北朝鮮の最高指導者を務めている金正恩氏の異母兄で2017年2月にマレーシアで暗殺された金正男氏ですが、現在嫁や息子など家族の動向も話題です。
今回は金正男氏のプロフィールや家系図、嫁や息子や娘などの現在をまとめました。
金正男のプロフィール
名前:金正男
生年月日:1971年5月10日
出身地:北朝鮮 平壌
概要:北朝鮮の2代最高指導者・金正日氏の長男。2017年2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺された。
金正男氏は北朝鮮の2代最高指導者・金正日氏の長男です。現在、最高指導者を務める金正恩氏の異母兄でもあります。
金正男氏の生年月日は1971年5月10日です。金正日氏を父、成蕙琳氏を母に持ち、北朝鮮の平壌で生まれました。
当初は父親の金正日氏によって、金正男氏の出生は隠されていたと言われています。
なぜなら、祖父である金日成氏が結婚に反対していたからです。そのため、情報が漏れないように努めていましたが、後に正男氏の存在を認めることに。
以降は、政治活動に専念する金正日氏に代わってかわいがっていたと言われています。例えば、毎年の誕生日には日本円で1億円にも及ぶプレゼントが渡されていたようです。
金正男氏は、1980年代後半にスイスのジュネーブ大学に入学したと予想されています。大学生活でコンピューターに触れ、興味を持つようになったそうです。
1995年以降は北朝鮮の改革開放を目指すことに。中国の上海の経済発展ぶりに驚き、北朝鮮の改革を志すようになったようです。
金正男氏はさまざま国の言語を話せたと言われています。例えば、母国語の朝鮮語や英語、フランス語。それに加えて、ロシア語や中国語も話すことが出来るようです。
1988年には朝鮮コンピューターセンターを設立し、IT政策の最高責任者に。コンピュータ委員会委員長に就任し、注目を集めました。
2011年12月17日に父である金正日氏が死去した際には本国に帰国。当時はマカオに滞在していたということもあって、テレビの報道で初めて訃報を知ったそうです。
北朝鮮に帰国後は父の霊前と対面し、家族らと共に別れを告げたと言われています。
その後、金正男氏は2017年2月13日にマレーシアのクアラルンプール国際空港で暗殺されました。出国手続きのため自動チェックイン機を操作中、女性2人に襲われたと報道されています。
金正男の家系図を紹介
金正男氏は北朝鮮の元政治家です。
祖父は北朝鮮の初代最高指導者である金日成氏です。1948年から1972年まで北朝鮮の総理を務め、1972年以降は国家主席の地位に就いています。1994年7月に死去しました。
父は第2代最高指導者の金正日氏です。北朝鮮のトップとして最高指導者の地位に就いていましたが、2011年12月17日に死去。
生前は朝鮮労働党中央委員会総書記や朝鮮民主主義人民共和国国防委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官などを歴任、死後には朝鮮民主主義人民共和国大元帥の称号が贈られました。
母は元映画女優の成蕙琳氏です。平壌映画大学を卒業後、結婚し、娘が誕生。その後、第2代最高指導者の金正日氏に出会い、息子の金正男氏をもうけています。
1974年以降は北朝鮮を離れ、モスクワで過ごすことに。夫の金正日氏が別の妻を作ったことが影響して、精神疾患になったことが原因と言われています。
そして、2002年5月にはモスクワで死亡したと報道されています。
次男の金正哲氏が異母弟です。生年月日は1981年9月25日で、現在の年齢は37歳。父の金正日氏と母の高英姫氏の間に生まれました。
1996年頃にはスイスのインターナショナルスクールに留学していたとのこと。一方で、卒業前に突然、北朝鮮に帰国したとされています。
三男の金正恩氏は現在、北朝鮮の最高指導者を務めています。次男の金正哲氏と同じく、金正男とは異母弟です。
父である金正日氏の死去後、金正日中央追悼大会で権力継承が正式に発表されました。また、生年月日は発表されておらず不明ですが、いくつかの説が予想されています。
金与正氏は第2代最高指導者である金正日氏の第四子です。長男の金正男氏とは異母妹の関係にあります。
1996年から2001年までの期間はスイスの国際学校で、英語やフランス語など、さまざま国の言語を学んでいたようです。
