香港のアクションスターで日本好きでも有名だったジャッキー・チェンさんですが、近年反日発言も目立ち性格が変わったと話題です。
今回はジャッキー・チェンさんの反日&親日エピソード、発言の真意や性格が変わった噂を検証します。
この記事の目次
ジャッキー・チェンのプロフィール
世界最高のアクションスター、ジャッキー・チェン
ジャッキー・チェンさんについての詳しいプロフィールはこちら。
繁体字: 成龍
簡体字: 成龙
本名: 陳港生(家系図上での本名は房仕龍)
出身地: イギリス領香港
生年月日: 1954年4月7日
香港: イギリス領香港ヴィクトリア・ピーク
国籍: 香港
祖籍: 中華人民共和国安徽省和県
別名: 陳元龍、元樓
英語名: Jackie Chan
職業: 俳優
ジャンル: 映画(俳優・監督・製作)、歌手
活動期間: 1962年 – 現在
配偶者: ジョアン・リン(1982年 – )
子供: ジェイシー・チャン
引用:Wikipedia – ジャッキー・チェン
ジャッキー・チェンの反日エピソード① 「尖閣諸島は中国のもの」
「中国共産党の犬」と呼ばれ始めたジャッキー・チェン
2012年10月2日、ジャッキー・チェンさん主演、かつ監督も務めた映画『チャイニーズ・ゾディアック』のPRイベントがロケ地の1つである台湾で行われました。
中国のニュースサイト「網易娯楽」など、様々なメディアが報じた内容によれば、その中で領土問題に言及する一幕がありました。
ジャッキー・チェンさんが尖閣諸島の1つ、魚釣島が中国領土であることを主張したことで、日本のファンに動揺を与えていました。
「歴史的にも釣魚島は中国のものであることは疑いようがありません。この問題を解決するためのイベントを中国政府にお願いしたいですし、もし私がスーパーマンだとしたら、中国に釣魚島を引っぱってきます」
ジャッキー・チェンさんは、2013年に中国の国政助言機関である政治協商会議委員になりました。
その頃から、「尖閣諸島は中国領土」など、中国共産党におもねるような発言が目立つことから、日本のみならず、香港や台湾からも「共産党の犬」とバッシングを浴びています。
また、2013年10月23日には、ジャッキー・チェンさんが主演した映画のPRで訪米した際に、「地震と津波は世界を救う」と発言したことも話題になりました。
この発言は、2年前の東日本大震災を想起させるとして日本人は敏感に反応し、ネット上で「反日的だ」と声が挙がっていました。
@dahliarose9797 ジャッキーチェンは最近反日発言するからゲンナリ。共産党には背けないのだろうけど、ファンへの裏切り甚だしい。
— 曽木カンナ (@kanna8kanna) June 16, 2019
#ジャッキーチェン は共産党の犬。しっぽバダバタ振ってるよ。反日の旗手としても有名。
— twitorange-kun (@twitteston) June 17, 2019
ジャッキー・チェンの反日エピソード② 抗日映画に主演
日本人を酷く描いた抗日映画でジャッキー・チェンが主演
2016年に公開された中国映画『鉄道飛虎』は、中国が日本を倒す抗日映画でしたが、ジャッキー・チェンさんは主演を務めていました。
第2次世界大戦中の、日本軍襲撃目的で結成された「鉄道遊撃隊」がモデルで、コメディ映画ながら日本人の扱いが酷く、日本人には不快、反日家には爽快なストーリーになっていました。
日本の映画ライターもジャッキー・チェンさんが同作に出演した理由について、前述の「尖閣諸島は中国のもの」発言と合わせて、完全に中国の言いなりになっていると評していたようです。
「親日家で知られたジャッキーですが、今は完全に中国の顔となっています。ですから映画は中国でヒットすればそれで十分。日本で公開するつもりはないのでしょう。日本などもう相手にするつもりはないのかもしれません」
なお、日本ではこの映画は劇場公開はされていないものの、邦題『レイルロード・タイガー』としてDVDやブルーレイでは発売されています。
ジャッキー・チェンの親日エピソード① 日本でのブームへの恩
日本が大好きだと堂々と語ったジャッキー・チェン
日本でジャッキー・チェンブームに火が点いたのは1980年代で、1979年に公開された映画『トラック野郎・熱風5000キロ』の2本立てで『ドランクモンキー 酔拳』が公開されました。
『酔拳』の方がより注目を集め、その後ジャッキー・チェンさん主演のカンフー映画が軒並み公開されるようになり、瞬く間にジャッキーブームが到来しました。
当時の映画雑誌「ロードショー」での「好きな俳優人気ランキング」では、ジャッキー・チェンさんは6年連続で1位に輝くなど、スーパースターとして愛されていました。
実は、ジャッキー・チェンさんは日本を初めて訪れるまで、ブームを知らず、本当に自分を知っている人がいるのか心配だったようです。
しかし、あまりの熱狂ぶりに驚き、コンテナ2個分のプレゼントを貰ったことを喜々として語っていたようです。
「実際に日本へ行って、ファンの多さに心から驚いたんだ。プレゼントもたくさんもらって、その量は、なんとコンテナ2個分だよ! 僕はコンテナごと香港に持ち帰ったのさ」と当時を思い出し、満面の笑みを浮かべるジャッキー。
コンテナ2個分とはびっくりだが、そのころ多忙を極めていた彼は、コンテナを開ける時間もなかったという。「しばらくしてまた日本に来て、またプレゼントをコンテナに積むという作業。結局、コンテナを開けてプレゼントの中身を確認したのは、初来日から6年か7年後になってしまったな。チョコレートとか食べ物も入っていたけど、全部腐ってしまっていたね……」とジャッキーは笑いながらも、珍しく悲しげな表情を浮かべた。
引用:シネマトゥデイ – ジャッキー・チェン、日本のファンからのプレゼントはコンテナ2個分! 初来日時の驚がくエピソード告白!
