エベンキ族は韓国人のルーツ?現在の生活・顔の特徴・韓国の反応まとめ【画像/動画あり】

ロシアや中国・モンゴルなどに住むエベンキ族ですが、韓国人のルーツ説や現在の暮らしぶりが話題です。

 

今回はエベンキ族と朝鮮半島の歴史、顔や文化の特徴など韓国人との共通点、韓国の反応、エベンキ族の現在をお届けします。

エベンキ族とは

 

出典:https://w.atwiki.jp/

 

「エベンキ族」とはツングース系民族の一つで、主にロシア・シベリアのクラスノヤルスク地方にある旧エヴェンキ自治管区地域や、中国、モンゴルに住む民族です。

 

「エベンキ」とは「森に住む人」の意味で、森林での狩猟やトナカイの遊牧を生業としていました。


肉や内臓を食用にしたり、皮革を採取したりするために鹿類やテンなどの動物を狩り、また食用の他にも狩猟のための騎乗や荷物運搬のためにトナカイを飼育して生活をしていました。

 

住居はシラカバの木の幹を組み、冬はトナカイの毛皮、夏は樹皮で外側を覆った円錐形の天幕式住居が古来よりの伝統的な住居とされています。

 

元々はトナカイと共に移動を繰り返す遊牧民でしたが、近年は定住化が進んでおり、ロシアや中国の住居と同様のものが現在のエベンキ族の住居になっています。

 

そんなロマンのあるエベンキ族ですが、近年このエベンキ族が韓国人のルーツという説が話題となり、広く注目されるようになりました。

 

ここでは、DNA解析や歴史の情報をもとに、エベンキ族が韓国人のルーツかどうかをまとめていきます。


エベンキ族と朝鮮の歴史、似ていると言われるエベンキ族と韓国人の顔の特徴、エベンキ族がルーツという説に対する韓国の反応、エベンキ族の現在の生活についてもお届けします。

 

 

エベンキ族の歴史

 

出典:https://pixabay.com/

 

かつてエベンキ族は、現在のロシア・シベリアの全域やアムール川流域に分布していたとされています。

 

紀元前2千年前頃からシベリア〜中国の広大な土地で生活し、森林を拠点に狩猟、漁猟、トナカイの遊牧などの多様な生業で独自の生活文化を確立してきました。


森林を移動しながら他民族との交流を持ち、移動した土地の歴史や文化にも影響を与えてきたと言われてます。

 

自由な民族ではあったものの、次第に国家の支配下に置かれるようになり、17世紀〜20世紀初めまでは清朝の支配下に置かれました。


強制的に現在の中国の土地へ移住させられ、当時の清朝の軍事・社会組織「八旗(はっき)」に組み込まれ、牛や馬などの家畜・牧畜業に従事しながら、数々の戦にも出陣していました。

 

戦による侵攻、そして猟場や遊牧地などの土地を得るためにロシア・シベリアからモンゴル、中国へと南下して生活していたエベンキ族。

 

当時、朝鮮半島のほとんどは中国の領土でした。日本でも有名な「白村江の戦い」にも参戦していたエベンキ族は、戦に勝利して朝鮮半島の地でも子孫を残すように


それが近年、韓国人のルーツがエベンキ族であると言われるようになった理由の1つとされています。

 

実際、エベンキ族と韓国人の写真を比較すると、顔の特徴がよく似通っており、歴史的な文化の部分でも共通点があることが判明しています。


次からは、韓国人のルーツがエベンキ族というのは本当なのか、顔の特徴やDNAの情報について見ていきましょう。

 

 

エベンキ族が韓国人のルーツ説の根拠① 顔の特徴

 

出典:https://www.pinterest.jp/

 

現在、日本でもネット上でエベンキ族が韓国人のルーツだったという説が拡散されて話題になっています。

 

個人ブログから大型掲示板、情報メディアまで、こぞってエベンキ族と韓国人の関係について触れていますが、実際にエベンキ族は韓国人のルーツなのでしょうか。

 

顔が似ていると言われるエベンキ族と韓国人。ここでは、エベンキ族と韓国人の顔の特徴について詳しくお届けします。

 

エベンキ族の顔の特徴は、まず切れ長の細い目です。韓国人も顔の特徴の1つに切れ長の目が挙げられ、この典型的な特徴が共通点です。

 

また、エベンキ族はシベリアなどの極寒の地で硬い食べ物を食べていたことから、頬と顎が発達し、エラが張った顔立ちをしています。

 

これも一部ではあるものの、韓国人の顔の特徴と一致すると言えるでしょう。

 

さらに、エベンキ族は極寒の地で暮らすのに適した顔立ちであり、鼻と鼻の穴が小さいのが特徴です。寒い土地に適応すべく、顔のパーツが長い年月をかけて変化したと言われています。

 

