中国国家主席として絶大な権力を持つ習近平ですが、「くまのプーさん」に似ていると話題です。
今回は習近平のプロフィールや経歴、「プーさん」との関係、激怒の噂、プーさん検索や映画上映禁止をまとめてみました。
習近平のプロフィール
出典:https://www.pinterest.jp/
名前:習近平(しゅうきんぺい/Xi Jinping/シー・チンピン)
生年月日:1953年6月15日
出身地:中国北京市
現職:国家副主席、党政治局常務委員(序列第6位)
党中央書記処書記、党中央党校校長
学歴:清華大学化工学部卒業
習近平氏が卒業した清華大学は、2020年の「THEアジア大学ランキング」でも北京大学を抜き2位になるなど、中国でも飛び切り優秀な学生が集まる理系大学として有名です。
習近平の経歴と政治
最近では、新型コロナウィルスなどで世界の話題の中心になることも多々ある中国ですが、習近平氏は第7代国家主席として、その中国のトップに君臨する政治家です。
政治家としては、廈門(あもい)副市長や福州市党委員会書記を経て、2000年に福建省長となるなど、地方政治の場でまず頭角を現しました。
その後、中央政界入りをし、中国政界を一気に駆け上がっています。
習近平氏は「腐敗撲滅」を推し進め、徹底的に党幹部や役人の汚職を取り締まり、権力者を続々処分しました。
また、「憲法改正」により自身の長期政権を可能にして、生涯国家主席の地位を作ることにも成功しました。
このことにより、独裁色を強めているとの声が海外を中心に広まっています。
習近平とプーさんの関係とは?
出典:https://twitter.com/
「くまのプーさん」と言えば、つぶらな瞳をもつ愛らしさで、ギュッと抱きしめたいキャラクターNO.1とも言われる、日本人なら誰でも好感を持つくまのキャラクターです。
そんなくまのプーさんは、温厚で友だち思いで、マイペース、感情を激しく見せず、何か大変なことが起きた時は意外な発想でみんなを助ける、という正義の味方的な性格の持ち主です。
実は、中国のSNS上では以前から、習近平氏をプーさんになぞって皮肉る投稿が続いていたそうです。
確かに、ぽっちゃりとした体型と丸顔で目元や鼻、口元もプーさんに似ているようにも感じられます。
習近平とオバマ元大統領のプーさんネタが話題に
2013年にアメリカのオバマ大統領と習氏が会談した時には、同行する2人の写真を「プーさん」と「ティガー」が歩くイラストと組み合わせた画像が拡散しました。
出典:https://ameblo.jp/
習近平と安倍首相もプーさんネタに
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習近平氏とプーさんの話題とともに、日本の安倍晋三首相との握手の写真が、SNS上で「プーさん」と「ロバのイーヨー」の握手に置き換えられていました。
各国の首脳に置き換えられる「プーさんと仲間たち」ですが、プーさんに似ていることは習近平氏にとって歓迎されなかったようです。
習近平はプーさんに激怒した?キーワード検索が禁止に…
その後、海外メディアの報道によると、ウェイボーを含む中国のウェブサービスで「プーさん」を含む書き込みができなくなり、また「プーさん」の画像が使用不可能な事態になったそう。
日本では信じられない出来事ですが、中国は共産主義国ということで、イギリスBBCは、
5年に1度の中国共産党大会を17年秋に控え、習主席の権威を強化するための処置では、との見方を示している。
愛らしくて正義の味方として超有名なプーさんなので、イメージも良いはずです。
日本だったら、似ていることを人気獲得のために歓迎しそうですが、中国の事情は少々違うようですね。
習近平が激怒すると何でも消える?
出典:https://www.sankei.com/
中国では政府批判などのキーワードは、検索エンジンやSNSから消えてしまうことは珍しくないようです。
中国の検閲当局はインターネットからクマのプーさんを締め出した。非常に奇妙な動きは実は、検閲をかいくぐって書きたいことを書こうとする中国の人たちと当局との、絶え間ないせめぎあいの新たな一幕なのだ。
引用:BBCNEWSJAPAN~中国検閲はなぜクマのプーさんを禁止したのか
プーさんと習近平氏についての書き込みなどは、検閲当局によって削除されてしまったようです。
この国における国家主席とは、灰色の存在だ。ばかげた真似はしない。妙な癖もない。間違いは犯さない。だからこそ国民の上に立つのだし、だからこそ国民はその行動を問いただすことができないのだ。
引用:BBCNEWSJAPAN~中国検閲はなぜクマのプーさんを禁止したのか
中国の国家主席とは、日本の首相やアメリカの大統領とはまったく違う絶対的な権力者という存在のようです。
習主席は党内の腐敗取り締まりを強化し幅広く実施したため、党内に多くの敵を作った。それだけに次の5年間の任期を終えてそのまま、権力を手放しても大丈夫なのだろうかという憶測が飛び交っている。しかし主席の座に長く残るには、習氏が党員に求める絶対的な忠誠にひびがあってはならない。それだけに今のこの状況ではたとえ可愛らしいクマだろうと、習氏の圧倒的権限を脅かす存在はまったく受け入れられないのだ。
引用:BBCNEWSJAPAN~中国検閲はなぜクマのプーさんを禁止したのか
習氏とプーさんの関係は、思った以上に複雑なようです。
習近平はプーさん実写映画を中国で上映禁止にしている
出典:https://www.bbc.com/
くまのプーさん初の実写映画である「プーと大人になった僕」が、中国で上映禁止となりました。
この理由も、2017年から中国当局が進めている「くまのプーさんをインターネットからブロックする」活動の一環ではないかと推測されています。
「くまのプーさん」の実写版映画について、中国当局が中国での公開を認めなかったことがわかった。ロイター通信などが7日伝えた。中国では習近平国家主席がプーさんに似ているとして、政府に批判的な人たちの間で抵抗の象徴として使われ、習氏について書く際にプーさんが利用されるようになっていた。このため中国ではプーさんが検閲対象になっており、今回の映画公開禁止もこの延長ではないかとみられている。
引用:朝日新聞デジタル~習主席と重ねるの嫌? 中国、プーさん映画公開認めず
この他にも、習氏とプーさんについて番組内で取り上げたイギリスのコメディアンのジョン・オリバー氏が中国では「存在しない」ことになったようです。
また、台湾のホラーゲーム「還願 Devotion」では、プーさんと習氏をイジるネタがゲーム内に存在することが発覚し、ビジネスライセンスをはく奪されてしまったと報じられています。
まとめ
出典:http://blog.livedoor.jp/
日本とは大きく異なる国家形態である中国では、プーさんと習近平氏が似ているという話題もまったく違った捉え方をされているようです。
今後の習近平氏とプーさんの関係にも注目していきましょう!