「AKB48」の姉妹グループとして結成された中国・上海市を拠点とする「SNH48」ですが、現在までの数々のトラブルが話題です。
今回はSNH48の独立騒動やグループ解散などのトラブル、そして現在などをまとめました。
この記事の目次
SNH48とは
日本以上の美少女揃いと言われる「SNH48」
「SNH48」のグループ情報についてはこちら。
出身地: 中華人民共和国・上海市
活動期間: 2012年12月8日 –
レーベル: 久尚音楽
事務所: 上海絲芭文化傳媒有限公司(Star48集団)
共同作業者: 秋元康
引用:Wikipedia – SNH48
「SNH48」は、AKBグループが初めて海外展開したインドネシア・ジャカルタを拠点に活動する「JKT48」に次いで、中国・上海で結成されたAKB48の姉妹グループでした。
2012年7月20日に1期生メンバーのオーディションでは、38066人の応募者から2次審査で830人に絞られ、10月13日・14日での最終審査で初期メンバー26人が選出されデビューしました。
また、AKB48から宮澤佐江さんと鈴木まりやさんがSNH48発足に合わせて移籍しており、その後日本での所属グループでの兼任という形で活動してきました。
しかし、日本のマスコミが現地でSNH48の取材ができなかったり、就労ビザ取得問題で宮澤佐江さんと鈴木まりやさんの活動時期が遅れるなど、スタート時からトラブルを抱えていました。
結局、その後にSNH48の運営側とのトラブルや騒動も勃発して、AKBグループとの契約解消し、独立する結果となっています。
SNH48のトラブル① 勝手に別グループを立ち上げる 【グループ解散も多数】
AKBグループ側に無断で2つのグループを立ち上げた「SNH48」プロダクション
2016年4月20日、SNH48をマネジメントしている現地プロダクション「Star48集団(上海絲芭文化傳媒有限公司)」が、新たに北京の「BEJ48」、広州の「GNZ48」の立ち上げを発表。
無断でグループを立ち上げられたことに対して、AKBグループを運営する「AKS」は抗議。
「Star48集団」が契約違反をしたとして、SNH48の今後の運営について検討することを発表しました。
これに対して「Star48集団」は契約上の問題は無いとして「SNH48」の独立を宣言。「AKS」との契約を解消して、独自にマネジメントをしていくことを発表しました。
この「Star48集団」の対応について日中のネット上で様々な論議を生みましたが、「パクリの文化」は中国が最も得意とするところだと指摘されています。
最初だけ提携して、運営方法などのノウハウをもらったら、あとは一方的に関係を解消して自分たちでやっていく……というのは、これまで中国に進出した日本企業もさんざんやられてきた、中国企業の常套手段。中国で走っている高速鉄道も、日本の新幹線など外国企業の技術をもらうだけもらったら、あとは勝手に自分たちで手を加えて独自開発したことにして、外国に売り込んでいるのと同じである。
もちろん日本のネットユーザーの多くは「Star48集団」のやり方に猛バッシングしましたが、反対に「AKS」側に落ち度があったことを指摘する声も少なくないようです。
「SNH48」独立は「AKB48」運営側が招いた落ち度?
「Star48集団」の主張は間違っていない?
「Star48集団」は「AKS」の抗議に対して、次のように主張しています。
SNH48の運営は、それまでのAKBグループのコンセプトに従ってアイドル育成していくプラットフォームであり、AKB48とは姉妹関係で「AKS」とは技術的な協力関係にあっても元々独立した存在であり、契約違反には当たらない。
これを裏付けるかのように、日本の有識者が「AKS」の契約上の不手際を指摘しているようです。
国際的なビジネスの関係を築く上で、重要な手順を踏んでいなかったことがそもそもの落ち度であるとしました。
この資本関係図が本当だとすると、驚くべきことにAKB48運営会社は中国国内の合弁会社に直接出資するという、日本企業が中国本土に進出するときの、ガバナンス上の「お決まりの手順」を踏んでいなかったことになる。
AKB48運営会社は香港の版権管理会社に対する間接的な支配権しかなく、中国国内のSNH48運営会社と直接の資本関係がまったくなかったからだ。
この状態で、華人文化がSNH48運営会社に出資すれば、グローバルな資本の理論では、AKB48運営会社がSNH48運営会社に対して発言権がなくなるのは、当たり前すぎるほど当たり前だ。
引用:SNH48分室 Unofficial – 「ガラパゴス」なAKB48運営がSNH48の「グローバル」な資本の論理に負けたか?
つまり、「AKS」は国際的なビジネス経営において無知が露呈したということになります。
例え「Star48集団」が”盗人猛々しい”ように見えても、それはビジネスの観点で見れば正当性が確立していることは明らかだったようです。
「SNH48」運営側とトラブルを招いたのは「AKB48」運営側
「AKS」は「Star48集団」に任せておけば良かった?
中国企業と提携した日本企業がこれまでに幾度となく裏切られてきたように、中国人とビジネスをする場合、裏切られることを想定しておかなければならないことは常識のようです。
「AKS」はそれを見越さずに「Star48集団」に丸投げしていたことがトラブルの元でした。
しかし、「Star48集団」が中国国内で新たにグループを立ち上げることは、それだけ全体のファンの総数を増やすことにつながります。
それは、日本の「AKB48」をはじめとしたグループのファンになる人も想定でき、「AKS」にとってもプラスになるはずでしょう。
それを今回の事例を踏まえて、わかりやすく以下のように解説されています。
もしあなたが日本で会社を経営していて、上海にある中国企業と提携したとする。そしたら自分の商品を中国国内でバンバン売ってくれて、あまりに売れるので、北京と広州に支店を拡大して、さらにバンバン売ってくれるという。
ただしその中国企業側で独自に開発した商品については、「独自商品です」と明記したうえで販売するという。
あなたがそういう立場の、ふつうの経営者だとしたらどうだろう。
こちらから資金を提供しなくても、経営拡大の資金は独自開発商品の売上で、自力で稼いでくれるというのだ。これほど「おいしい」ビジネスパートナーはないのではないか?
