韓国アイドルの中でも過激なサセンに悩まされているのがBTSであり、韓国はもちろん日本や海外でのサセン事例はもはや犯罪行為レベルです。
今回はBTSが被害を受け、世界中を巻き込む炎上騒動に発展したサセン事例8選を紹介します。
この記事の目次
サセン問題にBTSは長年苦しんでいる
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世界的人気を誇る韓国アイドルの中で、今最も過激なサセンが多いと言われているのがBTSです。
「サセン」とは、韓国アイドルのプライベートを追い回し、付きまといや私的空間への侵入などの犯罪行為・迷惑行為を行うストーカーのこと。
韓国語で「私生活(サセンファル)」を追い回すファン、という意味でこう呼ばれるようになりました。
サセンは、アイドルが暮らす宿舎や自宅への突撃や張り込み、宿泊ホテルへの侵入、空港や仕事現場での出待ちや尾行、飛行機の同乗など、個人的な時間を侵害する行為を行なっています。
中でも、BTSは韓国・日本・それ以外の国を問わず過激なサセンが多いことで有名で、メンバーが苦言を呈するだけでなく、所属事務所が法的手段をとるほど悩みのタネとなっています。
ここでは、そんなBTSのサセン問題についてまとめました。
韓国アイドルで最もサセン被害が多いと言われるBTSが、現在どのような被害に遭っているのか、炎上騒動にも発展した8つのサセン事例をお届けします。
サセン問題の事例:BTSの場合① 飛行機の同乗
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BTSを悩ますサセン事例の中でも、最もメンバーを苦しめたとして大きな問題になったのが飛行機の同乗です。
BTSのメンバーが海外で仕事がある時、サセンは彼らのフライトスケジュールを入手してメンバーと同じ便の飛行機に乗り込みます。
例えば、韓国からアメリカまでは飛行機で14時間かかります。
長時間にわたって、ファンとは呼べないルール違反のストーカーが前後左右の席に座り、監視され続けることを考えると、どれだけ心労が溜まるかは容易に想像できますよね。
実際にBTSのサセンをしていた人物がインタビューに答え、飛行機内で何をしているかを赤裸々に明かした時には、その過激で理解の範疇を超えた行為が大きな問題となりました。
サセンは飛行機内で何をしている?
BTSと同じ飛行機に乗ったことがあるサセンによると、メンバーに近付いての盗撮は当たり前。
他にも、BTSの誰かがトイレに行くと必ずその後に付いていき、メンバーが使用した後のトイレに入っていくサセンがいたといいます。
メンバーが用を済ませた後のトイレに入って何をしているのか、その中で何が行われていたのか、想像するだけで気持ちが悪くなってしまうような行為です。
また、ファーストクラスに搭乗しているBTSメンバーを一目見ようと、エコノミークラスしか取れなかったサセンがトイレを探すフリをしてファーストクラスに侵入したこともあります。
客室乗務員が席に戻るよう促すものの、様々な言い訳を使ってメンバーの近くに辿り着こうとするサセンは後を絶たないのです。
なぜサセンは飛行機同乗を狙うのか
サセンは、サセン同士や関係者を使ってフライトスケジュールや非公開スケジュールの情報をやり取りしますが、中でもフライトスケジュールは何よりも人気の情報だといいます。
何時間〜十何時間もの長時間を飛行機という密室で一緒に過ごし、逃げ場のないBTSメンバー達を監視できるのは、迷惑を顧みないサセンにとって垂涎ものの魅力的な場所とのことでした。
BTSメンバーが飛行機同乗サセンに言及
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度重なるサセンの被害に遭い、飛行機での移動もままならなくなったBTSは、今では一般の飛行機を利用することを止め、チャーター機で移動するようになりました。
そんな中、メンバーのVが動画配信サービス「VLIVE」を通じて、サセン行為を止めるよう訴えたことがあります。
Vは「僕たちはチャーター機に乗っています。本当は一般の飛行機に乗りたいのですが、長距離移動中に僕たちの隣に座ってくる人がいます」とサセン問題に悩んでいることを明かしました。
続けて「プライベートな空間で安心して休めず、本当に不便です」と語り、飛行機に同乗し近くの席から常に監視、盗撮、付きまとうなどの行為をしてくるサセンに苦言を呈しました。
さらに「そこまでやるのかと怖くなります。本当に怖いです」と悲痛な面持ちで心情を吐露し、どれだけサセンに苦しめられているかを告白し、サセン行為を止めるよう呼びかけたのです。
サセン問題の事例:BTSの場合② 空港での付きまとい
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BTSは現在、飛行機に同乗してくるサセンを回避するためにチャーター機を使用しています。
