「江南スタイル」が世界的にヒットした韓国人ヒップホップアーティストのPSY(サイ)さんは現在死亡説が流れるなど話題です。
今回はPSYさんについて、江南スタイルと日本で流行らなかった理由、死亡説や現在をまとめました。
この記事の目次
PSYのプロフィール
プロフィール
名前:PSY (サイ)
本名:パク・チェサン
生年月日:1977年12月31日
生まれ:韓国 ソウル特別市 江南区
身長:170cm
両親:パク・ウォンホ、キム・ヤングヒー
ジャンル:K-POP
職業:歌手、ダンサー、作詞家、作曲家
活動期間:1999年~
レーベル:YGEX, リパブリック・レコード
所属事務所韓国:YGエンターテインメント
所属事務所米国:WMEエンターテイメント
経歴
ネットに公開した音楽が、ある芸能関係者の目に留まり、スカウトされたのがきっかけで、2001年にヒップホップアーティストとしてデビューしたPSY(サイ)さん。
出典:https://www.billboard.com/
当時アイドル全盛期だったK-POP界で、ヒップホップミュージックは難しいだろう…そう予想する業界関係者が多かった中、アイドルの真逆を行くPSYさんは、逆に注目を集める結果に。
それでも、PSYさんに対する“ちょっと変わったアーティスト”という強烈な色物的イメージからは、なかなか抜け出すことができなかったようです。
そんなPSYさんの転機になったのが、2010年のYGエンターテインメントへの移籍でした。YGエンターテインメントと言えば、BIGBANGなどを育ててきた超大手芸能事務所です。
大手事務所が有するマネジメント力により、まず第一に、PSYさんの音楽の完成度が高くなったと言われています。
さらに、人気バラエティ番組にも積極的に出演したことで、知名度や人気を一気に高めることに成功しました。
PSYの「江南スタイル」とは
「江南(カンナム)スタイル」とは、2012年7月15日に発売されたPSYさんの6枚目のアルバム「PSY6甲」に収録されたタイトル曲です。
曲名である「江南スタイル」の“江南(カンナム)”とは、韓国でも屈指の高級住宅街が多いことでも知られているPSYさんの出身地で、ソウル特別市江南区のことを言います。
「江南(地名)」+「スタイル」なので、高級住宅街に暮らす富裕層の贅沢な暮らしぶりをテーマにしている曲なんですよね。
また、「江南スタイル」のあの特徴的な振り付けは「乗馬ダンス」と呼ばれています。
元々、韓国には「江南お坊ちゃま」という言葉があり、それはお金持ちに相応しく乗馬をしているイメージなのだとか。そこで、高級住宅地である江南に皮肉の意味を込めて乗馬ダンスになっているそうです。
[youtube https://www.youtube.com/watch?v=9bZkp7q19f0&w=560&h=315]
「江南スタイル」が樹立したものすごい記録
2012年7月15日にYouTubeに公開された「江南スタイル」のMVは、ケイティ・ペリーやマルーン5たちに話題にされたことから、爆発的に再生回数が増えました。
なんと公開から2ヶ月で1億回を突破したんですよね!
世界の歌姫レディー・ガガさんの大ヒット曲「ポーカー・フェイス」は、約3年かかって1億3000万回だったことを考えれば、「江南スタイル」の記録がどれだけスゴかったかがわかります。
また、2014年には、「江南スタイル」がYouTubeの再生回数を数えられる上限である「21億4748万3647回」を突破したことから、YouTube側が仕様変更を迫られる事態に!
出典:https://www.youtube.com/
ちなみに、現在で32億7千万回を突破していました。
しかし、日本ではPSYさんの知名度や人気は、他のK-POP歌手に比べるとまだまだ低いのが現状なんですよね。
PSYの「江南スタイル」が日本では流行しなかった理由
世界的に爆発的大ヒットとなったPSYさんの「江南スタイル」が、日本ではそれほど流行らなかったのは、一体どういう理由があったのでしょうか?