では実際に、エベンキ族と韓国人の顔の特徴を写真で比較していきましょう。

 

上の写真がエベンキ族の男性、下の写真が韓国人の男性です。

 

 

出典:https://japaneseclass.jp/

エベンキ族

 

 

出典:https://www.koreaboo.com/

韓国人

 

近年、韓国は美容大国の1つに数えられるように、男性であっても美しさが魅力の1つとされています。

 

そのため、上記に挙げた特徴を持たない韓国人男性も増えていますが、それでもエベンキ族に似た特徴を持つ韓国人は多くいます。

 

韓流ドラマやK-POPアイドルを見ているだけではあまりこういった特徴の韓国人は見かけませんが、韓国の地を歩けばこの系統の顔の韓国人とすれ違うことは多々あるでしょう。

 

これら顔の特徴が一致することで、韓国人にはエベンキ族をルーツに持つ人々がいるという説は一理あるのではないでしょうか。

 

 

エベンキ族が韓国人のルーツ説の根拠② 文化の特徴

 

出典:https://japaneseclass.jp/

 

エベンキ族と韓国人の共通点について調査すると、顔の特徴以外にも文化的な共通点があることが判明しました。

 

エベンキと韓国のトーテムポール

 

出典:https://ameblo.jp/

 

かつて朝鮮半島では、病気や厄災から村を守るために魔除けとして、鳥を象った神竿のソッテ、チャンスンと呼ばれる木製標(トーテムポール)を村落の入口に設置していました。

 

これはエベンキ族の風習にも見られる文化で、韓国と似た形状のトーテムポールが建てられているエベンキ族の資料があります。


これらの共通風習から、エベンキ族と韓国人は同じ民族であるという根拠になっています。

 

 

エベンキ族が韓国人のルーツ説はDNA解析で否定されている

DNAから見るエベンキ族と韓国人

 

出典:https://pixabay.com/

 

かつて南下してきたエベンキ族の歴史を見るに、朝鮮半島にエベンキ族が辿り着いたことで血の交雑が起こった結果、現在の韓国人にエベンキ族の遺伝子が受け継がれていると考えられます。

 

顔の特徴や文化的共通点を見ると、確かにエベンキ族が韓国人のルーツ説に頷けます。

 

ですが、実際にルーツであるか否かは、DNA解析によりほぼ否定されています。

 

ミトコンドリア解析によると、ツングース民族をはじめ北方アジアの遺伝子はY染色体ハプログループGである一方、韓国人のGの比率は6%未満と、限りなく北方漢民族に近いのです。

 

このように、遺伝子情報からは韓国人の主なルーツがエベンキ族だという確証は得られておらず、「韓国人のルーツはエベンキ族!」と断言するには、少々根拠が弱いのが現状です。

 

ただ、古来からエベンキ族が朝鮮半島で生活していたことは事実なので、韓国人の先祖の1つとしてエベンキ族が挙げられることは間違いありません。

 

 

エベンキ族ルーツ説に対する韓国の反応とは?

 

出典:https://pixabay.com/

 

韓国人のルーツの1つであるとされるエベンキ族。


現代の韓国人はエベンキ族についてどう思っているのか、韓国の反応をまとめました。

 

エベンキ族は中国の歴史書の中で「濊(ワイ)」と呼ばれています。ワイ族の「濊」にはけがれているもの、汚いものという意味があり、侮蔑的な呼び名とされています。

 

エベンキ族がワイ族と呼ばれる理由には、彼らの衛生面の劣悪さが挙げられます。


排泄物の中でも平気で暮らし、排泄物をその辺に撒き散らすことに抵抗がなく、濁った泥水でも平然と飲んでいたことから、汚いという意味の「濊」と呼ばれるようになりました。

 

そのため、このような汚い歴史を持つ民族が韓国人のルーツであると言われることについて、韓国の反応は否定的です。

 

ネット上では、韓国の掲示板に「エベンキ族=ワイ族がルーツ」という書き込みをすると、10分以内にその書き込みが削除されるという噂もありました。

 

しかし現在は、韓国人の中にもエベンキ族と韓国人が似ていると認める人も存在しています。

 

負の一面だけを見て拒絶するのではなく、確かな事実としてエベンキ族との共通点を認識している韓国人もいるようです。

 

 

エベンキ族の現在

 

出典:https://jp.rbth.com/

 

森林での狩猟やトナカイの遊牧など、ロマンを感じる生活をしてきたエベンキ族。


現在のエベンキ族はどうなっているのか、20世紀以降〜現在までのエベンキ族についてまとめました。

 

エベンキ族は20世紀以降、モンゴル民族による自治や日本軍による統治を経て、1947年に中国の社会主義体制下に置かれました。

 

1980年〜1990年以降は中国が急速に経済成長したことで、エベンキ族の生活にも変化が生まれています。

 

 

エベンキ族の現在の生業は?