ジャッキー・チェンさんは「僕が日本を愛したのではなく、日本のみんなが僕を愛してくれたから嬉しい」と語っています。
また、コンテナのプレゼントの中のチョコレートなど食品を台無しにした経験から、チャリティーでは必ず現金でお願いするようにしていると語っていました。
ジャッキー・チェンの親日エピソード② 西城秀樹のファン
ジャッキー・チェンはブーム以前から西城秀樹の大ファンだった
ジャッキー・チェンさんは、自身の日本での大ブームが到来する以前から西城秀樹さんの大ファンであり、来日して以降、1980年代から親友として交流がスタートしたようです。
1987年に滋賀県烏丸半島で開催されたコンサート「アジア・ポップス’87〜第5回びわ湖水の祭典〜」では、ジャッキー・チェンさんは西城秀樹さんとステージに立っています。
そして、「ギャランドゥ」、「琵琶湖周航の歌」などを一緒に歌いました。
また、現在から約14年前頃にバラエティ番組『ウチくる!?(フジテレビ系)』で、ジャッキー・チェンさんはゲスト出演しており、これが西城秀樹さんとの最後の共演となりました。
その他にも、日本の番組にゲスト出演することが少なくないジャッキー・チェンさん。
近年では「TOKIO」の『ザ!鉄腕!DASH!!(日本テレビ系)』に複数回出演し、ゲーム対決などをしています。
また、中川翔子さんは過去にジャッキー・チェンさんの事務所に所属していた縁から、その後も度々CMやイベント、番組などで共演しています。
これらのジャッキー・チェンさんの姿を見るだけでも、明らかに親日的であることがわかるでしょう。
さらに、自身の映画では度々三菱自動車から自動車提供を受けていたことから、プライベートでもパジェロに乗っていた時期があるようです。
このように、ジャッキー・チェンさんの親日的なエピソードをいくつも持っています。
ジャッキー・チェンの反日発言の真意【性格が変わったとの噂も】
ジャッキー・チェンは日本への配慮もしていた
前述の「尖閣諸島は中国領土」発言の後に付け加えて、ジャッキー・チェンさんは日本に配慮するように「北方領土は日本領土」と語っていました。
「北方領土4島は日本のものであり、ウラジオストックは中国のものです。世界正義の下にロシアは返還すべきなのです」
このジャッキー・チェンさんのフォローの真意を読み取れた人は、「ジャッキー・チェンなりに日本に配慮してるんだな」と言った声も挙がっていたようです。
ジャッキー・チェンさんが「尖閣諸島」に関する発言をした真意について、2012年10月4日付の「東京スポーツ」で解説が掲載されていました。
それによれば、ジャッキー・チェンさんは大切な日本のファンからブーイングが挙がることは予想したそうです。
ただ、懇意にしていた中国の大物政治家・薄煕来さんの息子が収賄罪で失脚し、ジャッキー・チェンさんまで中国当局に狙われたため、愛国心を示さなければ身の危険があったそうです。
その愛国心を示す最もわかりやすい形が、「尖閣諸島」を引き合いに出した反日的な発言だったようです。
また、「地震と津波は世界を救う」という発言も、当然反日的な意味を込めたものではないとのこと。
大災害の際には、国境を越えて救援や義援金など各国が支え合うことから、慈善事業家でもあるジャッキー・チェンさん的には「世界が1つになれる瞬間」で、好意的な発言だったようです。
しかし、2018年にジャッキー・チェンさんら中国全国政協委員が「親日有罪」を掲げる「国家尊厳法」を提案していることも報じられています。
かつてのジャッキー・チェンさんでは無くなり、すでに別人の反日家になっているという声もあります。
ただ、この件に関しては、ジャッキー・チェンさんの本意が語られているわけではありません。
あくまで中国全国政協委員としての発表のため、ジャッキー・チェンさん個人が反日か、親日かを現時点では断定できないかもしれません。
因みに僕は「ジャッキー・チェン信者」だ。ジャッキーが実は反日とか、中国共産党寄りとか、民族主義者とか、色々、情報が入って来る。正直「キツイ」と思うこともあるけど「ジャッキー・チェン信者」であり続けようと思う。だって好きなんだもん。
— ジョン (@Eastland_J) January 27, 2019
そもそもジャッキー・チェンたちの国家尊厳法は、わざわざ抗日史跡で日本陸軍の軍装コスしてはしゃいだ「精日」の軍オタが大問題になったのがきっかけとか聞きます。
— 須藤玲司 (@LazyWorkz) March 14, 2018
親日有罪?
親・大日本帝国が有罪みたい。
ビリビリ動画で初音未来に萌える親・日本国の文化派は無罪ですよね、少なくとも表向きは。
まとめ
ジャッキー・チェンさんが反日か親日か、エピソードと真相について総まとめしてきました。
・ジャッキー・チェンは日本の友人も多く個人間では親日的である
ジャッキー・チェンさんの近年の発言を巡っては、日本よりもむしろ母国・香港や台湾において激しい批判に晒されているようです。
ジャッキー・チェンさんの祖籍は中国のため、ルーツである中国寄りになるのは不思議ではないですが、今後も日本、香港、台湾のファンにとっては悲しい発言もあるのかもしれません。