イ・ソンギュンのプロフィール

 

 

名前：イ・ソンギュン（이선균）
生年月日：1975年3月2日
没年月日：2023年12月27日（48歳没）
出身地：韓国・ソウル特別市
血液型：A型
身長：180cm

 

イ・ソンギュンは、HODU&Uエンターテインメント所属の韓国の俳優です。

 

韓国芸術総合大学校演劇院演技科を卒業し、2001年にミュージカル「ロッキーホラーショー」で俳優デビューしました。

 

2007年には日本の大ヒットドラマでもある「白い巨塔」の韓国版リメイク作品に出演して注目を集め、同年にドラマ「コーヒープリンス1号店」にも出演したことでブレイクを果たしました。

 

2014年には自身が主演を務めた映画「最後まで行く」が高く評価され、カンヌ国際映画祭で監督週間招待作品として上映された他、韓国内でも多くの映画賞を受賞。イ・ソンギュンも百想芸術大賞で最優秀演技賞を受賞しました。

 

その後もドラマ「パスタ～恋が出来るまで～」「ゴールデンタイム」や、映画「火車 HELPLESS」「僕の妻のすべて」「最後まで行く」など多くの作品をヒットに導き、韓国国内トップクラスの人気俳優になりました。

 

 

2019年には映画「パラサイト 半地下の家族」で大豪邸に住むIT企業CEO・パク社長を演じ、カンヌ国際映画祭で韓国映画初となるパルム・ドール（最高賞）を受賞。

さらにアカデミー賞でも作品賞を受賞し、全米映画俳優組合賞で映画部門キャスト賞を受賞するなど、世界的に認められる俳優となりました。

 

2023年には主演映画「眠り」「脱出：PROJECT SILENCE」が公開され、カンヌ国際映画祭に招待されるなど益々高い人気を獲得していました。

 

しかし2023年12月27日に遺体で発見され、遺書のようなものを残していることから自殺と報じられました。

 

ここでは大人気俳優でありながら48歳という若さでこの世を去ったイ・ソンギュンの死亡にまつわる情報をまとめました。

自殺とされる死去の詳細、韓国で報じられた遺書内容をお届けします。

 

 

イ・ソンギュンが死亡

 

 

2023年12月27日、韓国・ソウルにある公園に停められた車内から、イ・ソンギュンが遺体で発見されました。

助手席から練炭が見つかったこと、遺書のようなものを残していることから、自殺と報じられています。

 

韓国警察によると、当日午前10時過ぎにイ・ソンギュンの関係者から「遺書のようなメモを残して家を出た。車も無くなっている」と通報が寄せられ、警察が捜索したところ10時半頃に鍾路区の公園で車を見つけたとのことです。

 

発見された時にはすでに意識不明の状態で、助手席には着火炭が1つ残されているのが見つかりました。

警察は車内の男性がイ・ソンギュンであることを確認し、すでに死亡したと判定され病院搬送は行われなかったことも発表されました。

 

 

イ・ソンギュンの死因は自殺と見られる

 

 

48歳という若さで死亡したイ・ソンギュンの死因は、自殺と報じられています。

 

なぜ韓国のみならず世界的に認められた名俳優が自殺を選んだのか、その理由については、2023年にイ・ソンギュンに麻薬疑惑が浮上したことが原因と思われます。

 

イ・ソンギュンは2023年、ソウル・江南で働く女性の自宅で大麻やケタミンを複数回使用した疑いが持たれ、警察の取り調べを受けていました。

死因に繋がる事件の詳細を見ていきましょう。

 

 

韓国人気俳優の麻薬疑惑が浮上

2023年10月19日、マスコミの報道により、「麻薬不法投薬」などの疑いで40代の映画俳優が参考人として警察の捜査を受けていることが報じられました。

 

この報道が出た直後から捜査対象者がイ・ソンギュンではないかとの疑惑が浮上。

これに対し、2023年10月20日にイ・ソンギュンの所属事務所が「警察捜査中であることは事実だが、イ・ソンギュンは事件関係者に恐喝脅迫を受けた被害者だ」と主張するコメントを発表しました。

 

警察の取り調べに対し疑惑を否認

イ・ソンギュンは2023年10月、ソウル・江南にある風俗店の室長を務める女性Aと女性Bから脅迫を受け、3億5000万ウォンを恐喝されたと警察に通報しました。

 

しかし女性Aがイ・ソンギュンの麻薬使用を主張したことで、2023年10月23日、警察はイ・ソンギュンを恐喝被害者ではなく麻薬不法投薬疑惑の被疑者として特定し、麻薬使用で立件。
さらにイ・ソンギュンに対する出国禁止を法務部に依頼しました。

 

