移動中の列車の中で心筋梗塞を起こし死去したと伝えられる、北朝鮮の元最高指導者・金正日総書記ですが、その死因や生前の伝説が話題です。
今回は金正日の死因と暗殺説、遺体の保存法、生前の伝説的エピソード7選をまとめました。
この記事の目次
金正日総書記のプロフィール
朝鮮人民に愛された将軍様・金正日総書記
金正日についての詳しいプロフィールはこちら。
本名: 金正日(キム・ジョンイル)
生年月日: 1941年2月16日
出身地: ソビエト連邦 極東地方(ソ連当局のデータ)、日本統治下朝鮮 咸鏡南道恵山郡 白頭山(北朝鮮の中央人民委員会の公式発表)
死去: 2011年12月17日(70歳没)
死没地: 朝鮮民主主義人民共和国 平壌
政党: Flag of the Workers’ Party of Korea.svg 朝鮮労働党
配偶者: 洪一茜(朝鮮語版)、成蕙琳、金英淑、高英姫、金玉
引用:Wikipedia – 金正日
北朝鮮を建国した偉大なる最高指導者・金日成の長男であり、その座を受け継いだ金正日ですが、生前に残した数々の伝説的エピソードは現後継者の金正恩を凌ぐと言われています。
どれだけ北朝鮮が大飢饉で苦しんでも、国民からは”神”として崇められていた存在です。
最期は列車の中で心筋梗塞により命を落とした、とされています。
金正日の死因が暗殺であるとの噂の根拠&真相
金正日は列車の中で死去したのでは無かった?
大好きな列車で視察に向かう途中に心筋梗塞で亡くなったとされる金正日ですが、実は三男の金正恩に暗殺されたと噂されています。
金正日が死去した約3年後の2014年12月17日付の産経新聞で、金正日は列車の中で死んだのではなく、長女の家で倒れて搬送先の病院で亡くなった可能性が高いと伝えて話題になりました。
その理由の1つとして、米韓当局が調べたところ、金正日が移動に使ったとされる列車は2011年12月17日に動いた形跡が無かったことが衛星写真により分かりました。
そして、複数の北朝鮮高官脱北者や中韓の政府文書から得た情報によれば、金正日は亡くなる前日に体調悪化で視察を取り止めて官邸で療養していたとのこと。
そこへ、すでに後継者になることが決まっていた金正恩からの電話に出た金正日ですが、激しく激昂する声が部屋から聞こえてきたそうです。
その後、金正日は長女の金雪松の家に寄り、ワインを飲みながら話をしていましたが、口から泡を噴いて倒れてしまったといいます。
すぐに医療施設のある別荘に移され治療を受けましたが、16日夜に亡くなったと言われています。
金正日が死去した翌日2011年12月20日に、幸福の科学総裁の大川隆法氏が金正日と金正恩の2人の守護霊を呼び寄せて霊言を行い、金正恩の霊が金正日を暗殺したことを示唆しました。
正日氏の霊は、「列車内で死亡した」という発表について、「それは嘘だろうなあ」「『最後の最後まで、人民のために活動していた』ということが大事なんだろう」と自ら否定。死ぬ間際には病院にいたと明かした。また、しきりに「熱い、熱い」と言い、死の直前に体が発熱していたことを示唆した。
続いて現れた、後継者の正恩氏の守護霊は、正日氏が「熱い」と言っていたことについて、「注射で発熱したんじゃないかな」と指摘。「そろそろ死んでくれないと、私の活躍の場がなくなる」と話し、自身の指示で正日氏に注射を打ち、死期を早めたことを告白した。
引用:TheLibertyWeb – 金正日総書記の死の真相 列車の中で死んだのはウソ? 実は三男・正恩氏による暗殺……。
大川隆法氏は独裁者という点で金正恩と共通点があるため、考えていることを理解しやすいとも言え、霊言はともかくとしても考え方には信ぴょう性があるかもしれません。
当然、金正日の死因は明かされていませんが、「泡を吹いた」というところから注射に致死量の薬物が入れられていた可能性があり、ショック死に至ったのかもしれません。
北朝鮮以外の国にとっては、金正日が金正恩に暗殺されようと独裁国家であることには変わりありませんが、金正日が死去したことで北朝鮮国民をさらに苦しめることになりました。
金正日の遺体保全にかかる国費がすごいと話題に
金日成と金正日の遺体は今も保全されている
建国の父・金日成とその息子・金正日の遺体は現在も生前の姿を保ったまま保全されていますが、その国費は毎年2億円がかかるようです。