 

出典:https://pixabay.com/

 

エベンキ族は古来より、季節に応じて移動を繰り返し、森林での狩猟とトナカイの遊牧、牛や馬などの家畜の飼育を行い、漁猟や林業も行って暮らしてきました。


しかしエベンキ族の古来からの生業は、現代の経済成長や決められた土地への定住化によって継続が難しくなっています。

 

森林伐採、草原の農地開拓、石炭工場の建設など、自然環境の変化や自然破壊により猟場が失われ、人口増加や土地の開発によって遊牧も大きな影響を受けています。

 

これにより、森に生息していたヘラジカやアカシカなどの鹿類、オオヤマネコ、テンなど、エベンキ族が狩りの対象としていた動物の多くが激減・絶滅しました。

 

エベンキ族が古来から生業としていた狩猟は現在完全に崩壊しており、すでに狩猟で生きるエベンキ族の姿はありません。

 

また、トナカイ、牛、馬、羊などの遊牧には、広大な草原が必要です。その草原も農地開拓や工業地開発、街や道路の建設によって失われました。

 

開発が進むことで草原は乾燥し砂漠化し、家畜を維持するための草原が減少したため、家畜を飼うことすらできません

 

エベンキ族の生業であった狩猟を可能とする森林、そして動物の遊牧を可能とする広大な草原は現在、消滅しつつあります。

 

 

エベンキ語も消滅の危機

 

出典:https://www.youtube.com/

 

エベンキ族は、古来から独自の言語であるエベンキ語を使用していました。


しかし現在、エベンキ族の居住地であるロシアや中国の影響により、ロシア語やモンゴル語、中国語を使用することが多くなり、エベンキ語は急速に消滅しつつあります。

 

エベンキ族は文字を持たない民族であり、エベンキ語は口語だけで伝承されてきた言葉です。

 

エベンキ族が現在の社会で生きていくためには広く使われている言語の使用を余儀なくされており、学校進学時には教育用語としてロシア語、中国語やモンゴル語を選択することになります。

 

1990年以降の中国経済成長により、中国語を選択することで大学進学や就職などの選択肢が増え、将来の道が広く拓けます。

 

そのため、現在エベンキ族は中国語を選択する者が多く、古くから使われてきたエベンキ語は消滅しつつあります。

 

現在はエベンキ族も社会生活の中で生きることを選んでおり、狩猟や遊牧などの生業、言語など、エベンキ族の民族文化は、すでにこの世界から姿を消す危機に瀕しているのです。

 

 

エベンキ民族文化復活の動きも

 

20世紀以降、エベンキ族の生活は大きな変化を遂げました。


狩猟や遊牧などの生業も、エベンキ族の言語も消滅しつつあり、民族文化は継承されること自体危機的状況となっています。

 

しかしそんな状況の中、エベンキの民族文化を復活させようとする動きも生まれています。

 

1980年以降、エベンキを研究する者達が中心となってエベンキ族の起源や歴史に関する本を出版し、エベンキ族の周知を行ってきました。


また、ロシアとエベンキ族の文化交流も行われている他、エベンキ族を題材にした書籍も出版されています。

 

さらに現在はエベンキ族にフォーカスを当て、動画制作も積極的に行われています。


現在もトナカイの飼育を続けるエベンキ族の男性の暮らしぶりを、映像に収めた貴重な動画が公開されました。

 

 

 

 

また、言語消滅の危機に瀕している現在、中国によるエベンキ言語の緊急保護も実施されています。


使われている語彙を収集し、発音を文字で表記し、言語会話講習会も開催されました。

 

エベンキ語を使わなくなりつつあるエベンキ族の若い世代にも、自民族の言語を学習するよう呼び掛けるなど、民族文化が絶えないような活動が行われています。

 

エベンキ族の現在は中国発信のニュースや動画でも知ることができるので、気になる方はぜひ一度目を通してみてください。

 

 

まとめ

 

韓国人のルーツと言われるエベンキ族についてお届けしました。

 

歴史や現在の生活など、興味深い文化を形成してきたエベンキ族の未来にも注目が集まります。

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  1. 全韓国人の遺伝子調査が進んでない以上はっきり言えない話題である。 北の異民族である鮮卑族は数千年以上、北中国を征服してきて北中国人の遺伝子は大きく変わった。 満洲族と一番近いのが韓国人であろう。 エベンキ族も鮮卑族の支配下にいたが韓国とは遠いところにいて遺伝的には差がある。 重要なのは今は北中国にいる人たちが漢族を名乗っているが、漢族とは全然違う北の異民族である鮮卑族と満州族が北中国を数千年以上支配してきたんだから北中国の人々の遺伝子と南中国の漢族と遺伝的に大差があるようになったわけだ。
  2. わかったよ

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