日本ではめったにかかった人を聞かない「火病」という病気ですが、韓国の芸能人や著名人の間でもこの病気を発症している人がいるとの噂もあります。
今回は火病の意味や読み方、原因や症状、韓国人の火病の割合をまとめました。
火病の意味&読み方 【韓国人との関連性も解説】
火病とはいったい何なのでしょうか。火病の意味や読み方・韓国人との関連性について解説します。
読み方
火病とは精神疾患です。日本語での読み方は「かびょう」や「ひびょう」「ファッピョン」など。
または鬱火病と書き、「うっかびょう」「うつひびょう」「ウラッピョン」と呼ばれることもあります。
朝鮮民族特有の病気
火病は朝鮮民族特有の病気だといわれています。つまり、北朝鮮と韓国(南朝鮮)のことです。
日本ではネットスラングとして使われることが多い
日本では、インターネットスラングとして「火病」「ファビョン」「ファビョる」という言葉を使うことが多いようです。
ちなみにインターネットスラングとはネット上で使われている俗語のことです。
例えば、顔を真っ赤にして怒っているように見える書き込みに対して、侮辱的な意味合いで「ファビョる」という言葉を使うことが多いようです。
意味
一般的な日本語であれば、「激怒」や「癇癪」、「ヒステリー」という言葉たちが近いでしょうか。
北朝鮮や韓国の人たちは、些細な出来事やどうでも良いような小さな出来事・議論で図星をつかれ、反論が出来なくなった場合などに、「火病」の症状があらわれることが多いとのこと。
広まったきっかけはネット掲示板
「火病」という言葉が広まったきっかけは「2ちゃんねる」などのネット掲示板です。
SNSでたびたび、「火病」という言葉が使われたことから、この言葉が大々的に広まっていったと言われています。
当初はネット掲示板で、反日発言をする人や度を過ぎた反日運動を指す言葉として使われていた火病。しかし、「理不尽なほどに激怒する人・癇癪を起こす人」を指す言葉に。
さらに、2002年頃からはネット上で、見苦しい反論や中傷、荒らし行為などを行う人たちを指す言葉としても使われています。
火病の原因5つ 【ネットでの声も紹介】
ネット掲示板を中心に広まった「火病」ですが、原因はいったい何なのでしょうか。火病の原因について簡単に解説します。
感情の抑圧が原因
火病の原因は感情の抑圧です。韓国や北朝鮮の人たちは日頃から感情を抑圧されるような生活を送っているため、火病が発症してしまうようです。
抑圧された感情が限界レベルにまで達すると、他人に暴力をふるったり、最悪の場合は危険な事件を起こしてしまったり。
とにかく火病という病気は、厄介で危険な精神疾患なのです。
韓国には目上の人に服従する文化がある
韓国には目上の人に服従するという文化があります。目下の人は自分の意見を主張できずに、どこかでストレスが限界レベルに。
そして、火病が発症してしまうようです。
調和を重んじる文化
韓国には伝統的な文化や家族との調和を何よりも重んじる傾向があります。
「自分の怒りは抑え、表に出すべきではない」とされているので、ストレスや怒りが溜まりやすいとも言われています。
そのため、火病の発症には家庭内の問題が多く関係しているといわれています。例えば、嫁姑問題や夫や妻の浮気、子供の非行などです。
このような問題が起きた場合でも、家族との調和を優先して考えなければいけないので、ストレスが溜まっていき、火病の症状が発症してしまうようです。
仕事や学業への負担
仕事や学業への負担も火病の原因といわれています。
韓国の若者たちは、将来への不安と他人と自分との比較から生まれる相対的剥奪感から、心に強い葛藤を訴え、火病を発症することがあるようです。
「20〜30代の青年たちは、主に仕事や学業に対する負担を感じることで火病を発症し、将来への不確実性と相対的剥奪感から来る心の葛藤を強く訴えている」と説明した。
遺伝
遺伝が火病の原因となっていると考える説もあります。
朝鮮人には長年、圧政に苦しまれてきた奴隷の歴史があります。そのため、その遺伝子が後世へと伝えられ、火病の引き金となると考えられているようです。
まず原因として朝鮮人の精神が原因の一つと考える説では、長年、支那の圧政に苦しまされて来た奴隷の歴史から、朝鮮人には強いストレスが蓄積し、それが病気となり遺伝子に刻み込まれ、後世へと伝えられたとする。
実際の研究として、西洋人にはなく、南鮮人の統合失調症(精神分裂病)患者にのみ、カテコール-O-メチル基転移酵素(COMT)遺伝子に変異が見られる、などの研究もある。
韓国のネット掲示板でも火病が話題に
韓国のネット掲示板でも火病が話題になっているようです。火病に関するさまざまな意見が寄せられていると報道されています。