父である金正日氏の葬式の場で正式に姿が公開され、多方面で話題になりました。現在は身内として最高指導者である金正恩氏のサポートをしているようです。
金正男の嫁とは
金正男氏には2人の妻がいたと予想されています。それに加えて、少なくても1人の愛人がいたようです。
1人目の妻の名前はシン・ジョンヒ。生年月日は1980年とされています。本妻と言われており、現在は中国の国家安全保障省に保護される身で、北京北部郊外に住んでいるとされています。
第2夫人にあたるのが李恵慶(リ・ヘギョン〉さんです。彼女は現在、マカオに住んでいるそう。一部では「マカオの12階建ての高級マンションに住んでいる」とも噂されています。
第2夫人の李恵慶さんと同じく、金正男氏の愛人だった女性もマカオに住んでいるようです。この女性は、過去にフライトアテンダントを務めていたこともあると噂されています。
現在、判明している女性関係は以上ですが、金正男氏は女性関係が派手だったとも噂されており、「まだまだ愛人がいるのではないか?」との声もあります。
金正男の息子や娘とは
金正男氏には子供がいます。生前、2人の妻と少なくても1人の愛人がいたことが判明している金正男氏なので、子供が1人もいないというのはちょっと考えにくいですよね。
1人目の妻シン・ジョンヒさんとの間には、「金クムソル」という名の息子がいるようです。現在、中国の国家安全保障省に保護され、母と共に2人で暮らしているとのこと。
第2夫人の李恵慶さんとの間には2人の子供がいます。息子が「金漢率」、娘が「金率熙」という名前とのこと。親子3人でマカオに暮らしているようです。
金正男氏にはもう1人、ジミー君という息子がいるのですが、母親は判明しておらず、不明です。また、現在どこで暮らしているのかも明らかになっていません。
金正男氏は生前、女性関係が派手なことが有名でした。そのため、少なくても6人の子供がいると予想されているようです。
金正男の息子を救援した団体が話題に
北朝鮮の第2代最高指導者・金正日氏の長男であり、マレーシアで暗殺された金正男氏。
そんな彼の息子を救護したとする団体が、臨時政府を発足させたことをサイトで発表しました。
拠点はどこなのかは判明していませんが、住民を迫害している現体制を覆すことが目的で発足されたようです。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長の異母兄で、マレーシアで暗殺された金正男(ジョンナム)氏の息子、金ハンソル氏らを救援したとする団体が1日、住民を迫害する金正恩体制を覆すための「臨時政府」を発足させたとサイトで表明した。拠点がどこかは明らかにしていない。
最初は「千里馬民防衛」と名乗っていましたが、後に「自由朝鮮」と改称。
同団体は人権を尊重し、北朝鮮の国民を代表する組織と主張し、各国に滞在する脱北者に向けて決起を促していると報道されています。
「千里馬民防衛」と名乗ってきた同団体は「自由朝鮮」と改称し、立ち上げた臨時政府が人権を尊重し、北朝鮮人民を代表する単一で正当な組織だと主張。各国の脱北者らに決起を促した。
該当サイトでは「今週中に重大発表がある」と2月25日に予告され、話題になっていました。
3月1日は朝鮮半島が日本統治から開放を求めた「三・一運動」が行われた日です。
その100年後である1日と米朝首脳再会談の直後に何かを発表し、国際的に注目を集めようとした狙いがあると予想されています。
2月25日にサイトで「今週中に重大発表がある」と予告していた。 朝鮮半島で日本統治からの解放を求めた三・一運動から100年に当たり、事実上の物別れに終わった米朝首脳再会談の直後である1日に発表をぶつけ、国際的な注目を集めようとしたとみられる。
また、サイトでは、チマチョゴリを来た女性が韓国の公園と思われる場所で宣言文を読む動画も公開されています。
サイトでは、チマ・チョゴリを着て韓国の公園らしき場所で宣言文を読み上げる女性の動画も掲載。
金正男の嫁・子供についてのまとめ
・金正男は2人の妻と1人の愛人がいたと予想されている
・金正男は妻や愛人たちとの間に6人の子どもがいると噂されている
北朝鮮の金正男氏の家系図や嫁・息子・娘について紹介しました。
金正男氏はマレーシアで暗殺されてしまいましたが、息子を救護したとされる団体が人権を主張し、脱北者に向けて決起を促しています。今後の動向に注目です。