イ・ソンギュンは警察の取り調べに対し「騙された」「麻薬とは知らなかった」と主張して疑惑を否認。
ただし不祥事に巻き込まれたことで家族や仕事関係者に迷惑をかけたとして謝罪し、撮影中だったドラマへの出演を自ら辞退することになりました。

 

イ・ソンギュンの麻薬検査結果は陰性

 

 

イ・ソンギュンは3回にわたり警察の取り調べを受ける中で麻薬投薬検査が実施され、頭髪を用いて韓国の国立科学捜査研究院で麻薬精密検査も行われました。

 

検査結果は陰性で、2023年11月3日は韓国内でも陰性結果が報じられています。

 

しかし、東方神起やJYJの元メンバーであるパク・ユチョンが2019年に麻薬使用容疑により逮捕された際、覚せい剤を使用したにも関わらず頭髪検査では陰性結果となり、追加の検査で陽性判定が出た事実があったことから、韓国内では“イ・ソンギュンの捜査結果をさらに注視するべき”という声が上がり、疑惑の払拭とまではいきませんでした。

 

また、イ・ソンギュンと女性Aが過去に交わしたメッセージ記録や警察の捜査内容などが一部マスコミで報じられ、激しい批判は止むことがありませんでした。

 

こうした疑惑の中、陰性結果が報じられてから約2ヶ月後の2023年12月27日、自殺により命を絶ったことが判明しました。

 

 

イ・ソンギュンの遺書内容

 

 

イ・ソンギュンは死去当日、関係者により「遺書のようなメモを残して家を出た」と通報されたことで遺体が発見されました。

 

韓国では遺書の内容がマスコミにより報じられています。

 

2023年12月27日、韓国放送局・テレビ朝鮮がニュースを通じ、イ・ソンギュンが家を出る際に妻チョン・ヘジンと所属事務所宛に残した遺書の一部内容を報道しました。

 

 

遺書の内容は「これしか方法がない」

韓国ニュースの報道によると、遺書とみられるメモには「これしか方法がない」とった旨の言葉が残されていたとのことです。

 

妻のチョン・ヘジン宛には「仕方ない」「こうするしか方法がないと思う」という内容の遺書を残しました。

また、所属事務所代表に対しては、自身が契約している広告・映画などの違約金について言及し、「申し訳ない」と書いていたことがわかっています。

 

イ・ソンギュンは韓国トップクラスの人気俳優のため、広告起用が多く、出演予定だった映画も控えていました。
しかし薬物関連の疑惑が浮上し、実際に捜査を受けたことでこれらの仕事はキャンセルとなり、広告と映画出演契約の違約金はあわせて100億ウォン（約11億円）に達すると言われています。

 

 

イ・ソンギュンは最後まで薬物乱用を否定していた

イ・ソンギュンに薬物使用の疑惑が浮上したのは、ソウル・江南で働く女性が薬物使用により警察の捜査を受けた際に女性からの供述で名前が挙がったためで、物的証拠はありませんでした。

 

イ・ソンギュンは最後まで薬物使用の疑いを否認し、警察の取り調べの最中にも「この瞬間、とても大変な苦痛に耐えている家族に申し訳ない」と、家族への謝罪を口にしていたことが伝えられています。

 

2回、3回と取り調べを繰り返す中でも一貫して「私は騙されて薬を受け取った」「麻薬だとは知らなかった」と故意ではなかったことを主張し、警察に対し嘘発見器を使った調査を行なってほしいと要請するほどでした。

 

しかし結果的にイ・ソンギュンは自ら命を絶つことを選び、警察は被疑者であるイ・ソンギュンが死亡したことを受け、公訴権なしで捜査を終了する方針であることを発表しました。

 

 

2023年12月29日に葬儀が営まれる

 

 

2023年12月29日、イ・ソンギュンの葬儀・告別式がソウル大病院の葬儀場で営まれました。

 

葬儀には妻のチョン・ヘジンをはじめ遺族や俳優仲間が多数参列し、親友のチョ・ジヌン、ソル・ギョング、リュ・スンリョン、コン・ヒョジン、キム・ドンウクなど、韓国を代表する俳優らが故人の旅立ちを見送りました。

 

葬儀場の入口の壁にはファンのメッセージが書かれたメモがびっしりと貼られ、「グッバイ、『私のおじさん』」「最高の俳優であり、良い人だった」「あなたが努力と真心を注いだ作品が多くの人を救いました」と故人を悼みました。

 

まとめ

 

イ・ソンギュンの死亡にまつわる情報、死因や遺書内容についてお届けしました。
疑惑の中、激しい批判にさらされ命を絶ったイ・ソンギュンですが、彼が残した作品は今も多くの人に愛され続けています。