ブルース・リーの息子で中国系アメリカ人俳優のブランドン・リーですが、彼の死因には暗殺説も浮上しています。
今回はブランドン・リーのプロフィールや身長、映画「クロウ」での事故や死因、暗殺説など死の真相をまとめました。
この記事の目次
ブランドン・リーのプロフィール
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名前:ブランドン・リー(Brandon Lee)
中国名:李 國豪(り こくごう)
生年月日:1965年2月1日
没年月日:1993年3月31日
出生地:オークランド
世界的大スターであるブルース・リーの息子で、オークランド生まれの中国系アメリカ人俳優・ブランドン・リー。
ブルース・リーのカンフー教室の生徒だったアメリカ人の母親と、ブルース・リーの間に長男として生まれ、幼少期より父親から武術を教えられて育ちました。
生後から8歳まで香港で過ごし、ブルース・リーの死後はロサンゼルスへ渡って、大学生の時に俳優を志すように。
1985年、TV映画「ブランドン・リーのカンフー・ファイター」で俳優デビューし、1987年には香港映画「ファイアー・ドラゴン」で初主演を飾ってハリウッドデビューを果たしました。
ブランドン・リーの身長
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ブランドン・リーの身長は183cmです。
父親よりも高身長で体格が良く、武術をやっていた経験から、迫力のあるダイナミックな立ち回りも得意としていました。
ちなみに、父親のブルース・リーは身長に関しての記述が一貫しておらず、身長164cm〜175cmまでかなり差がある身長が記録されています。
映画「死亡遊戯」では身長164cm、書籍「伝説のブルース・リー」には身長175cmとあり、他の映画や書籍にも複数のデータがあるため、ブルース・リーの本当の身長は不明です。
ただし、最高でもブルース・リーの身長は175cmとのことなので、息子のブランドン・リーは父親よりも高身長となっています。
ブランドン・リーの死因は映画「クロウ」での被弾だった
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1993年3月31日、ブランドン・リーの主演映画「クロウ/飛翔伝説」の撮影がノースカロライナ州ウィルミントンで行われていました。
この撮影中、ブランドン・リーが銃で撃たれて死亡するという衝撃的なニュースが飛び込んできました。
銃撃犯役を演じた俳優マイケル・マッシーが撮影用の銃をブランドン・リーに向けて撃ったところ、本来なら空砲だったはずの銃から弾が発射され、ブランドン・リーの腹部に当たりました。
撮影用の銃には、空砲のための火薬だけが仕込まれている予定でした。
ですが、銃の内部にダミーカートリッジという模擬弾の一部が残っており、空砲を撃った瞬間にダミーカートリッジが発射されたのです。
実弾ではないとは言え、通常の弾と同様の速さで発射されたダミーカートリッジの一部を腹部に受けたブランドン・リーは、この痛ましい事故により、28歳にしてこの世を去りました。
銃を撃ったのは俳優マイケル・マッシー
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銃を撃ったのは、映画「クロウ」の共演者マイケル・マッシーです。
当時まだ新人俳優で、この事故により1年間の休業となりましたが、その後は俳優活動を再開し、映画「セブン」「アメイジング・スパイダーマン」など話題作に出演して活躍しています。
ですが、インタビューでブランドン・リーの事故について「忘れることができない」と語り、あの日からずっと苦しみ続けていることを明かしています。
そんなマイケル・マッシーは、2016年10月20日にがんで亡くなっています。
なぜ撮影用の銃で死亡したのか
ここで気になるのが、なぜ撮影用の小物である銃に殺傷能力があるダミーカートリッジが入っていたのかということですよね。
この事故のニュースを受け、ブランドン・リーの死因に疑問を持った人々からは「暗殺ではないか」といった噂も浮上しました。
ブランドン・リーの死は本当に事故だったのか、それとも暗殺だったのか、次の章で死亡の状況、死因の真相についてまとめました。
ブランドン・リーの死の真相 【事故?暗殺?】
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ブランドン・リーの死が本当に事故だったのか、それとも父親のブルース・リーの死が都市伝説化しているように、息子にも何らかの陰謀が働いたのか…。
現在でも、ブランドン・リーの死因に疑問の声を挙げる人が多数います。
確かにブランドン・リーの死因については、当時から暗殺説をはじめ、様々な臆測が飛び交い、ただの事故とは思えないと噂が立ちました。
親子揃って謎の死を遂げた、と言われているブランドン・リーの死の真相をお届けします。
ブランドン・リーの死の真相
