キ・ソンヨン(奇誠庸)は世界で活躍する韓国のサッカー選手ですが、かつて日韓戦で起こした猿まね事件とその後が話題です。
今回はキ・ソンヨンの経歴、反日猿まね事件の経緯と旭日旗との関係、日韓国民の反応、現在をまとめました。
キソンヨンのプロフィール
出典:https://www.soccer-king.jp/
名前:キ・ソンヨン(奇 誠庸)
生年月日:1989年1月24日
出身地:韓国 光州広域市
身長:186cm
体重:75kg
キソンヨンは韓国出身のサッカー選手で、ポジションはMFです。元韓国代表で、現在はRCDマジョルカに所属しています。
アジアカップ日韓戦で日本人を侮辱する猿まねパフォーマンスをしたことで問題となり、日韓両国で大きな話題となりました。
キソンヨンは学生時代からサッカーを始め、中学・高校時代は5年間オーストラリアのジョン・ポール・カレッジでユースサッカー教育を受けました。
そして韓国帰国後の2006年、「FCソウル」に入団します。
元トルコ代表監督でFIFAワールドカップ日韓大会でトルコ代表を3位に導いたシェノル・ギュネシュがFCソウルの監督に就任した2007年、キソンヨンはレギュラーとして活躍しています。
2009年12月、「セルティック」と契約期間4年で契約し、移籍金として約200万ポンド(約3億円)が支払われます。
移籍当初からレギュラー出場を果たしましたが、翌年3月頃からはレギュラーを逃すように。
しかし翌2010〜2011シーズンは「月間最優秀若手選手」を受賞、2011年にはスコティッシュカップ決勝でゴールを決めてチーム優勝に貢献し、最優秀選手に選ばれるなど活躍しました。
2012年8月、「スウォンジー・シティAFC」へ移籍します。2012〜2013シーズンは公式戦38試合に出場し、クラブ初となるリーグカップ制覇を成し遂げ、タイトル獲得に貢献しました。
2013年8月、「サンダーランドAFC」にレンタル移籍。2014〜2015シーズンにプレミアリーグ33試合に出場、8ゴールを挙げ、チーム年間最優秀選手に選ばれる目覚ましい活躍を見せます。
その後「スウォンジー・シティAFC」に戻るも、2018年5月に自身のSNSで同チームからの退団を発表。翌6月、フリー移籍で「ニューカッスル・ユナイテッドFC」と2年契約を結びます。
しかし2019年はレギュラー獲得に至らず、メンバー構想からも外れることとなり、活躍の機会には恵まれませんでした。2020年1月にチームとの契約解消に合意することになります。
そして2020年2月、現在のチームである「RCDマジョルカ」と2019〜2020シーズン終了までの短期契約を結びました。現在はこのチームで活躍の機会を狙っています。
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韓国代表としては全世代の代表を経験した選手で、ワールドカップやオリンピックにも出場しています。
2008年6月のワールドカップ予選で19歳にしてフル代表デビューを果たして以降、中盤のレギュラーとして定着しました。
2015年1月には韓国代表のキャプテンに就任しましたが、以降のワールドカップでは良い成績を残すことができず、2019年アジアカップをもって、韓国代表から引退しています。
キソンヨンの反日猿まね事件とは【動画あり】
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キソンヨンが起こした反日猿まね事件は、2011年1月25日の「AFCアジアカップ2011準決勝」の日本対韓国戦で、ゴールを決めたキソンヨンがカメラに向かって猿のまねをした行為です。
前半23分、PKゴールを決めたキソンヨンは喜びを爆発させ、カメラに向かって猿の顔を真似た仕草でゴールパフォーマンスを行いました。
これの何が問題なのかと言うと、「猿」は韓国人が日本人を侮辱するときに用いる表現で、スポーツの場で反日感情を表したことが波紋を呼んだのです。
キソンヨンの猿まねパフォーマンスを見た韓国人は、すぐに日本人を猿に例えていることを理解し、反日感情を待つ人はネット上で「面白い!」と好意的な反応を見せました。
一方で韓国人からも批判は出ており、世界的な試合での品の無い行為、スポーツマンシップのない行為に批判が集まりました。
なぜキソンヨンはスポーツの試合の場で、猿まね行為を行ったのでしょうか。
その理由や感情について、後日自身のSNSを更新して投稿したメッセージが更に波紋を呼ぶこととなりました。
キソンヨンの猿まね事件の原因は旭日旗?