韓国のネットユーザーからは
「無駄なプライドのために他人の目を気にして生きて行かねばならないことが病気の原因」
「若者を家畜扱いする社会が火病の原因だ」
「健康診断を受けたら、ストレス性血尿だって言われた。まだ30代前半なのに…」
など、火病の原因を指摘する声や、
「20〜30代だけじゃなくて、国民全体が火病だ」
「韓国人だったら『火病』は誰でも持っている持病」
など、火病は若者だけの病気ではないとする意見が寄せられた。
火病の症状6つ
火病の症状とはどんなものなのでしょうか。火病の症状について解説します。
抑うつ
火病で有名な症状の1つが抑うつです。
抑うつとは、気分が落ち込んでしまい、何事にも無気力になってしまう症状のことです。そのため、思考や感情、幸福感などに影響が出てしまうと言われています。
拒食症
火病が発症すると神経性無食欲症になってしまうことも。一般的には「拒食症」と呼ばれている病気のことですね。
別名では「アノレキシア」「アノレクシア」とも言われています。
近年では日本でも増加傾向にある拒食症ですが、韓国でも火病が原因で急増しているようです。特に10代〜20代までの若年層が発症することが多いと言われています。
不安感
不安感も火病の症状の1つです。火病が発症すると些細な事を強く心配したり、恐怖を感じたり。また、気味の悪い心的状態や予期不安の症状があらわれるケースもあるようです。
何事にも「失敗するのでないか…」「きっと無理だ…」と思ってしまうようです。
例えば、「仕事でミスをするに違いない」と思ったり、「スピーチで失敗するのが怖い…。無理だ…」と考えてしまったり。
火病が発症することで、強い不安感を覚えることがあるといわれています。
不眠
火病が発症することで不眠症になってしまうケースもあります。
不眠症とは、入眠及び継続して眠り続けることができない睡眠障害のこと。特に女性や高齢者に症状があらわれることが多いと言われています。
ちなみに、日本の60歳以上の3人に1人が睡眠障害で悩んでいると発表されています。
悪寒
悪寒も火病が原因で発症する症状の1つです。
悪寒とは不快な寒気を伴う症状のこと。全身がぞくぞくと震え、体温の急激な上昇が起こります。
呼吸困難
火病の代表的な症状の1つが呼吸困難です。
胸が苦しくなり、火傷のような苦しい痛みが症状として起こります。そして、酷いときには死に到るケースもあると言われています。
火病の割合とは?芸能人にもいるとの噂
韓国では火病の有病率が4.95%だと言われています。
特に、社会的に地位が低い人や地方在住者、喫煙者、飲酒者などに多かったと発表されています。
それに加えて、韓国系アメリカ人109人に行ったアンケートでは12%に及ぶ人が「自分は火病を有している」と回答したことが明らかになっています。
男性にも火病患者が増えてきている
最近では男性にも火病患者が増えてきているようです。ちなみに一昔前までは患者の80%が女性といわれていました。
かつては患者の80%が女性だったが、近年は男性の患者も増加傾向にある
若者の間でも予備軍が急増している
2012年の調査では韓国の小・中・高校生の間で火病の予備軍が急激に増えてきていると発表されています。
学生の648万人の中の105万人(16.2%)が「要関心群」。22万人が専門家の診断や治療が必要な「要注意群」であることが明らかになっています。
2012年現在、韓国の小・中・高校生648万人のうち105万人(16.2%)は、うつ病の兆候や暴力的な傾向を示す「要関心群」で、そのうち22万人は、すぐに専門家の診断や治療を受けるべき「要注意群」であることが分かっている
有名芸能人も火病の疑いが
韓国内で増加傾向にある火病ですが、有名アイドルや俳優・モデルの間でも増えてきていると言われています。
火病の意味・症状・原因についてのまとめ
・火病の読み方「かびょう」「ひびょう」「ファッピョン」
・火病は、朝鮮民族特有の病気で「激怒」「ヒステリー」の意味がある
・火病の原因
「感情の抑圧」「韓国には目上の人に服従する文化がある」「調和を重んじる文化」「仕事や学業への負担」「遺伝の可能性」
・火病の症状
「抑うつ」「拒食症」「不安感」「不眠」「悪寒」「呼吸困難」
火病の意味や症状・原因などについてご紹介しました。
火病の原因は、感情の抑圧や遺伝、仕事や学業への負担などのようで、発症すると抑うつや拒食症などの症状があらわれると言われています。
日本のネット上では侮辱的意味で使うことが多いようですが、実際に存在する発症すると辛い病気です。
韓国の芸能人にも発症している方も多いようですし、早く完治されることを願いたいですね。