新型コロナウイルスで医療現場が逼迫する中、韓国芸能人が急性敗血症を発症し急死する痛ましいニュースが続いています。
今回は急性敗血症の症状や原因、新型コロナウイルスとの関係、急死した韓国芸能人2人をまとめました。
急性敗血症で韓国芸能人が続々と急死している…
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韓国の芸能界では、俳優やタレントといった芸能人が2020年になって立て続けに急死しており、その原因が「急性敗血症」という病気だとニュースで報じられています。
世界中で新型コロナウイルスが感染拡大の一途を辿るさなか、韓国の医療現場も逼迫し、多くの死者が出ています。
急性敗血症の症状と原因とは
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敗血症とは、大腸菌やブドウ球菌・化膿菌が血管やリンパ管中に入って起こる病気で、炎症が全身に広がって臓器障害が起き、多数の臓器が正しく働かなくなる「多臓器不全」に陥ります。
急性敗血症とはその症状が急速的に進行し、すぐに治療を開始しなければ数時間で死に至る恐ろしい病気です。
急性敗血症の症状
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急性敗血症の症状は、障害が起きている臓器によって様々な症状が現れます。
急性敗血症の初期症状には悪寒や高熱、発汗など風邪のような症状が現れますが、進行すると心拍数や呼吸数が上がり、血圧の低下や意識障害なども発生します。
治療が遅れて重症化すれば、腎不全・肝不全といった臓器不全に陥り、その結果、ショックで死に至ります。
急性敗血症の原因とは?
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急性敗血症の原因となるのは、あらゆる感染症です。
感染症がきっかけとなって細菌が増殖し、炎症が広がることで急性敗血症が起こります。
原因となる感染症はさまざまで、皮膚の化膿や、肺炎、臓器の感染症などが起き、免疫力が低下することで敗血症になります。
特に、免疫力の低い乳幼児・高齢者や、慢性疾患や基礎疾患がある人、すでに何らかの病気に罹っていて免疫力が低下している人は、感染症から急性敗血症を引き起こす可能性が上がります。
敗血症を起こした原因を早期に発見し、すぐに治療を開始しなければ死に至る確率も高くなり、治療が遅れれば遅れるほど、死亡リスクや後遺症が残るリスクが高まります。
そのため、急性敗血症になった場合、すぐさま治療を開始する必要があります。
急性敗血症と新型コロナウイルスの関係
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新型コロナウイルスの感染拡大が世界的な脅威となり、医療崩壊も叫ばれる中、韓国芸能人が急性敗血症により死亡したというニュースが相次いでいます。
このニュースを受けて「コロナウイルスに感染すると急性敗血症になる」と噂になり、関係性について注目が集まっています。
確かに、新型コロナウイルスの重症化の1つとして急性敗血症が挙げられます。
しかし前述で説明したように、急性敗血症はさまざまな感染症が原因となって発症するため、コロナウイルスだけが直接の原因ではありません。
また、新型コロナウイルスの重症化も人それぞれであり、新型コロナウイルスに感染したからといって、イコール全ての人が急性敗血症になるわけではありません。
ただ、やはり感染症が原因となる病気なので、もちろん新型コロナウイルスに感染したことで肺炎などになり、急性敗血症になるケースはあります。
また、現在世界中で感染拡大している新型コロナウイルスにより、各国で医療崩壊が起こっています。
急性敗血症は早期の治療が重要になるため、新型コロナウイルスによる医療崩壊で敗血症の発見や治療が遅れ、死に至るケースが多くなっています。
急性敗血症で急死した韓国芸能人も、脳炎などが原因となって敗血症になり、新型コロナウイルスの混乱できちんと治療を受けられなかったといいます。
繰り返しますが、急性敗血症は早期治療が重要です。
新型コロナウイルスで医療崩壊が起こっている現在、新型コロナウイルスと急性敗血症が密接に関係してくる可能性が高まっています。
全ての人がしっかりとウイルス予防に努めることが大切です。
急性敗血症で急死した韓国芸能人2人
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新型コロナウイルスが世界で猛威を振るっている現在、韓国では有名芸能人が立て続けに急性敗血症で急死するというニュースが報道されています。