出典:https://www.huffingtonpost.jp/
その点、世界中の人々が疑問に思っていたようで、実は、これまで様々な角度から分析がなされてきたようです。その主なものを挙げてみました。
米タイム誌の分析
アメリカの時事週刊誌のタイム誌が、世界的な大ヒットを記録している「江南スタイル」が、唯一日本だけで、まさにそっぽを向かれている理由について、次のような分析を展開しました。
タイムは日本メディアでPSYに対する記事がほとんど一度もない点から日本メディアの無視戦略、日本進出を計画したPSYの『江南スタイル』日本語バージョンの発売が延期された点を原因と指摘した。
また、独島(ドクト、日本名・竹島)領有権をめぐる韓日間の外交摩擦によって北東アジアの政治環境が冷え込んだことも原因と指摘した。
引用:米タイム誌、江南スタイルに無関心の日本に…「逆説的」皮肉 | Joongang Ilbo | 中央日報 https://japanese.joins.com/
外交摩擦の影響って…なんだか的外れ感がスゴいですね。
デーブ・スペクター氏の分析
次に、“駄洒落王”でお馴染みのデーブ・スペクター氏の分析はこちら。
出典:http://fcs2.sp2.fujitv.co.jp/
「米国では歌手の所属プロダクションの影響力とは関係なく、ラジオ放送局のDJが気に入ったら音楽を流すが、日本では所属プロダクションの力が必要だ」
引用:日本で「江南スタイル」があまり知られていない理由は? : 東亜日報 http://japanese.donga.com/List/3/all/27/419601/1
これは確かにあるかも知れませんね。
カラオケで歌えてこそ日本で売れる説
「少女時代と日本の音楽生態系」という本を書いた、三浦文夫関西大学教授の分析がこちら。
「江南スタイルは典型的なKポップ(韓国大衆歌謡)の華やかさも、全く新しい特徴も持っていない」と分析した。
また、「日本ではカラオケで歌えてこそヒット曲になれる。日本語の歌詞があるかどうかがポイントだ」と付け加えた。
引用:日本で「江南スタイル」があまり知られていない理由は? : 東亜日報 http://japanese.donga.com/
出典:https://chouseisan.com/
なるほど、あえて日本語の歌詞を作らなかったのが「江南スタイル」の敗因だったのかも知れませんね。
ただ、たとえ「江南スタイル」に日本語の歌詞を無理やり作ったとしても、同じような歌詞とメロディーの繰り返しなんで、カラオケで歌うとなるとすぐ飽きちゃうかも^^;
パパイヤ鈴木の二番煎じ説
とってもユニークな分析に、パパイヤ鈴木の二番煎じ説というのもあったので、最後にご紹介しておきます。
PSYさんの特徴を挙げれば、ルックスはブサカワで、ダンスが超上手くて、小太りって感じでしょうか。
そして、この3つの要素を備えた日本の芸能人と言えば、パパイヤ鈴木さんなんですよね!
出典:https://anohito-genzai.com/
そんなこともあって、欧米で受けたPSYさんのダンスも、日本ではパパイヤさんが既に“おやじダンサーズ”で披露済みだったため、それほど目新しく映らなかったのかもしれません。
ということは、もしもパパイヤ鈴木さんがPSYさんよりも先に、“おやじダンサーズ”のMVをYouTubeにアップしていれば、今頃は世界的大ヒットを飛ばしていたかもしれませんね!?
ということで、個人的にはカラオケ説とパパイヤ鈴木説が一番説得力があると思うのですが、いかがでしょうか。
現在の日本におけるK-POPの流行を考えると、歌詞に反日要素があるわけではないようですし、政治的要因は考えにくいかと思われます。
PSYは死亡?現在とは
死亡説がネットを賑わす
2013年5月13日、「江南スタイル」で一躍時の人になったPSYさんが死亡したとの怪情報がTwitterなどで拡散され、大変な話題になったことがあるんですよね。
出典:https://www.excite.co.jp/
ガチ?PSYが心臓発作で死亡!?
— Boyce (@hardhitter36) 2013年5月13日
もちろんデマだったわけですが、全くのデマとも言い切れない事情があったようです。
というのも、「江南スタイル」を踊っていた英国人が死亡した”という実際のニュースがあり、それが伝言ゲームをするうちに、いつのまにかPSYさんの死亡情報に変わっていたのだとか^^;
2012年12月15日
— Ren Konno (@renkon_dance) 2013年5月12日
PSY「江南スタイル」を踊った英男性が心臓発作で死亡http://t.co/gDoLFJciCj
出典:https://ameblo.jp/
ちなみに、「江南スタイル」を踊っていて倒れた…という例は他にもあったようです。
一時は“カンナムスタイル症候群”なんて名前まで付けられて、その危険性が訴えられていたことがあったようです。
現在のPSYは?
もちろんPSYさんは、「江南スタイル」をリリースした後も、2013年に「gentleman」、2014年には「HangOver」と新曲を発表し、韓国国内では結構な人気を得ていたそうです。
出典:https://www.youtube.com/
しかし、2015年に発表した「Daddy」と「NAPAL BAJI」は、曲調が「江南スタイル」と同じで韓国的な内容だったようです。
そのため、世界的には「江南スタイル」でハードルを上げるだけ上げてしまった分、なかなか同じように大ヒットとはいかないようですね。
PYSの現在・死亡説・江南スタイルが日本で流行らなかった理由のまとめ
・「江南スタイル」が日本で流行しなかった理由
「カラオケで歌えないから」「パパイヤ鈴木の二番煎じ説」
・PSYの現在は死亡説のデマが流れても活動はしている
いかがでしたでしょうか。
PSYさんの「江南スタイル」が樹立したものすごい記録の数々や、日本では流行らなかった理由、そして死亡説が流れたPSYさんの現在の活動状況などについてまとめてみました。
果たしてPSYさんには、世界中があっ!と驚くような、第2、第3の「江南スタイル」が生み出せるのでしょうか?今後に期待ですね!