくことになりました。

 

 

ナッツ姫の人物像とは

元同級生からの評判は悪くなかったナッツ姫

 

チョ・ヒョナが通っていたコーネル大学ホテル経営学部の元同級生によれば、チョ・ヒョナは「目的意識が明確でリーダーシップがあり、自分の意見をはっきり言える人間」だったそう。

 

また、チョ・ヒョナは財閥令嬢にも関わらず大学時代は質素な生活をしていたようで、事件で言われているような傲慢さは無かったと言われています。

 

 

同大学は富裕層が多く、親に一軒家を買ってもらったり、家賃が月2000ドルの部屋に住む学生がいる中、平均的な家賃のアパートを3人でシェア、目立ったブランド品も買うことなく堅実な生活ぶりだったという。また彼女は、裕福だからといって自分より下の人を見下す人ではなく、プライドを持って仕事をしており、後述の事件について彼女を怒らせるよほどのことがあったのではないかと述べている。

 

引用:Wikipedia – 趙顕娥

 

どこでチョ・ヒョナが傲慢な体質になっていったのかは分かりませんが、大韓航空に就職して一族の権力によりスピード出世をする中で培われていったものでしょう。

 

その元凶とも言えるチョ・ヒョナの父親で当時会長の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)と、母親の李明姫(イ・ミョンヒ)はとんでもない人物でした。

 

 

ナッツ姫の家族① 父親・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)

不正に不正を重ねていた韓進グループ会長のチョ・ヤンホ

 

チョ・ヤンホの父親、つまりナッツ姫の祖父は、韓国の大財閥・韓進グループの創業者である趙重勲(チョ・ジュンフン)です。

 

チョ・ヤンホは父親の後を継いで大韓航空社長、韓進グループ副会長、大韓航空会長などを経て2003年に韓進グループ会長となりました。

 

また、2014年~2016年まで平昌冬季五輪の大会組織委員長を務めるなど、韓国国内で多大な影響力を持った人物でした。

 

 

しかし、チョ・ヤンホは2018年5月31日に脱税や横領の容疑で逮捕され、ソウル南部地検に大韓航空の本社などを家宅捜索されて公判中の身となっていました。

 

詳しくは後述しますが、チョ・ヤンホは刑の確定を待たずして、2019年4月7日に滞在先のアメリカ・ロサンゼルスの病院で死去しました。享年70歳でした。

 

 

ナッツ姫の家族② 母親・李明姫(イ・ミョンヒ)

ナッツ姫は母・イ・ミョンヒのヒステリーを受け継いでいた

 

韓進グループ会長だったチョ・ヤンホの妻であるイ・ミョンヒもまた、運転手や工事作業員らへの暴言や暴行をした容疑で警察から事情聴取をされていました。

 

2018年5月6日、イ・ミョンヒは暴行と業務妨害の疑いで警察に立件されたことが明らかになりました。

 

 

動画が撮影されたのは、グループ内のホテル建設現場だとされる。李氏とみられる女性は、女性スタッフの腕をつかんで引きずり回し、さらには逃げる彼女を追い掛けようとするのを男性作業員が必死にとどめた。すると怒りが収まらないのか、揚げ句の果てには作業員が持つ大量の書類を床にぶちまけた。

 

引用:Yahoo!ニュース – 「ブチ切れ大暴れ動画」の母も立件…ナッツ姫一家と日韓政治の闇

 

警察はイ・ミョンヒに対して逮捕状を請求していましたが、ソウル中央地裁が本人から直接事情聴取をした結果、逮捕状は棄却されたためこの件について逮捕はされていません。

 

しかし、詳しくは後述しますが、娘のチョ・ヒョナと共に密輸容疑で逮捕されて2019年現在に判決結果が出ています。

 

 

ナッツ姫の家族③ 妹(次女)・趙顕旼(チョヒョンミン)

母親、姉と全く体質が一緒だった”水かけ姫”ことチョ・ヒョンミン

 

ヒステリックに激昂する体質はイ・ミョンヒとチョ・ヒョナだけでなく、次女のチョ・ヒョンミンも同様だったようで、「ナッツリターン事件」の直後にパワハラ容疑で捜査されていました。

 

当時大韓航空の専務だったチョ・ヒョンミンは、取引先の広告代理店のマネージャーが質問に答えられなかったことに激昂。

 

絶叫しながら水の入ったペットボトルを投げつけている動画が公開され、話題となりました。

 

