韓国の女優チャンジャヨンさんは29歳の若さで自殺し、その死の原因は強要された度重なる性接待だと物議を醸しています。
今回はチャンジャヨンさんの自殺の原因、性接待疑惑、遺書の全文、新たに見つかった手紙をまとめました。
この記事の目次
チャンジャヨンのプロフィール
プロフィール
名前:チャン・ジャヨン
本名:チャン・ジャヨン(Jang Ja-yeon )
生年月日:1980年1月25日
没年月日: 2009年3月7日(29歳)
出身地:韓国全羅北道井邑市
職業:女優
ジャンル:テレビドラマ
活動期間:2006年 ~ 2009年
経歴
チャンジャヨンさんは1999年、19歳の時に交通事故で両親を亡くされた悲痛な過去がありました。その後は一つ屋根の下、お姉さんと弟と生活を共にされていたようです。
出典:https://www.instagram.com/
2006年、お菓子メーカーLOTTE(韓国ロッテグループ)のCMに出演したことがきっかけで、26歳で女優デビューを果たしました。
その後、日本の大人気少女漫画が原作のドラマ「花より男子」に出演。
このドラマでは、ヒロイン(クム・ジャンティ)をいじめる美女三銃士のうちの1人、サニー役を演じ一気に知名度が上がりました。
そんなチャンジャヨンさんは2006年の26歳の時から女優活動を始めた際、所属事務所との契約内容に納得がいっていなかったという話もあるようです。
そして、仕事や所属事務所への不満が強くなっていった結果、いつしかうつ病を発症し、薬物療法を受けるようになっていたのだとか。
その後も、映画「ペントハウス・エレファント」など、有名作に出演したチャンジャヨンさん。
女優としての仕事も充実し、これから人気女優への道を歩んでいくと思われた矢先…チャンジャヨンさんは自ら命を絶つことで、突然この世を去ってしまいました。
チャンジャヨンは2009年に自殺
チャンジャヨンさんは2009年3月7日、出演ドラマ「花より男子」の放送終了を待つことなく、京畿道城南市盆唐区の自宅階段の手すりで、首を吊って亡くなっているのが発見されました。
出典:http://www.wowkorea.jp/
チャンジャヨンさんは自殺の直前、実のお姉さんと電話で話しており、その際に自殺をほのめかすような会話をしていたのだとか。
心配になったお姉さんが自宅に駆けつけたところ、そこにはチャンジャヨンさんの変わり果てた姿が…。
たった29年という短い生涯を、自らの手で断ち切ってしまったチャンジャヨンさんには、一体どんな理由があったのでしょうか?
チャンジャヨンの遺書全文を紹介 【性接待疑惑が浮上】
実は、チャンジャヨンさんは遺書と思われるメモを残していたようです。
調べてみたところ、遺書の全文と思われる記事が見つかったので引用しておきましょう。
「ハングルなんてわからないよ~」なんて方のために3行でまとめると…
1.所属事務所から酒の席での性的な接待を強制された
2.親の祭事のときにも接待をさせられた
3.私に接待させた男たちは悪魔だ!必ず復讐してほしい
といったことが書かれているそうです。
出典:https://twitter.com/
このチャンジャヨンさんの衝撃の告白は、当時の韓国社会を揺るがせる事態に発展します。
韓国の警察は、事務所内で開かれたパーティーの席上で、チャンジャヨンさんの所属事務所の元代表がチャンさんに暴力をふるった容疑で逮捕しました。いわゆる別件逮捕ってやつですね!
しかし、元代表は、チャンジャヨンさんに対する暴力については認める一方で、性接待については一切否定するんですよね。
結局、2010年11月に元代表には暴行の罪で有罪判決が出たものの、性接待の真相は暴かれないまま闇の中に消えてしまうことに。
出典:http://www.kimcoop.org/
そして、なぜかマスコミもこの流れに迎合します。
チャンジャヨンさんが亡くなった当初は、チャンジャヨンさんの自殺の原因は、「次の仕事が決まらないことからくる不安によるうつ病」と結論付けるニュースがほとんどだったようです。
チャンジャヨンの手紙50通が新たに発見
しかし、チャンジャヨンさんが亡くなった2年後の2011年になって、事態が急変することになります。
チャンさんが生前、知人に託したという50通、230枚に上る手紙が新たに見つかったのです!