ここでは急性敗血症で亡くなった韓国芸能人のプロフィール、経歴、急性敗血症となった原因をまとめました。
ムン・ジユン
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名前:ムン・ジユン
生年月日:1984年2月18日
出身地:ソウル特別市
血液型:A型
身長:184cm
所属事務所:ドリームストンエンターテインメント
韓国演劇界において「実力派俳優」「個性派俳優」と呼ばれて、数々のドラマ・映画作品に引っ張りだこの俳優、ムン・ジユン。
多くの作品で名脇役として活躍しているため、韓国での知名度は高く、日本でも人気の作品に出演していることから日本での認知度も高い俳優です。
2002年にMBCドラマ「ロマンス」で俳優デビューして以降、「善徳女王」「メイクイーン」「恋はチーズ・イン・ザ・トラップ」などのヒット作品に多数出演しました。
印象的なルックスと個性的な演技で作品の脇を固め、韓国芸能界で存在感を発揮していたムン・ジユン。2020年3月18日、急性敗血症により急死したと報じられました。享年36歳でした。
ムン・ジユンは喉の痛みを訴えて病院に行き、喉に炎症があると診断されました。すぐに入院しましたが治癒には至らず、入院先の病院で急性敗血症を発症しました。
集中治療室に運ばれたものの、回復することなく死去したということです。
新型コロナウイルスが世界的に蔓延している現状、ムン・ジユンにも感染の噂が囁かれていましたが、所属事務所がムン・ジユンの新型コロナウイルス感染を否定しています。
また、遺族は弔問に訪れる人が新型コロナウイルスの脅威に晒されることを懸念し、弔問を丁重に断っていたことも分かっています。
ムン・ジユンの急死から1ヶ月が経とうとしていた2020年4月7日、生前最後に撮影した自動車のCMの放送が開始されました。
遺族が「息子の幸せな姿を、最後まで愛してくださったファンと視聴者の皆様に覚えていてほしい」と意向を示し、済州島で撮影されたムン・ジユン最後のCMがオンエアされています。
イ・チフン
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イ・チフンは、人気バラエティ番組「オルチャン時代」に出演して知名度を上げ、その後動画配信サービス「アフリカTV」などで動画配信を行うBJ(番組進行者)として活動していました。
「オルチャン時代」とは、韓国のオルチャン、いわゆるイケメンや美女を紹介する人気バラエティ番組です。
オルチャンとは韓国語の「オルグル(顔)」と「チャン(最高)」を組み合わせてできた造語で、美形の男女が出演し人気芸能人を輩出した番組として知られています。
2009年から2013年まで放送された「オルチャン時代」に出演したイ・チフンは、スラッとした長身で抜群のスタイル、顔立ちも甘く整っていることから女性を中心に人気を博しました。
そんなイ・チフンは、新型コロナウイルスが感染拡大中の2020年3月19日、急性敗血症で死去したことが報じられました。
死因は急性敗血症ですが、新型コロナウイルスによる医療崩壊が危ぶまれる中で、イ・チフンはきちんとした治療を受けることができなかったことが明るみになっています。
イ・チフンの母親や友人が、彼の体調悪化から急性敗血症により死亡するまでの経過を発表しました。
それによると、イ・チフンは死亡する9日前、耳鼻科でリンパ腺炎と診断されていたそうです。
その後、高熱と嘔吐の症状で再度病院に行きますが、新型コロナウイルスの検査で陰性だったため帰宅を促されたそうで、帰宅後に容体が急変、集中治療室に運ばれました。
精密検査で脳炎を発症していることが判明し、治療を受けていましたが、3月19日早朝に脳炎から急性敗血症となり息を引き取りました。
母親は、イ・チフンが新型コロナウイルスの検査は陰性であり、感染拡大が危険視されている場所には行っていないことを明かしています。
早期治療が必要な急性敗血症ですが、新型コロナウイルスの混乱の中で自宅に帰らなければならなかったイ・チフン。
「息子は新型コロナウイルスに感染しておらず、それを証明して早く治療をしなければならなかった」と母親はコメントしました。
医療崩壊が起これば誰にでもこのようなケースが発生します。
これ以上医療現場が混乱に陥らないよう、1人1人がウイルスの感染拡大を食い止めるために予防と行動の自粛を心掛けましょう。
まとめ
韓国芸能人が急性敗血症により急死するニュースが相次いでいる現在、医療現場の崩壊はもう目の前になっています。
新型コロナウイルスだけが主な原因ではないものの、現状、新型コロナウイルスに感染しないための行動をとることが、急性敗血症の予防にもつながると言えるでしょう。