ハ・リスは韓国のトランスジェンダータレント

 

 

韓国初の“トランスジェンダー”タレントであり、女優・歌手・モデルとしてマルチに活躍するハ・リス。

 

男性として生まれ、1990年代に性別適合手術を受けたハ・リスは、戸籍上の性別変更も認められ、現在は女性として生きています。

 

この記事では、そんなハ・リスの生い立ち、性別適合手術を受けた当時のエピソードやその後をまとめました。

結婚・離婚を経験したハ・リスの現在もあわせて紹介していきます。

 

 

ハ・リスのプロフィール

名前：ハ・リス（하리수）
本名：イ・ギョンウン（이경은）
生年月日：1975年2月17日
出身地：韓国 京畿道城南市
身長：168cm

 

 

1991年、テレビドラマに出演して女優として芸能界デビューしたハ・リス。

 

映画やテレビで端役として経験を積んだのち、2001年に出演した化粧品のCMがきっかけでブレイクを果たしました。

 

CMでは、ハ・リスが男性的なパーツである喉仏を強調する内容で、トランスジェンダーを仄めかすものでした。

 

このCMが反響を呼び大成功を収めたことで、ドラマの端役から一気に知名度を上げ有名人に。

そして、“女性よりも美しい”韓国初のトランスジェンダータレントとして、メディアに引っ張りだこになる人気者となりました。

 

女優としても飛躍し、2001年には映画「イエローヘア2」のメインキャストに大抜擢。物語の主軸になる、トランスジェンダーの女性歌手役を演じて話題になりました。

 

 

 

2001年9月には、歌手としてデビューアルバム「Temptation」をリリース。韓国の音楽チャートでデビューアルバムながら32位を記録しました。

 

2004年には、香港を舞台に男女5人が官能と愛欲を繰り広げるミステリアスなエロティック官能映画「桃色」に出演。日本の女優・松坂慶子と共演を果たしました。

 

 

 

その後も、台湾で女性用生理用品のCMに出演、下着ブランド「swear」のモデルも務めたハ・リス。

 

さらに、アメリカの化粧品ブランド「キス&ネイチャー」のCMに起用されるなど、韓国のマルチタレントとして大躍進を遂げました。

 

韓国初のトランスジェンダータレントということで日本でも知名度があり、「笑っていいとも！」や「行列のできる法律相談所」をはじめ、数々のバラエティ番組に出演しています。

 

現在40代を迎えたハ・リスですが、今もその美貌は衰えず、大人の魅力で美しさに磨きがかかるばかりで、恋愛模様や生き様にも注目が集まっています。

 

 

ハ・リスの生い立ち

 

 

ここでは、ハ・リスがどのような生い立ちで育ってきたのか、誕生から性自認、性別適合手術に至るまでを紹介します。

 

1975年、韓国の京畿道城南市で、イ・ギョンヨプという男の子として生まれたハ・リス。

5人兄弟の次男でしたが、物心ついた頃には自分が女性であると感じるようになりました。

 

家族や友人もそれに気付いていたようで、人形で遊ぶのが好きな彼女を見て女性のようだと感じていたことを語っています。

 

学生時代に失恋したことがきっかけで、性別を変える必要があると感じ、性別適合手術を受ける決意を固めました。

 

韓国には兵役制度があり、原則として健康な成人男性は入隊が義務付けられていますが、ハ・リスは性同一性障害が「精神病」と判定されたことで兵役の免除を受けています。

 

高校卒業前にホルモン療法を開始し、1990年代に性別適合手術と体や顔の整形手術を行いました。

 

ハ・リスの性別適合手術と整形手術エピソード

 

 

1990年代に性別適合手術を行ったハ・リス。

性別適合手術の他、胸、尻、鼻の整形手術も行って、現在の体を手に入れました。

 

性別適合手術と整形手術は、韓国だけでなく日本でも受けており、完璧な女性になった場所である日本のことを第二の故郷だと言ってくれています。

また、日本で留学経験があるため日本語が話せるハ・リスは、日本のバラエティ番組でも活躍できました。

 

その後、2002年12月に韓国の仁川裁判所で性別の変更が認められたことで、本名を男性名の「イ・ギョンヨプ」から女性名の「イ・ギョンウン」に改名。

 

これにより、戸籍上でも完璧な女性へとなったのです。

 

性別適合手術についてテレビ番組で語った時、司会者からの「怖くなかった？」という質問にハ・リスは「もっと早くやりたかった」と手術が待ち遠しかったことを語りました。

 

成人にならないと性別適合手術を受けることができないため、年齢が成人に達してすぐに手術を受けたとのことです。

 