この事件を受けて、チョ・ヒョンミンは2018年4月16日付で停職処分にされたことが発表されました。

 

なお、大韓航空の労働組合は辞任を求めましたが、現在までにチョ・ヒョンミンが辞任したという発表はされていないようです。

 

 

ナッツ姫の家族④ 旦那・朴鐘周(パク・チョンジュ)と双子の子供

大韓空港ナッツリターン事件

 

 

チョ・ヒョナは2010年10月、小学校の同級生だった旦那のパク・チョンジュと結婚していますが、パク・チョンジュはカリスマ外科医だと言われています。

 

そして2013年5月、チョ・ヒョナは大韓航空から転勤辞令を受けてアメリカ・ハワイ州へ赴き、現地の病院で双子の男児を出産しました。

 

しかし、わざわざ出産時期にアメリカに渡ったことについて、世間では子供にアメリカ国籍を取得させて兵役を逃れるための会社ぐるみの画策だとして批判の声が挙がっていました。

 

 

チョ・ヒョナは夫へのDV、児童虐待で告訴された

チョ・ヒョナと旦那のパク・チョンジュは、2017年5月から別居し離婚訴訟中でしたが、2019年2月20日に旦那へのDVや児童虐待を理由にチョ・ヒョナは刑事告訴されました。

 

 

パクさんは告訴状で、趙前副社長による暴言や暴行の状況について「腹が立つとの理由で『死ね』と叫んで首を絞められたり、タブレット端末を投げられ足の親指がえぐれる傷を負ったりした」と説明した。離婚訴訟を担当する裁判所には、パクさんの首や足にできた傷の写真や動画が証拠として提出されたという。 

パクさんは趙前副社長が「双子の息子を虐待した」とも主張し、「子どもたちがご飯を食べないとの理由で箸を投げたり、寝ないとの理由で暴言を浴びせたりした」と説明。

 

引用:レコードチャイナ – 韓国のナッツ姫、夫に暴行・児童虐待で告訴される「ナッツリターン事件後にエスカレート」

 

夫の証言が事実であれば、チョ・ヒョナは「ナッツリターン事件」により世間の笑い者になり、同時に副社長の座を追われ、精神的に限界に追い詰められていたのかもしれません。

 

しかし、チョ・ヒョナ側はパク・チョンジュの主張はデタラメであり、パク・チョンジュのアルコール依存症が主な離婚の理由だと反論していたようです。

 

 

趙前副社長は、パクさんの「アルコール依存症が主な離婚事由であり、治療の過程で酒を取り上げたことがきっかけで対立が深まった」と主張。児童虐待については「根拠のない一方的な主張」としている。これについてパクさんは「運転手に行動を監視されるなど結婚生活中のストレスによりアルコールに依存するようになった」と説明したという。 

 

引用:レコードチャイナ – 韓国のナッツ姫、夫に暴行・児童虐待で告訴される「ナッツリターン事件後にエスカレート」

 

児童虐待は反論しても、パク・チョンジュへのDVには反論していないようなので、チョ・ヒョナはやはり激昂して暴力を振るっていたのでしょう。

 

2019年5月現在までに、チョ・ヒョナとパク・チョンジュの離婚訴訟は終結をみていないようです。

 

 

「大韓空港ナッツリターン事件」後のナッツ姫と家族の現在

ナッツ姫の事件で”チョ・ヒョンミン法”が発議される

2018年04月18日、正しい未来党議員である蔡利培(チェ・イベ)が「航空事業法一部改正法律案」を発議しました。

 

これは「ナッツリターン事件」を受けて、チョ・ヒョナやチョ・ヒョンミンらが大韓航空の役職に今後戻ることを阻止する法案だと言われています。 

 

 

「改正法律案」によると、航空会社の業務と直接関連する法を違反して罰金刑以上を宣告された場合、執行終了(または免除)日から5年間は航空会社の役員になれないという内容だ。現行の「航空事業法」は、禁錮以上の実刑を言い渡された場合は執行終了日から3年間、執行猶予付きの場合は執行猶予期間、役員選任を制限している。 

 

引用:中央日報 – パワハラ役員の経営復帰を阻止…「趙顕娥-チョ・ヒョンミン法」発議

 

チョ・ヒョナは「ナッツリターン事件」により、航空機安全運航阻害暴行・強要・業務妨害などの罪により懲役10ヶ月、執行猶予2年を言い渡されています。

 