そのため、飛行機の同乗を狙っていたサセンは同じ飛行機に乗ることができなくなり、その代わり、空港で待ち構えて付きまとい行為をするという事例が増えました。
空港での付きまとい行為の中でも、ファンの間で議論を巻き起こしたのが、Vによる写真撮り返し事件です。
Vの写真撮り返し事件とは
BTSが海外遠征のため空港を利用する際、離陸前や到着後のメンバーに付きまとって迷惑行為におよぶサセンが後を絶ちません。
中でも、BTSが台湾での仕事のために空港を利用した際、メンバーのVがしつこいサセン行為に激怒。
そして、カメラを構えて追いかけてくるサセンに自分のスマホカメラを向けて写真を撮り返す様子が拡散されました。
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このシーンを分析したファンによると、Vは内カメラに設定して自身を写しながら、サセンを撮るフリをして追い払おうとしたのだと言われています。
サセンはブラックリストに載ることを危惧して写真に映るのを避けようとするため、Vの行為はサセンを追い払うためには仕方ない行為だったと言えるのではないでしょうか。
Vが空港での付きまとい行為に言及
2018年7月、VがBTSの会員制掲示板を通じてコメントを残し、空港での付きまとい行為に言及しました。
「ファンが怪我をするのを見たくありません」とあくまでファンの身体を気遣った上で、「お互いに怪我をしないようにしましょう」と危険な付きまとい行為を止めるよう呼びかけました。
サセン問題の事例:BTSの場合③ VLIVE中の迷惑電話
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BTSへのサセン行為の中でも、最も一般のファンにも可視化されやすいのが迷惑電話です。
ファンとのコミュニケーションのために、VLIVEで生配信を行なっている最中、メンバーの携帯電話にサセンから電話がかかってくるという場面を目撃した人も多いのではないでしょうか。
BTSメンバーのジョングクも、ファンとコミュニケーションをとるために始めたVLIVE中に、サセンから電話がかかってきた事例がありました。
ジョングクへの迷惑電話とは
ジョングクの故郷である釜山でファンミーティングが開催された日、公演後にジョングクがVLIVEで生配信を開始し、ファンへの感謝を伝えました。
「今日はとても幸せです」と言いながら、ワイン片手にVLIVEを行なっていたジョングク。
海外のファンともコミュニケーションがとれるようにスマートフォンの翻訳アプリを使って英語で語りかけるなど、ファンへの感謝と愛に溢れた幸せな時間を過ごしていました。
しかしそんな幸せな時間は、ジョングクのスマートフォンに知らない番号から電話がかかってきたことで暗雲が立ち込めることに。
スマートフォンの画面を一瞥したジョングクは表情を歪め、知らない番号から電話が来たことをファンに説明し、「僕は知らない電話番号から電話がかかってきても出ません」と伝えました。
続けて「これがもしもファンで、VLIVEをしているからと確認のために電話をしたのであれば、すぐに着信拒否します」と毅然とした態度で呼びかけました。
サセンはなぜVLIVE中に迷惑電話をかけるのか
ジョングクや他のBTSメンバーだけでなく、韓国のアイドルは常にサセンからの迷惑電話に悩まされています。
サセンの間ではアイドルの電話番号が売買されており、入手した電話番号が本物かどうか調べるため、あえて生配信中を狙って電話をかけてメンバー本人の番号であることを確認するのです。
この行為はメンバー達に精神的な負担を強いるだけでなく、貴重なコミュニケーションの場であるVLIVEを邪魔されたことにより、ルールを守っているファンの心にも陰を落とす事例です。
サセン問題の事例:BTSの場合④ 過激な接触
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前述した空港での付きまとい行為をはじめ、隙を見計らってメンバーのもとへ近付き、過激な接触を試みようとするサセン事例もあります。
中でも、メンバーのSUGAが収録を終えて歩いていたところに走って近付き、キスをしようとしたサセンがいたことが大きな問題となりました。
SUGAにキスしようとしたサセン
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収録を終えたBTSメンバーのもとに近付き、 SUGAに突進してキスを迫ろうとするサセンの様子が捉えられた動画が拡散されました。
該当動画が投稿されたツイートはすでに削除されています。
しかし、現在もTwitterには「怖すぎる。ユンギにキスしようとしたサセン。ほんとに止めて」「常識知らずにも程がある」といったファンによるツイートが残されています。
この時はスタッフが助けに入り、サセンをSUGAから引き離したとされていますが、これがもしメンバーに傷を負わせようと悪意があるサセンだったらと思うと血の気が引く思いです。