遺体保全研究に関わり、その後、脱北した元研究者や資料によると、臓器などの摘出から防腐処理、ガラスのひつぎに納めるまでの措置だけで約100万ドル(1億2千万円)を費やす。関連施設の整備費を合わせると約1億ドルを要したという。
処理後も、2週間に1度はひつぎから取り出し、防腐処理を施さなければならない。ロシアからの技術者の手で行われ、保存作業だけに毎年約80万ドル(約9400万円)以上かかるという。金主席の遺体と合わせると、維持費は倍になる。
さらに、金正日の遺体を安置するために施設を改築した際には、国民が3年は食べていけるだけの食料費分が投じられたようです。
なお、金日成の遺体は年々縮んでいっていると北朝鮮国民の間で噂になっているようで、劣化が進んでいる可能性があるようです。
まさに”神”だと崇められた金正日だからこそ、ここまでの国費が投じられているのでしょうが、飢えに苦しむ北朝鮮国民が本当に望んでいるのかは微妙です。
次のトピックでは、金正日が生前に残した伝説的エピソードについて紹介していきましょう。
金正日の伝説的エピソード① 白頭山で誕生
北朝鮮の聖地・白頭山で生まれた金正日
金正日は、1941年2月16日に北朝鮮の聖地として崇められる白頭山にて生まれたと言われています。
偉大な指導者の誕生を予見するかのように、空には二重に輝く立派な虹が出来、空には光り輝く新星が誕生したと伝えられています。
しかし、当時のソビエト連邦が残した記録によれば、金正日はロシア・ハバロフスク近郊にあるシベリアの町・ヴャーツコエで生まれたとされています。
慢性的な飢饉に苦しめられていた北朝鮮国民には、偉大なる指導者・金正日が生まれ、世界中が祝福していると伝え、希望を与えていました。
金正日の伝説的エピソード② 飛行機が嫌い
金日成と親子2代で飛行機が怖い金正日
金正日は父・金日成から親子2代に渡って飛行機恐怖症であり、かたくなに搭乗を拒んできたため、北朝鮮から陸路では難しい国には行きませんでした。
国交や視察で遠出する必要がある際には専用列車を使い、金正日は万全な暗殺対策をしていました。
金正日は自国で管理している飛行機のレベルが低かったのを知っていたのかは分かりませんが、隣国ロシアのモスクワに旅行に行く際にも専用列車でした。
そのた、金正日は「列車が大好き」だと揶揄されていましたが、列車の中で死ねなかった(可能性がある)のは残念かもしれません。
金正日の伝説的エピソード③ 巨大ウサギで飢饉を救うことを計画
金正日は巨大ウサギで北朝鮮国民を救おうとした?
2007年、金正日が巨大ウサギを大量に飼育して自国の飢饉問題を解決する突破口にしたいと考えていることを、ドイツメディアが報じました。
ドイツの農夫が中型犬サイズの巨大ウサギの繁殖に成功しており、金正日はウサギ農場の運営に力を貸して欲しいと打診していました。
この農夫は、金正日に12頭の巨大ウサギを贈りましたが、それらの巨大ウサギは農場に送られず、金正日の胃袋に送られてしまったと伝えられています。
農夫が「お前が食うんかい!」と、ツッコミを入れたかどうかは分かっていません。
金正日の伝説的エピソード④ 人間を超越した能力を持っていた
金正日は人知を超えた能力を持っていた
北朝鮮に残っている公式記録では、金正日は生後3週間で1人で歩き、8週間目には言葉を話していたそうです。
北朝鮮でトップの頭脳を持って成長した金正日は、大学時代には1500冊以上もの本を書き、人類史上最も素晴らしいと言われる6本のオペラを作曲しました。
これらの本やオペラは門外不出で、北朝鮮から世界に発信されたことはありません。
また、金正日は超能力者でもあり、世界地図で日本を黒く塗りつぶして念じるだけで地震や台風など天災を起こすことができたと言われ、この能力はその一端に過ぎません。
金正日はスポーツにおいても人類で最も素晴らしい功績を残しているそうです。
1994年に初めてゴルフクラブを握った金正日は、北朝鮮に唯一のゴルフ場で11回のホールインワンを出し、38アンダーという誰もが見たこともない世界記録を打ち立てました。
この偉業を見た証人ももちろん存在し、金正日のボディーガード17人がそれにあたります。