そして韓国の現行法では、執行猶予期間が終わる2019年末頃には大韓航空役員への復帰が可能となります。

 

この法案が通過した場合、チョ・ヒョナは執行猶予期間と終了後の5年を合わせた7年間は大韓航空役員に戻れないことになり、当然未登記役員としても経営に参画することはできません。

 

そして、水かけ姫こと妹のチョ・ヒョンミンも専務から未登記役員になることはできなくなります。

 

 

ナッツ姫に降ろされたパク・チャンジン元チーフパーサーが訴訟を起こす

元チーフパーサーのパク・チャンジンは報復人事を受けていた

 

「ナッツリターン事件」でチョ・ヒョナに飛行機から降ろされてしまった当時チーフパーサーのパク・チャンジンは、チョ・ヒョナと大韓航空に対して損害賠償を求める訴訟を起こしました。

 

2017年11月20日の記者会見では、パク・チャンジンは事件後にしばらく休職し、2016年5月に復職していましたが、英語能力が無いことを理由に一般乗務員に降格させられたそう。

 

 

「21年間乗務員として活動し、10年以上も管理者として働いてきた。機内で数多くのトラブルがあったが、英語ができずに解決できなかったことはない。公正な評価か問いたい」と話した。

 

要するに、“報復人事”ということだろう。

 

パク元事務長は慰謝料を要求しており、チョ・ヒョナに2億ウォン(約2000万円)、大韓航空に1億ウォン(約1000万円)の損害賠償訴訟も提起したと韓国メディアは伝えている。

 

引用:Yahoo!ニュース – あの珍事件から丸3年…韓国の“ナッツ姫”は今どこで何をしているのか

 

なお、その後パク・チャンジンは一部勝訴という形で完全勝訴とはなりませんでしたが、チョ・ヒョナや大韓航空とは和解できているようです。

 

 

ナッツ姫は事件後、引きこもりから社長業に復帰

チョ・ヒョナは系列会社で社長業に復帰している

 

チョ・ヒョナは「ナッツリターン事件」後、世間への信頼を回復させるためか、週に1度ソウル市内にある保育園を訪れ、子供達と遊ぶ先生を務める社会奉仕活動をしていました。

 

しかし、その後チョ・ヒョナは精神的に続けられなくなったためか、奉仕活動を止めて自宅に引きこもるようになっていったようです。

 

チョ・ヒョナは大韓航空の美人副社長として注目を集めていましたが、「ナッツリターン事件」後は全く別人のようにやつれて老け込んでしまいました。

 

しかし、2018年12月頃から大韓航空ではないもののグループ系列会社に経営者として復帰していると言われています。

 

 

ナッツ姫の父親・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)取締役再任案を否決される

大韓航空からはじき出された創業者一族

 

2019年3月27日に大韓航空は株主総会を開き、「ナッツリターン事件」後に芋づる式に発覚した不祥事で同社の代表取締役会長の座を追われたチョ・ヤンホの取締役再任案を否決しました。

 

チョ・ヤンホが取締役に再任するためには、株主の3分の2以上の賛成票が必要でしたが、35.9%が反対したため再任とはなりませんでした。

 

創業者一族の財閥トップが株主権の行使により取締役を退任させられたのは異例のことであり、それまで圧倒的な権力を握ってきた韓国財閥の牙城が崩れる歴史的な事件となりました。

 

この背景には、文在寅(ムン・ジェイン)政権の意向も大きく関わっていたようです。

 

 

朴槿恵(パク・クネ)前政権と財閥の癒着を糾弾してきた文在寅(ムン・ジェイン)大統領は1月、大企業トップ一家の重大な脱法・違法行為に対し、国民年金公団が株主権を「積極的に行使する」と表明。政権の意向も反映されたとみられる。

 

引用:産経新聞 – 大韓航空「ナッツ姫」の父が取締役退く 財閥トップ、不祥事響く

 

国にも否定される形となったチョ・ヤンホは、この直後に死去することになりました。

 

 

ナッツ姫の父親・趙亮鎬(チョ・ヤンホ)が死去

スキャンダルのストレスで死期が早まった?