そこには、「無理やり性接待をさせられた」という事実と、そのことに関わった人に対して「復讐してやる」などと恨みの言葉が綿々と綴られていたのです。
チャンジャヨンの手紙で性接待が明らかに
チャンジャヨンさんはうつ病の治療をしながらも、所属事務所から強要されていた性接待の詳細について、2005年から死の直前まで書き貯めていたようです。
その手紙には、接待相手の名前や仕事、接待場所、接待回数など性接待の実態が詳細に書かれていました。
接待相手には大企業役員や芸能、金融・報道関連関係者などが名を連ね、なんと計31人に対して100回以上もの性接待が強要されていた旨が記されていたと言います。
2009年に自殺した韓国女優チャン・ジャヨンさん(享年29)を性的に陵辱した人物の実名とされる約20人のリストが流出。日本に関わりの深い人物も含まれている。http://t.co/q5j48dGjr2 pic.twitter.com/bpHcwys4JJ
— tokino akari (@tokinoakari3) 2013年3月22日
手紙の数は50通、計230枚にも及び、チャンジャヨンさんが信頼する知人男性に託されていました。
出典:https://japanese.joins.com/
ちなみにこの手紙は、チャンジャヨンさんが亡くなった当初、所属事務所の元代表の裁判の際に、この知人男性から資料として提出されていたのだとか。
しかし、最終的に裁判の中で性接待の実態が認められることはなく、チャンジャヨンさんの自殺の原因はうつ病と断定されてしまいました。
「復讐してやる」というチャンジャヨンさんの怨念が、再びその実態をあぶり出した形ですね!
ネットの反応は
2年前に自殺したチャンジャヨン氏事件関連者のリスト…ロッテの社長に朝鮮日報の社長ら兄弟とか放送局のPD、チャン氏の最後のドラマ制作会社の社長など31人…権力や言論の中心に 腐ってる奴らが集まってる。警察や検察も隠ぺいしようとするし…うざいなぁ…今回だけは真実を暴かれて欲しい。
— Noori (@Noori7swords) 2011年3月9日
チャンジャヨンさんの死が無駄にならないといい…契約違反になるから逃げられなかったたんだね。あぁ…
— yuyu (@yuyu116) 2011年3月8日
チャンジャヨンの自殺事件が2018年再び話題に
2018年に盛んになった「MeToo運動」の中で、チャンジャヨンさんの性接待問題の再捜査と真相解明の声が多く挙がりました。
その動きもあってか、2018年3月25日には、チャンジャヨンさん事件の再捜査を求める大統領府国民請願に、22万人を超える署名が集まりました。
その結果、チャンジャヨンさんの自殺事件が再調査の対象として選定されたようです。今後の動向に注目ですね!
韓国検察が2009年に芸能界の性接待強要を告白する遺書を残し自殺したチャン・ジャヨン事件を再捜査。遺書には企業幹部、大手新聞社代表、監督ら31人の実名も、当時起訴されたのは芸能事務所社長とマネージャーのみ。MeToo運動から再捜査を求める署名が20万人集まるhttps://t.co/Eg3KNAau2X
— ヒロ・マスダ / Hiro Masuda (@IchigoIchieFilm) 2018年4月3日
女性蔑視のきついミートゥー運動の激しいお困りの半島
— いつも悩んでる人 (@kackiee) 2018年6月5日
かつて性接待まで教養され自殺まで追い込まれた2009年チャンジャヨン事件で再び捜査に(当時無嫌疑処分) 時効を8月4日と2ヶ月前に青瓦台の署名に20万人以上も盛り上がる pic.twitter.com/LAb33030or
チャンジャヨンの自殺事件・性接待の真相についてのまとめ
・チャンジャヨンは無理矢理に性接待を強要された内容の手紙を50通残してうつ病で自殺
・チャンジャヨン自殺事件の再操作と真相解明を求める署名が22万人集まり話題になった
いかがでしたでしょうか。
29歳の若さで自殺した女優のチャンジャヨンさん。
自殺の原因と遺書の全文、そして、“チャンジャヨン自殺事件”の再捜査のきっかけになった、チャンさんの性接待の詳細が記された50通、計230枚にも及ぶ手紙についてまとめてみました。
女優として歩み出した矢先、所属事務所からの度重なる性接待の強要により、身も心も疲れ果ててしまったチャンジャヨンさん。
やがてうつ病を発症し、そんな中でも、性接待の実態を詳細に記録したことが今回の再捜査に繋がったと言えますね。
出典:http://jojack5.blog25.fc2.com/
きっとチャンジャヨンさん以外にも、同じような悩みをもっている人もいることでしょう。
そんな女性のためにも、あの“手紙”を残したチャンジャヨンさんの行動が意味のあるものになることを祈らずにはいられません。
チャンジャヨンさんのご冥福を心よりお祈りいたします。