引用:SNH48分室 Unofficial – 「ガラパゴス」なAKB48運営がSNH48の「グローバル」な資本の論理に負けたか?
「AKS」は「Star48集団」に資金提供をせず丸投げしていたにも関わらず、自己資金でグループを増やしていってくれたことは、ある意味”おいしい”とも取れます。
しかし「AKS」は、ブランドイメージやシステムを勝手に流用されたことが許せなかったのでしょう。
その後、続々と「支店」と呼ばれるグループを誕生させますが、これも続々と解散する事態に、ファンも驚きと怒りが隠せないようです。
SNH48のトラブル② 人気メンバーのタン・アンチーのやけど事故
タン・アンチーはライターで自ら服に着火して自殺未遂を図った?
2016年3月1日、上海市内のコーヒーショップでSNH48の人気中堅メンバーのタン・アンチーさんが炎に包まれ、全身の80%に大やけどを負う事故が起きて、ファンを騒然とさせました。
タン・アンチーさんは、同日午後7時頃に知人と思われる女性と一緒に宝山万達広場にあるお店を訪れており、女性にオーダーを任せると先に2階の席を取っていました。
40分ほど話していた様子の2人は激しい口論になり、タン・アンチーさんの髪に火が着いたため慌てて1階に降りながら助けを求めたところ、階段で一気に炎上しました。
この様子は居合わせた人により動画撮影されており、事故直後にネット上に拡散されて話題になりました。
報道によればタン・アンチーさんは自らライターで髪に火をつけたと見られており、当時化学繊維系の燃えやすいタイツや服などを着ていたことから、一瞬で燃え広がったと見られています。
この事故について報道ではタン・アンチーさんの”自殺未遂”の可能性が指摘されていました。
「大所帯グループの場合、メンバー同士を競わせるので、生き残るのはもともと気の強い子ばかりですが、野心の強さでいえば中国人グループは日本のそれよりずっと上。そんな中でも『気が強い』といわれていた子なので、激情的に自殺未遂のようなことをしてしまった可能性はある」(同)
また、口論になっていた女性が火をつけたとする説や、見殺しにしたという批判などもネット上で浮上しました。
しかし、これらについてタン・アンチーさん自身が否定しており、「自分の不注意によるもの」だと中国版ツイッター「Weibo(微博・ウェイボー)」で釈明しました。
SNH48のトラブル③ 人気メンバーのチャン・ハンシャオの自殺未遂
仕事のプレッシャーや自己否定から自殺未遂したチャン・ハンシャオ
2018年3月22日夜、「国民的美少女」と呼び声高いチャン・ハンシャオさんは元SNH48の第5期生でBEJ48に所属していましたが、Weibo上で自殺を示唆する投稿をして話題になりました。
チャン・ハンシャオさんは「人間としての資格が無い」とコメントしており、その後何らかの方法で自殺未遂を図ったと思われ、病院に搬送されました。
その後、チャン・ハンシャオさんは病院で一命を取り留めたことが報じられました。
自殺未遂をした理由について本人から明かされていないものの、仕事へのプレッシャーやメンバーとの苛烈な競争の中で生まれた自己嫌悪だと推察されています。
日本の「AKB48」などの多人数アイドルグループでも、表面は仲が良さそうに見えて、裏ではいじめや蹴落とし合いなど激しい競争があることは現在までに報じられてきました。
中国人メンバーの野心は日本人メンバーの比ではなく、さらに過激な競争だと言われています。
SNH48の現在【トラブル続きでも人気は右肩上がり】
「SNH48」は日本にもファンがたくさんいる
発足当初からトラブルが絶えないイメージのSNH48ですが、その人気は現在も上昇し続けており、日本でも徐々にファンが増えていっているようです。
その背景として、SNH48は日本と比べ物にならない競争率を勝ち抜いてメンバーになった選りすぐりの美少女が集まっており、結成当初は「日本を超えた」とさえ言われていました。
SNH48の下部グループも生まれては消えてを繰り返してきましたが、まだまだしばらくは勢いは衰えないでしょう。
もはや「絵が上手い」という枠を超えている!芸術品だわこれは!もちろん、芸術品並みに美しい顔を持つイートンも伊達じゃない!#李艺彤 #李藝彤 #リー・イートン #liyitong #SNH48 pic.twitter.com/mTJZFfiVQS
— 李藝彤応援専用アカウント (@whitehairpinfan) May 1, 2019
とりあえずSNH48可愛くて気になりすぎるんだけどどこで情報漁れる?(異文化交流スタート)
— うさ子(🐰) (@Cpop_9103) April 29, 2019
SNH48の新曲MV
— ニキビ改善 (@contronece) April 27, 2019
まだ50秒Ver.しかUPされてないんだけど
キクちゃんが恐ろしいくらい美しい。 pic.twitter.com/RtvYAwbbnC
まとめ
AKB48の姉妹グループとして発足し、「AKS」との衝突により独立したSNH48のトラブルについて総まとめしてきました。
・「SNH48」のメンバーが相次いで自殺未遂をしたことが闇の深さを物語っている
ほとんどが天然の美少女だと言われてきましたが、総選挙で2位になったこともある「キクちゃん」ことジュー・ジンイーさんの整形がバレるなど、ファンも傷ついているようです。
SNH48は、中国全土から集まった美少女数万人の中から選ばれたと考えると、「AKB48」の元々のコンセプトとは違うベクトルのグループだと言えるかもしれませんね。