最近は日韓の間で経済問題など何かと緊張関係が続いていますが、韓国人の経済レベル、つまり年収はどれくらいなのか気になりますよね。
今回は韓国人の平均年収、企業別年収ランキング10選、日本人の年収との比較をまとめました。
この記事の目次
韓国人の平均年収とは【韓国経済研究院が発表】
出典：http://wedge.ismedia.jp/
韓国の雇用労働部が労働者1519万人を対象に2017年度の年収を調査した結果が、2018年11月に発表した「雇用形態別労働実態調査」です。
それによると、韓国の労働者の平均年収は3475万ウォン（約320万円）で、中央値は2720万ウォン（約250万円）、前年度より80万ウォン増加しました。
この内訳は、
年収1億ウォン以上は44万人で全体の2.9％
8,000万～1億ウォン未満は51万人（3.4％）
6,000万～8,000万ウォン未満が108万人（7.1%）
4,000万～6,000万ウォン未満が234万人（15.4%）
という結果になりました。
また、正規職の労働者だけをみると、大企業の平均年収は6460万ウォン(約594万円)に対して、中小企業では3595万ウォン(約331万円)でした。
日々変動しますが、2019年8月現在では1ウォンは約0.09円です。
韓国人の本当の平均年収とは
出典：http://ord.yahoo.co.jp/
しかし、最近の国内の就業状況を見ると正式な失業者が4％、低賃金や短時間労働の実質失業者が13％も存在します。
韓国の労働賃金の平均値を出したのは韓国経済研究院ですが、調査した「全労働者」の総数は1519万人に過ぎませんでした。
実際の韓国の労働人口は2774万8千人なので、1519万人だと約55％だけの平均の数字になるわけです。
この数字は、失業者はもちろん、非正規労働者や低賃金所得者も調査から除外し、最低賃金以上の正社員だけを集計したと考えられています。
韓国人の企業別年収ランキングTOP10
出典：https://www.zakzak.co.jp/
韓国では急速な経済成長をした裏で、貧富の差が問題になっています。
大企業などに勤めていて、その中でも高収入であれば、年収1000万円超えも少なくないようです。
韓国企業別年収ランキング
1位 ハナ金融持株（金融）…11,100万ウォン（約1,021万円）
2位 S-OIL（石油/化学/エネルギー）…11,080万ウォン（約1,018円）
3位 KB金融持株（金融）…11,000万ウォン（約1,010万円）
4位 サムスン電子（電気/電子/半導体）…10,700万ウォン（約983万円）
5位 SKテレコム（IT/インターネット/通信/メディア）…10,200万ウォン（約937万円）
6位 SKディーアンドディー（その他サービス）…9,800万ウォン（約900万円）
7位 LG（その他サービス）…9,700万ウォン（約891万円）
8位 SKハイニックス（電気/電子/半導体）…9,615万ウォン（約883万円）
9位 サムスンカード（金融）…9,500万ウォン（約872万円）
10位 現代自動車（自動車/自動車部品/造船/重工業）…9,400万ウォン（約863万円）
今、話題のサムスン電子やSKハイニックス、現代自動車、LGなど、韓国の大企業はさすがに高年収です。
日本の平均的な大手企業よりも、高い年収の韓国企業も多々あります。
日本人の平均年収とは
出典：https://venture-finance.jp/
2018年9月に国税庁が発表した民間給与実態統計調査結果によると、日本の平均年収は432万2千円でした。
日本の場合、中小企業であっても年収が400～450万円台と比較的安定しているようです。
また、役職次第では中小企業でも1000万円を超え、むしろ大企業の一般社員より高いこともあるのです。
中小企業の年収が、韓国に比べて安定している点が日本の大きな特徴です。
そして最近では、韓国の中小企業が不景気により、悲鳴を上げているというニュースも目にします。
これらは、日本と韓国の基本的な産業の構造の違いによるものです。
日本であれば中小企業でも優良企業が多々ありますが、韓国では大企業に就職しなければ負け組となるわけです。
安定した高年収を得るには、韓国ではとにかく大企業で働くことが必須になります。
韓国人の平均就業年齢とは
出典：https://venture-finance.jp/
現在、韓国で問題なのは、大学を卒業後の就職年齢が上がっていることです。数年前で、すでに28歳でした。
日本ではだいたいが大学卒業後の22歳あたりで就職しますが、韓国では22歳で卒業してもそれから兵役に2年行ったり、就職のために数年間浪人したりします。
就職のために大学卒業後に専門学校や予備校に通い、何百社も面接を受けて1社に合格するのが平均28歳以降になるということです。
このような場合、就職するまでにアルバイトをして年収100万円くらいの極貧生活を送ることになります。また、大企業に就職出来なければ年収は200万円程度ということです。
ゆえに、前述の韓国の平均年収320万円は全体の平均年収ではなく、上手く就職出来たパターンで計算した平均年収ということになります。
韓国の実際の年収としては、その半分程度の人が多いと言われています。
韓国人と日本人の年収の違いを比較
出典：https://gentosha-go.com/
現時点では、韓国では収入格差が起きやすく、日本ではそれなりに安定した収入が得られることになります。
この背景には、給与体系の違いがあります。
最近では変わりつつあるようですが、日本の企業は年齢とともに給与が上がり、昇進して役職に就く年功序列が今でも一般的です。
長く勤めれば勤めるほど、収入が増えていく傾向にあるのです。
また、終身雇用が守られていることが多く、定年を迎えても再雇用で働き続けやすい環境が整っています。
これに対して、韓国では1つの企業に長く勤めても給与の伸びが大きくありません。
長年勤めてもその待遇は厳しく、競争も激しいので、日本のような働き方はできないのが現状なのです。
また、中小企業の倒産率が非常に高いので、雇用も不安定なようです。
まとめ
出典：https://shirofune.jellyfish-g.co.jp/
韓国人の平均年収は、発表されているものより実際は低いことが分かりました。
しかし、韓国人パワーはどんな困難な時にも侮れないものがあります。
韓国のここまでの成長を良い刺激と受け取って、日本人もさらに成長して行けたらと感じます。
