韓国映画『グエムル-漢江の怪物-』『パラサイト 半地下の家族』などの監督であるポン・ジュノさんは、日本のサブカル文化が大好きな親日家としても知られています。
今回はポン・ジュノさんの親日エピソードをまとめてみました。
この記事の目次
ポン・ジュノのプロフィール
韓国映画界を代表する映画監督になったポン・ジュノ
ポン・ジュノさんについての詳しいプロフィールはこちら。
生年月日: 1969年9月14日
出生地: 大韓民国慶尚北道大邱市(現・大邱広域市)
職業: 映画監督、脚本家
活動期間: 1993年 – 現在
引用:Wikipedia – ポン・ジュノ
ポン・ジュノさんの代表的な作品はこちら。
・『グエムル-漢江の怪物-』
・『母なる証明』
・『スノーピアサー』
・『パラサイト 半地下の家族』
母方の祖父は小説家の朴泰遠で、ポン・ジュノさんは芸能界に縁のある出身だったようです。
また、ポン・ジュノさんは1980年代に起こった民主化運動に関わった、いわゆる386世代になります。
こうした背景も、ポン・ジュノさんが作品作りにおいて非常に細かいリアリティーを追求するに至った要因かもしれません。
ポン・ジュノの経歴
ポン・ジュノは韓国のスティーブン・スピルバーグ
ポン・ジュノさんは、延世大学校社会学科卒業後に韓国映画アカデミーに入学し、映画について学びました。
そしてポン・ジュノさんは初監督作品として、1995年の16mm短編のインディペンデント映画『白色人』を公開しました。
以降、ポン・ジュノさんは2000年代頭頃から 作品に名前を連ねるなど着実に力をつけながらヒット作を連発するようになりました。
2013年には初のハリウッド進出となる『スノーピアサー』を公開し、2017年にはNetflixを通じて『オクジャ』を配信し、ポン・ジュノさんはSF作品においても高い評価を得ました。
韓国映画会において、ポン・ジュノさんの存在は圧倒的となっていき、映画人気ランキングで韓国映画の上位5本のうち4本がポン・ジュノさんの作品で埋まることもありました。
4作品は、『殺人の追憶(16位)』『グエムル -漢江の怪物-(24位)』『母なる証明(38位)』『ほえる犬は噛まない(161位)』となっています。
そのため現在では、ポン・ジュノさんは世界的名監督であるスティーブン・スピルバーグと並び称されるようになっています。
ポン・ジュノの親日エピソード① 日本の漫画・アニメが好き
ポン・ジュノは松本大洋など日本の漫画が好き
ポン・ジュノさんは実はもともと漫画家を志望していたそうで、日本の漫画家では松本大洋さんや古谷実さん、業田良家さん、沖浦啓之さんを好んでいるんだとか。
そんな日本の漫画やアニメは、自身の作品にも大きな影響を受けているようです。
特に、松本大洋さんの『鉄コン筋クリート』『ピンポン』、古谷実さんの『行け! 稲中卓球部』などは、ポン・ジュノさんの作品にある独特のユーモアに通ずるものがあるかもしれません。
ポン・ジュノの親日エピソード② 日本の映画『行け!稲中卓球部』の実写化を考えたことも
ポン・ジュノにしか描けない世界観にぴったり?
過去には、ポン・ジュノさんが『行け!稲中卓球部』の実写化を考えているとの情報が流れ、日本の同作のファンは歓喜したことがありました。
現在までに実現はしていませんが、ポン・ジュノさんは大好きな作品であるが故に企画を温めている可能性もあるかもしれません。
ポン・ジュノの親日エピソード③ 草彅剛も駆けつけた
ソン・ガンホの大ファンである草なぎ剛が舞台挨拶に駆けつけた
ポン・ジュノさんが2019年に公開した最新映画「パラサイト 半地下の家族」は、日本においても30億円以上の興行収入を叩き出し、韓国映画の中でも歴代1位の記録を打ち立てました。
同作品は、「第92回アカデミー賞」で作品賞・監督賞・脚本賞・国際長編映画賞を受賞。
そして、2020年2月24日にTOHOシネマズ六本木において、ポン・ジュノさんと主演を務めたソン・ガンホさんが舞台挨拶を行いました。
事前に司会から伝えられてはいませんでしたが、舞台挨拶の途中に「応援に駆けつけてくれた方がいる」とアナウンスがあり、元SMAPの草なぎ剛さんが壇上に登場しました。
草彅は「日本にわざわざ来てくださってありがとうございます。そして、アカデミー賞受賞おめでとうございます。お2人の熱烈なファンです。ソン・ガンホさんは僕が最も尊敬する俳優さんで、『ガンホさんだったらどう演技をするんだろう?』ということをいつも考えながら、僕は演技をしています」と韓国語で挨拶。
韓国語で挨拶とありますが、草なぎ剛さんは最近は韓国語の勉強をしていなかったようで、実際は日本語交じりで、ちゃんと2人に伝わったか不安な一幕もあったようです。
ただし、草なぎ剛さんのこのコメントからは、普段からどれだけソン・ガンホさんを尊敬しているかがうかがえますね。
ポン・ジュノの親日ぶりにネットの反応は?
ポン・ジュノは日本のファンにも受け入れられている
現在、日本と韓国の国際関係はかつてないほど冷え込んでいますが、芸術の分野には国境はなく、ポン・ジュノさんは日本でも大いに受け入れられているようです。
Twitterでポン・ジュノさんを検索しても否定的なコメントはなく、以下のようなファンの声で溢れていました。
「ポン・ジュノ監督は親日家で『行け!稲中卓球部』の実写化を考えているらしい。」ってすげぇな!!是非実現してほしい!
— ソフト長屋セバスチャン (@i_am_daijobu) January 24, 2010
今回パルム・ドールを取ったポン・ジュノ監督の映画ってどれも面白いよね。めっちゃ親日だし pic.twitter.com/NnDuS6mNYo
— 整形マン (@dope_2018) May 31, 2019
「パラサイト」観賞。
— 針玉ヒロキ (@haritama_) January 13, 2020
いやもう、サスガという他ない。
濃密なほぼ2時間ジャストでした。
国際事情お構い無しに人も入ってた。ポン・ジュノ監督が親日なのも有難い。
女性客が多かったのも印象的でした。 pic.twitter.com/7akH7NLarF
@postermantoru ポン・ジュノの「親日」ぶりがよく分かりますよねw。>大友克洋っぽさ全開 あと彼は、反米だけでなく、政府に対する懐疑的な態度も一貫してるところが面白いです。世代?ユーモアと挑発、というか。
— yukiko sunami (@Miriam1105) May 10, 2011
ポン・ジュノさんはこれまで、反日的な韓国政府に対して懐疑的な態度を示してきたようですが、それが弾圧などにつながらないことを祈りたいところです。
ポン・ジュノさんのように韓国で大きな影響力を持つ人物が親日的である事は、日本と韓国の関係にも良い影響与えることでしょう。
まとめ
・ポン・ジュノは今後『行け!稲中卓球部』を制作する可能性がある
・ポン・ジュノは今後日本と韓国の関係の架け橋を築く1人となる可能性がある
ネット上で情報はありませんが、ポン・ジュノさんは日本好きであることから、これまでたびたび旅行で来日しているかもしれませんね。
今後もポン・ジュノさんの作品から目が離せません。