「腕立て王子」の異名で知られる野球選手・安田権守ですが、早稲田の野球部退学や現在の韓国での活躍も話題です。
今回は安田権守の経歴、早稲田の学部や野球部の退部理由、ドラフトで韓国プロ野球入りした現在をお届けします。
この記事の目次
安田権守のプロフィール 【腕立て王子として有名に】
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名前:安田 権守(やすだ こんす)
韓国名:アン・グォンス
生年月日:1993年4月19日
国籍:韓国
出身地:埼玉県さいたま市
身長:175cm
安田権守は、埼玉県出身の在日韓国人3世で、幼い頃から野球人生を送り、現在は韓国のプロ野球チーム「斗山ベアーズ」でプレーしているプロ野球選手です。
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小学生の時、野球の才能を見出されてヤクルトスワローズジュニアでプレー、プロ野球12球団が主催する少年野球の大会「NPB12球団ジュニアトーナメント」で2005年に優勝しました。
中学・高校と野球を続け、名門・早稲田実業に進学した安田権守は、1年生時からレギュラーを獲得。
高校2年生の時には、野球少年の夢である夏に甲子園に出場を果たしました。
ネクストバッターズサークルで験担ぎに腕立て伏せをすることから、甲子園で注目が集まり、「腕立て王子」と呼ばれるように。
「ハンカチ王子」と呼ばれた斎藤佑樹選手の後を継ぐ腕立て王子の出現に、高校野球ファンも盛り上がったといいます。
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高校3年生の時には主将を任され、高校卒業後は早稲田大学に進学しました。
大学1年生の時から春の早慶戦に出場するなど、早稲田期待の星として将来性を期待され、安田権守は野球エリート街道を邁進します。
しかし、そんな野球エリートの腕立て王子・安田権守も、その後大きな挫折を味わうことになりました。
この記事では、安田権守の早稲田大学入学から野球部退部、挫折を経て現在に至るまでの野球人生を振り返ります。
安田権守の早稲田での学部
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甲子園出場を果たした高校卒業後、早稲田大学に進学した安田権守。
早稲田大学での学部は社会科学部です。
社会科学部は、政治経済学部・商学部・法学部が一体になった学部で、社会学部とは異なる性質を持った学部となっています。
早稲田にはスポーツ科学部もありますが、安田権守は偏差値70の社会科学部で勉学に励みました。
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大学入学と同時に野球部に所属し、1年生にして春の早慶戦に先発出場するなど、期待の星として注目されます。
安田権守の早稲田野球部の退部理由
大学の野球部でも活躍が期待されていた安田権守でしたが、1年生の夏には退部してしまいました。
退部理由としては、部内の上下関係が肌に合わなかったという理由が1つ、大学野球のレベルについていけなくなったという理由も明かされています。
安田権守は中学生時代、人一倍練習を重ねて実力を伸ばしたという自負がありました。
そのため、高校入学後すぐレギュラーの座を獲得する実力があったものの、そこで彼は「驕ってしまった」のだといいます。
驕りが生まれ、中学生時代に多くの練習を積んだ反動から練習をしなくなった安田権守。
もちろんそこから伸びることはなく、努力を重ね続けて今に至る大学野球の投手の球に対応できなくなったようです。
大学レベルの野球についていけなくなったこと、上下関係にも嫌気が差したことを理由に、入部からわずか数ヶ月、1年生の夏に野球部を退部しました。
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退部後、安田権守は自らチームを探し、クラブチームの「TOKYO METS」に所属しました。
早稲田大学に在籍したままクラブチームの選手となり、その後、野球エリートの道からは外れるものの、一貫して野球を続けています。
安田権守はドラフトで「斗山ベアーズ」から指名され韓国プロ野球入り
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安田権守は、大学3年生の時にベースボール・チャレンジ・リーグ(ルートインBCリーグ)の「群馬ダイヤモンドペガサス」からドラフト指名され、2014年に入団しました。
入団直後から良い成績を収めた安田権守は、リーグ3位に貢献する結果を残し、ベストナインに選出される活躍を見せました。
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その後、「武蔵ヒートベアーズ」「福島ホープス」の分配ドラフトで、地元枠として「武蔵ヒートベアーズ」から指名を受けて入団しました。
大学卒業後は、滋賀県東近江市に拠点を置く社会人野球団「カナフレックス硬式野球部」に入部。
早稲田時代に名を馳せた安田権守ですが、野球エリートの道ではなく、地道に着実に野球を続けて開花の機会を狙いました。
2019年8月5日、韓国の野球場・水原KTウィズパークで開かれた海外トライアウトに参加。
プロ野球新人2次ドラフトで、韓国の名門プロ野球チーム「斗山ベアーズ」から指名を受け、入団が決定しました。
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「斗山ベアーズ」と言えば、韓国プロ野球発足時から存在し、何度もシリーズ優勝を飾ってきた名門チーム。
栄光と挫折を経験した安田権守は、韓国の地で新たにプロ野球人生をスタートさせたのです。
安田権守の現在
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安田権守は現在、ソウルに本拠地を置く「斗山ベアーズ」で背番号23を背負ってプレーしています。
「斗山ベアーズ」は、過去には5度の優勝、そして2019年にもシリーズ優勝を果たした強豪で、韓国のスター選手が揃っていることでも知られています。
外国人選手も活躍することが多い「斗山ベアーズ」ですが、安田権守は在日韓国人3世のため、外国人選手登録ではありません。
現在の斗山ベアーズの監督キム・テヒョンは、安田権守のことを高く評価しており「野球の基本的な動きの能力が高い」と信頼を寄せています。
しかし、在日韓国人であるものの、日本で生まれ育った安田権守は韓国語が喋れませんでした。
そのため、野球の練習と試合に加え、韓国語の勉強もしているとのことで、漫画を読んで韓国語への理解を深めているようです。
過去、自らの驕りにより野球エリートの道を手放してしまった安田権守。
その後悔を払拭すべくバッドを降り続ける姿に、これからの野球人生が輝いていく予感がします。
韓国でプロ野球選手として活躍する安田権守。今後にも注目していきましょう!
まとめ
腕立て王子こと安田権守の野球人生、早稲田時代の学部や退部理由、ドラフトと野球経歴、そして現在に至るまでをお届けしました。
韓国でプレーする安田権守の活躍を、ぜひチェックしてみてください!