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キソンヨンは試合の翌日、自身のSNSを更新し「観客席の旭日旗を見て涙が出ました」と語りました。
「私も選手の前に大韓民国国民です」と、客席に掲げられた旭日旗に腹が立ったことで猿まねのパフォーマンスを行ったことを説明したのです。
この発言には「国際問題になりかねない」として、韓国のネット上でも賛否両論が巻き起こりました。
実は韓国側は、「旭日旗とは、日本の軍国主義を象徴するものである」としています。
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そのため、韓国人の中に旭日旗に対して嫌悪感がある人が一部いることは広く知られています。
しかし実際にその試合中、観客席に旭日旗は掲げられていませんでした。
この試合の観客席に目立つような旭日旗が無く、旭日旗を見た記憶が無いことを当時取材していた新聞カメラマンが証言しています。
「旭日旗を見て腹が立った」というキソンヨンの主張は偽りで、単純に日本人を侮辱したパフォーマンスであり、反日感情を表現したのではないかと見る向きが浮上しました。
ただ、韓国で猿まね行為への批判があった一方で、韓国側は旭日旗の存在について問題視し、国際社会から追放すべきという主張も多く見られました。
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韓国国内で物議を醸した猿まね事件ですが、日本のメディアでも報道されています。
日本サッカー協会はこの行為について、大韓サッカー協会にキソンヨンへの聞き取り調査を依頼しました。
するとキソンヨンはこれまでの主張を一変させます。
「あのパフォーマンスは日本人に対してではなく、スコットランドのセルティックでプレーしていた時代、相手チームのサポーターから猿の鳴き真似で馬鹿にされたことに対する報復だ」
として、日本人に向けた行為ではないことを主張しました。
大韓サッカー協会は「結果的に日本の皆様に誤解を与えることになり申し訳ない」と謝罪し、日本側も謝罪を受け入れて、キソンヨンに対する制裁は下りませんでした。
猿まねパフォーマンスはセルティック時代の相手チームへの報復、として制裁を回避したキソンヨン。
ですが、2012年に放送された韓国の番組で再度この事件に触れ、「旭日旗が原因だ」と再び主張を翻しています。
番組でキソンヨンは「試合で旭日旗がありました。それを見て思わずカッとしてしまい、猿まねパフォーマンスを行いました」と発言しています。
結局のところ旭日旗に対する嫌悪、反日感情による猿まねパフォーマンスであったことは間違いなく、日本人に向けての猿まねパフォーマンスであることを認めたのです。
批判の声があることを認識していることにも触れましたが、「私も人間。感情的になりあの表現をした」と語りました。
日本人への差別的行為で猿まね事件を起こしたキソンヨン。キソンヨンをはじめとする一部の韓国人に根付く反日感情は、今も拭い去ることはできないのかもしれません。
キソンヨンの現在
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猿まね事件で問題になったキソンヨンですが、騒動以降もサッカー選手として活躍しており、前述の通り2019年に韓国代表を引退するまで、韓国のキャプテンとしてチームを支えました。
代表からの引退を表明したものの、2020年2月24日に「RCDマジョルカ」と2019〜2020シーズン終了までの短期契約を結び、現在もプロサッカー選手として活動しています。
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キソンヨンが現在所属している「RCDマジョルカ」は、スペイン・バレアレス諸島州パルマ・デ・マヨルカに本拠地を置くサッカークラブです。
バレアレス諸島に本拠地を置くサッカークラブの中で最も歴史が古く、一時2部に降格したものの2019〜2020シーズンはプリメーラ・ディビシオン(1部)に昇格しました。
キソンヨンは、身長189cmという高身長の恵まれた体格を活かした守備に強い選手です。
それだけでなく、多数の国際戦でセットプレーのキッカーを務めるほど、韓国代表の中でも右足の精度が高く安定しています。
ゲームを作り上げて勢いに乗せる力もあり、数々の試合で類稀なる才能を示してきました。
そんなキソンヨンの活躍がチームを勝利に導くのではないかと、現在のチームのサポーターからも期待されています。
また、私生活では2013年に8歳年上の女優ハン・ヘジンと結婚しました。
出典:https://www.instagram.com/
現在も公私共に充実した生活を送るキソンヨンから、目が離せませんね。
まとめ
日韓戦において反日的行為である猿まねパフォーマンスを行ったことが問題となった、韓国のサッカー選手のキソンヨン。
一時は大騒動になりましたが、現在もサッカー選手としてクラブチームでプレーしており、今後も活躍が期待されている選手です。