ちなみに、世界記録はオーストラリアのプロゴルファー、ライン・ギブソンが持つ16アンダーですが、金正日は残念ながら非公式だったため、世界記録には登録されていません。
金正日はそのゴルフの腕前を持って世界に打って出れば、国内の貧困を解決できるくらいに稼げたはずですが、簡単すぎるスポーツだと感じたためか辞めてしまったようです。
金正日の伝説的エピソード⑤ 世界のファッションリーダー
金正日のファッションセンスは金正恩に受け継がれている
金正日はまるでカツラのような特殊な髪型と、黒のサングラス、そして作業着のような上下合わせたスーツのファッションが定番スタイルとなっていました。
北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」によれば、金正日のこのスタイルは世界で「ファッションアイコン」として注目を集めているとのこと。
井上陽水さんや細川たかしさんなど、日本芸能界の大御所も影響を受けたと言われています。
また、日本でも流行している「ツーブロック」の火付け役は金正日であり、何十年も前から流行を先取りしていた先見性に世界のファッション関係者も舌を巻いていると報じられています。
この父親の背中を見て育った現最高指導者である金正恩もこれらを意識しており、まるで黒電話のようにまとめられた髪型は、父親を超えたいと願う意思の現れだと言われています。
金正恩は北朝鮮を代表するイケメンと言われ、カリスマ的なスターであることから、その黒電話スタイルは国内はもとより世界中の若者の間でブームを巻き起こしていると伝えられています。
金正日の伝説的エピソード⑥ 5歳で弟を殺害して権力闘争に勝つ
金正日は幼くして老獪な戦略家だった
金正日の弟・修羅(金万一)は、幼くして自宅プールで溺れる事故で亡くなっていますが、これは当時5歳くらいだった金正日の仕業だと言われています。
金正日は、将来権力闘争の敵となる可能性がある弟を早くから摘み取ったと言われています。
また、母親である金正淑も翌年に亡くなっていますが、金正日の謀略だったかは明かされていません。
金正日の伝説的エピソード⑦ 排泄はしない
金正日はうんこはしない
北朝鮮の国営ウェブサイトに掲載された金正日の経歴によれば、「排泄はしない」と記載されています。
北朝鮮国民は、「将軍様は根本的に自分たちとは違う存在」ということを再認識したと言われています。
これは日本で言う「アイドルはうんこしない」というレベルの話ではなく、金正日は例え巨大ウサギを12頭平らげても、お腹の中で物質として残らないという異次元の話になります。
こうした伝説から、北朝鮮国民にとって金正日は”神”だったと言わざるを得ないでしょう。
金正日!こいつに連れてかれたか?
— 貞子の呪いbot (@sadakonoroi_bot) April 30, 2019
これって貞子の呪い?川_ ิ||#貞子の呪い pic.twitter.com/1oI9eumNso
#金正日総書記追悼
— Ozora ㊗令和元年🎌 (@skyrsonic) December 16, 2014
金正日伝説「偉大なる将軍様が日本地図を黒く塗りつぶすと、台風が日本を直撃した。」やっぱりこの寒波あの方のせいか(笑)
「肉体は滅び、その魂は英霊として『世界』に召し上げられて、それでもなお余に忠義する伝説の勇者たち。時空を越えて我が召喚に応じる永遠の朋友たち。彼らの絆こそ我が至宝!!我が王道!!金正日たる余が誇る最強宝具――『総書記の軍勢(アイオニオンヘタイロイ)』なり!!(5人くらい召還)
— maepy (@maepy) December 19, 2011
まとめ
現最高指導者・金正恩の父親であり、「絶対的将軍様」だった金正日の伝説的エピソードについて総まとめしてきました。
・金正日が遺した伝説的エピソードの数々から亡くなったのは世界の損失だった
金正日の遺体も父・金日成と同様に年々縮んでいく可能性があり、このままではいずれ消滅してしまう可能性もあるようです。
金正恩の髪型をソチ五輪で真似をする人が現れるなど、金正恩は若くして世界的ファッションリーダーになっているという話もあります。
米トランプ大統領や露プーチン大統領との積極的な会談もアピールするなど、父や祖父を超える逸材になる可能性を見せつけています。
今後の北朝鮮の動向が世界中で注目されています。