性別適合手術にかかった費用は1000万ウォンを超えており、手術時間も10時間かかったという大変な負担があったようです。

 

しかし、ハ・リスは女性に生まれ変わった時のことを「意識が戻った時、とても嬉しく思った」と念願だった性別適合手術が成功した喜びを実感したことを語りました。

 

ただかなりの痛みが伴ったようで、ハンマーで強く殴られたような痛みで気が狂いそうになったことも明かしています。

ベッドで横になっていても下半身の強烈な痛みに襲われ、腰から足の先まで酷い痛みを感じながら過ごしていたといいます。

 

性別適合手術後、約2週間の入院生活は痛みとの闘いで、鎮痛剤を打ってもらった記憶しかないほどに辛い時間を経て女性の体を手に入れました。

 

 

ハ・リスの結婚した旦那と離婚理由とは

 

 

性別適合手術を受け、戸籍上も女性となったハ・リスは、恋愛での幸せも掴んで2007年に結婚しました。

 

2007年5月19日、韓国のラッパーであるミッキー・チョンと結婚したことを発表。

相手は6歳年下で、2005年にインターネットで知り合ってから2年間の交際を経て結婚に至ったことを報告しました。

 

 

 

結婚式はソウル市内のセントラルシティーで行われ、性別適合手術を担当した医師が媒酌人を務め、親族や友人に祝福されながら式を挙げました。

 

結婚して晴れて花嫁となったハ・リスは、「料理上手でセクシーな、思いやりのある妻になる」と誓い、愛する夫とのツーショットを公開しています。

 

 

 

新婚旅行は双方の両親と共に、タイのリゾート地であるサムイ島へ。エメラルドグリーンの海と緑豊かな山が魅力の島で、高級リゾート地として知られています。

 

 

ハ・リスとミッキー・チョン、離婚

結婚で私生活の幸せを掴んだハ・リスですが、その結婚から10年後、ミッキー・チョンとの離婚を発表しました。

 

韓国メディアの報道では、ミッキー・チョンが事業失敗したことが夫婦関係に影響を及ぼしたとされ、経済的な理由と性格の不一致が原因で離婚に至ったと報じられています。

 

しかしハ・リスは、自身のインスタグラムで離婚報道について声明を出し、「夫の事業失敗が理由で離婚したのではない。憶測はやめてください」とコメントするなど、報道を否定しました。

 

ハ・リスは続けて「夫婦としてお互いに大切にし、愛してきたのが事実。今もお互いに応援し合う良い関係です」とコメント。

離婚してもなお互い良い関係を続けており、経済的な困難や喧嘩別れなどではなく、円満離婚であることをアピールしました。

 

 

元夫が一般女性と再婚、ハ・リスの反応

離婚から2年後の2019年、ハ・リスの元夫ミッキー・チョンが一般女性と再婚したことが報じられました。

 

前妻であるハ・リスは元夫の再婚報道を受け、自身のインスタグラムで「元夫であり友人のミッキー・チョンの結婚式がありました」と言及しています。

当日はスケジュールの都合で式には参列できなかったというハ・リスですが、2人の幸せを祈る言葉を発し、元夫の再婚を祝福しました。

 

対するミッキー・チョンは、「メッセージで“おめでとう、幸せにね”と応援してくれた」とハ・リスから祝福の言葉が届いたことを明かし、現在も良い友人関係であることを示しました。

 

 

ハ・リスの現在

 

2020年6月、韓国のテレビ番組に出演したハ・リスが、現在付き合って2年の彼氏がいることを明かして話題になりました。

 

バラエティ番組「ご飯はちゃんと食べているかい？」に出演したハ・リスは、恋愛について聞かれた際、「新しい人に出会い、2年間付き合っている」と新恋人の存在を明かしました。

 

公開恋愛をする予定はないようなので、現在の彼氏がどんな人物かは明かされていません。

 

40代を迎えた現在もなお美しく、美容にもスタイルにも気を遣って抜群の美貌を維持しているハ・リス。こんなに美しい人が彼女だなんて、羨ましい限りです。

 

また、ハ・リスは自身の芸能活動について、「トランスジェンダーとしてではなく、女優・歌手・人間のハ・リスとして覚えてもらいたい」と一人の女性としての願いを語りました。

 

性別の問題にとらわれることなく、今後も女優や歌手として大衆を魅了するハ・リスの姿を見ていきたいですね。

 

 

まとめ

 

韓国初のトランスジェンダータレント、ハ・リスの生い立ちから、性別適合手術のエピソードと結婚・離婚、そして新恋人発覚の現在までをお届けしました。

現在も活躍を続けるハ・リスのこれからにも注目です！