前述したように、ブランドン・リーは、撮影用の銃から発射されたダミーカートリッジという模擬弾の一部が腹部に当たったことにより死亡しました。
空砲用の火薬ではなく、ダミーカートリッジが発射されてしまった事故だと言われていますが、そもそもなぜ撮影用の銃に殺傷能力のある危険物が入っていたのでしょうか。
映画の撮影に使用されたのは「リボルバータイプ」と言われる銃で、このタイプは外から弾丸が入っているかどうか見える形状をしています。
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そのため、ダミーの弾を入れることで弾丸を見せる必要があり、ダミーカートリッジが入っていました。
ダミーカートリッジは見た目は本物の弾丸と同じですが、火薬が抜いてあるため、実際に撃つことはできません。
そのため、銃を撃つリアリティを出すためには、火花や音などを出すために火薬だけが詰まった空砲用の弾丸が必要です。
この空砲用の火薬弾だけを撃ったつもりが、スタッフのミスで次に撃つシリンダーの中にダミーの弾の一部が残っており、空砲用の火薬の圧力で発射されてしまったのが事故の真相です。
ブランドン・リーは事故か暗殺か
説明した通り、ブランドン・リーの死は、撮影用の銃を準備したスタッフのミスによって、誤って模擬弾が発射された事故であり、なぜ死に至ったのか、事実が明らかになっています。
つまり、ブランドン・リーの死の真相は明らかに事故死で、暗殺ではありません。
父親ブルース・リーには暗殺説が多数
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ブランドン・リーの死因は事故死と結論付けられていますが、父親であるブルース・リーには暗殺説が多数囁かれています。
ブルース・リーの暗殺説には陰謀論も数々生まれており、中には「腹上死した」「忍者に暗殺された」といった都市伝説的なものも。
中には、格闘家や武術家と決闘の末に死亡したという映画のストーリーのような暗殺説も存在しています。
さらにブルース・リーが恨みを買っていたとも言われており、有色人種であるブルース・リーは白人至上主義者などの人種差別思想を持つ者から脅迫され、暗殺されたという説もあります。
また、新武術「ジークンドー」を創設し絶大な人気を得ていたブルース・リーは、彼の輝かしい活躍をよく思っていなかった中国武術界の古老達による暗殺説もまことしやかに囁かれました。
他にも、香港映画界と関わりの深い香港マフィアがライバル会社に打撃を与えるために暗殺したなど、陰謀論は枚挙に暇がありません。
しかし、ブルース・リーの死の真相も現在は明らかになっています。
ブルース・リーの死因は「脳浮腫(のうふしゅ)」であり、脳が膨らんで脳幹が圧迫されたことによって死亡しました。
脳浮腫の原因も、長年服用していた痛み止めの薬や頭痛薬の副作用によるものだと言われており、暗殺や事故ではないことがわかっています。
親子共に俳優として活躍し、若くして亡くなったため、謎の死として噂されることが多いですが、2人とも死因は判明しており、暗殺説は噂の域を出ないものでした。
ブランドン・リーの遺作である映画「クロウ」とは
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ここからは、映画の撮影中に亡くなったことで遺作となってしまった映画「クロウ」を紹介します。
映画「クロウ」は1994年のアメリカ映画で、ジェームズ・オバー作のコミック「ザ・クロウ」の実写化映画です。
ウィル・スミス主演の映画「アイロボット」などで知られるアレックス・プロヤスが監督を務め、ブランドン・リーが主演を務めたことで公開前から話題になっていた作品でした。
この作品の撮影中に銃の事故で亡くなったブランドン・リーですが、映画の撮影はその時点でほとんどが済んでおり、足りないシーンはCGなどを使って完成され、公開されています。
映画「クロウ」は、近未来都市デトロイトを舞台に無法者と復讐者の闘いを描いた作品です。
荒廃した近未来都市デトロイトでは、毎年ハロウィン前日の10月30日夜になると無法者たちが暴れまわり、破壊と暴力に明け暮れる「悪魔の夜」が起きていました。
この「悪魔の夜」に無法者たちの手によって殺された恋人2人が、冥界から蘇り復讐するという物語です。
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ブランドン・リーは主人公のエリック・ドラヴェンを演じ、次々に無法者たちに復讐を果たしていくという役を演じました。
これが彼の遺作となりましたが、「第4回MTVムービー・アワード」の作品賞と男優賞にノミネートされています。
ブランドン・リーの最後の作品となった映画「クロウ」、是非チェックしてみてくださいね。
まとめ
ブランドン・リーの死因、事故と暗殺など死の真相をお届けしました。
非業な死を遂げた世界的俳優として知られる、ブランドン・リーとブルース・リー。彼らの作品を観て楽しみましょう!