 

2019年4月8日、大韓航空は元取締役会長だったチョ・ヤンホが前日7日に滞在先だったアメリカ・ロサンゼルスの病院で亡くなったことを伝えました。

 

チョ・ヤンホは肺の持病を抱えていたようで、容態が悪化し急逝したと明らかにされています。

 

詳細な死因については明かされていませんが、大韓航空はチョ・ヤンホが安らかに息を引き取ったことも伝えています。

 

 

チョ・ヤンホは200億ウォン(約20億円)以上の横領、未公開株を家族に買わせていたインサイダー取引、家族経営の会社に不正に仕事を請け負わせる談合の罪で起訴され、公判中でした。

 

 

チョ・ヤンホの死により韓進グループ株が急騰

チョ・ヤンホの死去が伝えられた8日午前のソウル株式市場の取引では、韓進グループの持ち株会社である韓進KALの株価が24%高となる急騰を見せました。

 

また、大韓航空の株価も6%以上上昇するなど、チョ・ヤンホが亡くなったことで「経営者リスク」が解消され、企業価値の低下にストップがかかったと市場が見たことを示していました。

 

また、日本の実業家である「ホリエモン」こと堀江貴文さんは、8日にツイッターでチョ・ヤンホが亡くなったことについて「スキャンダルでの心労かなあ」とコメントを投稿していました。

 

 

ナッツ姫と母親・李明姫(イ・ミョンヒ)が出入国管理法違反で逮捕

 

チョ・ヒョナとイ・ミョンヒは、大韓航空の研修生という名目で5人のフィリピン人女性を入国させ、その実情は家政婦として使っていたことで、出入国管理法違反の疑いで逮捕されました。

 

2019年5月2日、ソウル中央地裁でチョ・ヒョナの初公判が開かれました。

 

 

趙被告は2013年以降、5人の女性を大韓航空の研修生の名目で韓国に呼びながら、実際は家政婦として雇い、出入国管理法違反の罪に問われた。同被告側は公判で、事件の動機について「韓国人は週末働かないので、週末も働ける家政婦として外国人を考えた」と説明した。

 

引用:日本経済新聞 – 「ナッツ姫」に罰金約145万円求刑 韓国検察

 

チョ・ヒョナは起訴内容を認めたため、検察の罰金1500万ウォン(約150万円)の求刑をし、6月11日に判決が言い渡される予定になっています。

 

また、イ・ミョンヒの初公判もソウル中央地裁で開かれましたが、チョ・ヒョナと違い起訴内容を否認しているため、裁判が長引く可能性が高くなっています。

 

 

ナッツ姫と母親・李明姫(イ・ミョンヒ)が密輸で逮捕

自社航空機を利用して密輸していたナッツ姫とイ・ミョンヒ

 

チョ・ヒョナとイ・ミョンヒは2012年頃から海外のオンラインショップで買い付けたハイブランド品数千万ウォンを、関税を通さずに密輸したとして関税法違反の疑いで逮捕されました。

 

 

 趙被告と大韓航空の社員らは、2012年1月から昨年5月までに海外のインターネット通販で購入したブランド品の衣類やバッグなど時価約8900万ウォン相当の品物を、205回にわたり大韓航空機で密輸したとして在宅起訴された。

 

 李被告も13年5月から昨年3月まで大韓航空の海外支社を通じて陶磁器、インテリア用品、果物など約3700万ウォン相当の品物を密輸したほか、14年1~7月に海外で自身が直接購入した約3500万ウォン相当の家具などを大韓航空が輸入したように装い、税関当局に虚偽の申告をしたとされる。

 

引用:迎合ニュース – 「ナッツ姫」母娘に懲役刑求刑 ブランド品密輸=韓国検察

 

2019年5月16日、仁川地裁で求刑公判が開かれました。

 

検察はチョ・ヒョナに懲役1年4ヶ月、追徴金約6200万ウォン(約620万円)、イ・ミョンヒには懲役1年、罰金2000万ウォン(約200万円)、追徴金3200万ウォン(320万円)を求刑。

 

チョ・ヒョナとイ・ミョンヒに判決が言い渡される予定日は、まだ発表されていないようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

「ナッツリターン事件」で注目されて以降、犯罪が立て続けに発覚して逮捕されたチョ・ヒョナの現在までの様子について総まとめしてきました。

 

・「ナッツリターン事件」の由来はチョ・ヒョナがナッツを理由にランプリターンをさせたため

・チョ・ヒョナは他にも入国管理法違反や関税法違反の容疑で逮捕された

 

チョ・ヒョナは現在までに2つの事件で起訴されましたが、大韓航空を私物化していた数々の事件は情状酌量の余地はなく、今度は実刑判決となるでしょう。

 

 

 

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