この事態を重く見たファン達は、SUGAを守るために「#SHOOTERSFORYOONGI」というハッシュタグを生み出し、サセンによる過激行為根絶とメンバーを守る運動を行いました。
空港でもみくちゃにされることも
付きまとい行為の中には、後を付いていくだけでなく、集団で追い回して過度な接触を試みる事例も存在します。
セキュリティ担当の屈強な男性スタッフでも対応しきれないほどの大人数でメンバーに押し寄せ、サセンにもみくちゃにされながら歩くメンバーの姿を見たことがある人も多いでしょう。
こちらの動画でも、押し寄せる人の波に子供が巻き込まれて転んでしまった様子が映し出されています。
こんな時間でも 空港は凄い人…💧💧
— CHIMMY🐥지민💜 (@CHIM_FMPJ) October 9, 2019
もみくちゃの中、子供が転んでる⁉️💧テヒョンが 心配して様子を伺ってる😢😢混雑の中、ちっちゃい子
危ないーーっ😰#BTS #RM #JIN #SUGA #JHOPE#TAEHYUNG #JIMIN #JUNGKOOK pic.twitter.com/4YJpHgqjJh
大人数のサセンがメンバーに近付こうとして周りが見えなくなってしまうのは、誰かに怪我をさせるかもしれない危険な行為です。
誰かが取り返しのつかない怪我をしてしまう前に、このような危険な行為がなくなることを祈るばかりです。
サセン問題の事例:BTSの場合⑤ トイレ内の盗撮
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飛行機の同乗、付きまとい、迷惑電話ときて、最もプライベートな場であるはずのトイレにまで侵入して盗撮を行うという、紛れもない犯罪行為も問題になっています。
メンバーのジョングクがトイレに入ったのを確認したサセンが後を追い、トイレ内にいるジョングクを盗撮した写真が拡散されました。
トイレ盗撮とはいえ流石に個室内を撮影したものではなく、ジョングクが手を洗っている場面でしたが、一歩タイミングが違えば最悪の場面を撮影されていた可能性もあります。
この写真を投稿したサセンによると、ジョングクは「写真を撮らないで」と制止したようですが、サセンは言うことを聞かずにSNSで写真を拡散させています。
トイレの中まで付いて来られるという恐怖は、想像に難くありません。
BTSのメンバーはいつもこのような事例に悩まされているのです。
サセン問題の事例:BTSの場合⑥ サセンがスタッフになる
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BTSのメンバーに付きまとうといった明確なサセン行為を飛び越えて、なんとスタッフとして就職し、合法的にメンバーに近付くサセンの存在も明らかになっています。
BTSの所属事務所BigHitエンターテインメント(現・HYBE)に入社、またはヘアメイクやスタイリストとして近付き、スタッフの立場でメンバーと接触を図るのです。
さらに、あろうことかサセン仲間に非公開情報を横流ししているという噂があります。
スタッフしか入ることができない控室で撮影したと思われる、メンバーの着替え中の盗撮などが流出したとされており、会社としての責任を追及するファンも現れました。
また、BTSのフライトスケジュールは空港関係者から流出する場合もあれば、スタッフからの流出もあると言われているんです。
つまり、サセンを厳しく取り締まるはずのスタッフの中にサセンが紛れ込んでいるという状況になっています。
ファンからも「事務所の職員管理を徹底すべき」と声が上がるほどで、これもファンの頭を悩ます問題となっています。
サセン問題の事例:BTSの場合⑦ ホテル侵入事件
出典:https://www.vlive.tv/
BTSのサセン問題で炎上した事例といえば、BTSが日本ツアー中に宿泊していたホテルにサセンとみられる女性が侵入し、その様子がVLIVEに映り込んだ「ホテル侵入事件」が有名です。
これは2019年、BTSが日本ドームツアーを行い、最終の福岡公演を終えた夜に発生しました。
この日、メンバーは翌日に誕生日を迎えるJ-HOPEを祝うため、宿泊先のホテル室内でカウントダウンパーティーを開催。
その様子をVLIVEを通して生配信していたところ、配信中にメンバーのいる部屋のドアが開き、何者かが侵入する様子が映り込みました。
出典:https://www.vlive.tv/
(動画36:35~)
その後、日本人サセンがインスタグラムのストーリーに「今話題のホソクのVLIVEに写りこんだ女です」「ホソクの女vライブ始まった瞬間部屋乗り込みにいったぞ爆笑」と投稿して大炎上。
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これらの状況証拠から、日本人サセンによるホテル侵入行為だと問題になりました。
VLIVEに映ったのはサセンではなくスタッフ?
ホテル侵入事件が炎上に発展し、BTSの所属事務所にもセキュリティ強化の抗議が寄せられると、事務所はサセンの侵入を否定する声明を発表。
「あの場にいたのは弊社のスタッフです。部外者が入ってくることができる構造ではありません。アーティストの保護は徹底しています」とコメントしました。
これにより、ファンの間でも議論と分析が行われ、VLIVE中に何者かがドアを開けたのは事実である一方、ホテルの構造やスタッフの配置からサセンが侵入するのは難しいと意見が出ました。
このため、所属事務所が発表した通り、ドアを開けたのは女性スタッフで、サセンではないとしてこの件は収束しています。
しかし、ホテル侵入事件がサセンによるものだと多くの人が信じてしまうほど、BTSのサセン問題は根深く、実際にサセンでもおかしくないほど彼らには過激なサセンが多いことも事実です。
サセン問題の事例:BTSの場合⑧ メンバーへの殺害予告
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BTSは世界的に人気を博すボーイズグループですが、人気が高ければ高いほど、必然的にアンチが生まれます。
ファンが愛情を拗らせてサセンとなり、さらに愛情から憎しみに変わったサセンがアンチになるというケースも多発しています。
そのため、メンバーへの殺害予告も後を絶ちません。
これまでに何度もメンバーへの殺害予告がネット上に投稿され、その度に徹底的な警備が敷かれてきました。
ジミンへの殺害予告
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BTSの中でも、特に殺害予告の被害に遭っているのがジミンです。
ジミンへの最初の殺人予告は2017年3月、ワールドツアーのカリフォルニア公演で「ジミンがソロ曲を歌う時に銃で撃つ」という言葉とともに、銃や血塗れの手の写真がアップされました。
また、2018年5月にジミンへの2回目の殺害予告がありました。
この時も、アメリカ公演中に「ジミンがソロ曲を歌っている時に銃で撃つ」といったもので、投稿には使用する銃の型まで明記されていたといいます。
さらに2018年7月には、ジミンへの3回目の殺害予告がありました。
この時もロサンゼルス公演でジミンを殺害するという内容のもので、短期間で3度の殺害予告が投稿されることになりました。
Vへの殺害予告も
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2019年11月には、愛知県ナゴヤドームで行われる授賞式「MAMA」の舞台でVを殺害するという言葉とともに、Vの画像と銃の画像が投稿されました。
これを受け、所属事務所は「アンチの書き込みと推定しているが、万が一の事態に備えるために万全を期す。現地警察に協力を求め、会場セキュリティを強化する」と厳戒態勢を宣言。
結果的には、どの公演でも銃が発砲されるといった事件は起きておらず、もちろんメンバーの殺害も発生していません。
しかし殺害予告は明確な犯罪行為です。犯人がどのような思いで殺害予告をしたのかはわかりませんが、メンバーの不安を思うと一刻も早く犯人が逮捕されることを願いたいですね。
サセン問題へのBTSの所属事務所の対応
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以上、BTSのサセンによる8つの事例をお届けしました。
これらのサセン行為に対し、BTSの所属事務所は迷惑行為を止めるよう注意喚起を行なっている他、過激化するサセン行為に対しては法的手段も辞さないことを宣言しています。
過激なサセンをブラックリスト入りするため、これまでサセン行為が確認されたファンクラブ会員は会員番号、実名、生年月日を公開することが発表されました。
しかし、どれだけ対策を講じてもサセンのストーカー行為は止むことがなく、今もBTSはサセンの脅威に晒されながら生活を続けています。
今後さらなる対策が強化され、メンバーたちへの迷惑行為が少しでも減ることを祈るばかりです。
まとめ
BTSのサセン問題、8つの事例を紹介しました。
まだまだ過激なサセン問題に悩まされるBTSですが、アーティストとしてどこまでも羽ばたき、さらなる活躍を見せてほしいですね。