韓国の都市と分け方
9つの道
出典：http://www.kjpop.net/
日本は、北海道・東北・関東・中部・近畿・中国・四国・九州沖縄という8地方に分かれていますが、韓国も9つの地方に区分されています。
京畿道 경기도 キョンギド…首都ソウルはこの京畿道にあります。
江原道 강원도 カウォンド…平昌（ピョンチャン）は江原道にあります。
特別市と広域市
出典：http://www.kjpop.net/
上図のように、韓国には特別市が1つ、広域市が6つ、特別自治市が1つあります。
ソウル特別市 서울특별시 ソウルトゥクビョルシ
仁川広域市 인천광역시 インチョングァンヨクシ
大田広域市 대전광역시 テジョングァンヨクシ
蔚山広域市 울산광역시 ウルサングァンヨクシ
釜山広域市 부산광역시 プサングァンヨクシ
大邱広域市 대구광역시 テググァンヨクシ
世宗特別自治市 세종특별자치시 セジョントゥクビョルチャチシ
9つの道(ド)と8つの市は、日本で言う都道府県に該当するわけです。
韓国の都市人口ランキングTOP15-11
ここからは、韓国の都市の人口ランキングを15位から1位まで紹介いたします。
それぞれの都市の特徴なども織り交ぜてみました。
なお、人口は、「人口住宅総調査2010年11月1日」を参照にしています。
15位 清州市(チョンジュ) 【忠清北道】 666,924人
出典：https://www.seoulnavi.com/
14位 安山市(アンサン) 【京畿道】 728,775人
出典：https://www.hisour.com/
ソウルから、地下鉄で南へ約1時間の所にあります。
安山は、とにかく外国人が多いことで有名です。安山の西側は海で、海岸線に沿って工場が密集する工場エリアなので、ここに外国人労働者が多いそうです。
日本に例えると、川崎から横須賀にかけてのイメージに似ているかもしれません。
また、のどかな田園住宅地の内陸部と西海(ソヘ、黄海)沿岸地域からなり、ブドウ畑と塩田が有名です。
海水浴場やテーマパークがあり、秋には「大阜島ブドウ祭り」が開催されています！
13位 富川市(プチョン) 【京畿道】 853,039人
出典：https://www.koreatravel-expert.com/
富川(プチョン)は、ソウルのベッドタウンです。
毎年7月には、「富川国際ファンタスティック映画祭」が開催され、世界中から映画ファンが集まり、国際的にも認知度が高くなりつつある都市です。
映画やマンガなどの文化振興に力を入れている市で、マンガやアニメをテーマとした韓国漫画博物館もあります。
また、春のつつじ祭りは多くの見物客が訪れる富川の代表的なお祭りです。
12位 龍仁市(ヨンイン) 【京畿道】 856,765人
出典：https://jp.123rf.com/
龍仁(ヨンイン)は、ソウル南西部のベッドタウンとして近年人口が急増しています。
韓国民俗村やエバーランド、スキー場などレジャースポットが多く、それらのレジャーを目当てに国内外の観光客が多く集まります。
韓国の歴史や、レジャーに興味がある人におすすめの街です。
11位 高陽市(コヤン) 【京畿道】 905,076人
出典：https://opi-rina.chunichi.co.jp/
高陽(コヤン)は、ドラマや映画撮影のロケ地を積極的に提供している街です。
湖水公園、MBCドリームセンターやSBS製作センターに近接し、近場の撮影となればラ・フェスタ、KINTEX、高陽総合体育館なども撮影によく使われています。
アイドルたちを見たかったら、1度は訪れたい街です。
また、アジア最大規模のスタジオである高陽アクアスタジオも完成して、さらに韓流メディアに力を入れています。
韓国の都市人口ランキングTOP10-6
10位 城南市（ソンナム） 【京畿道】 949,964人
出典：https://www.konest.com/
ソウル南部にある都市で、新しく開発された都市です。
ソウルとは地理的に山で少し隔離されていますが、「ほぼソウル」とも言われています。
新しい街らしく、全体が碁盤の目になっていて、メイン通りも広くなっています。
また、ロッテ百貨店や、現代デパートなどのデパートもあり、この街でほとんどのものは揃うといった感じです。
城南(ソンナム)市の南部に位置するベッドタウン盆唐(ブンダン)には、自然や一般住宅、高級アパートが計画的に整備されています。
カフェ通りが有名で、江南駅から盆唐エリアまでのアクセスが良く、利便性の良さが人気ですね！
9位 昌原市(チャンウォン） 【慶尚南道】 1,058,021 人
出典：http://www.2427junction.com/
昌原市は、韓国南部に位置する慶尚南道の行政、文化、産業の中心都市です。
1970年代に韓国の重化学工業化政策の下、最初の計画都市として開発が進み、現在では世界的企業が集積する工業都市として知られています。
ラムサール条約締結国会議に参加し、積極的に渡り鳥などの環境保護にも力を入れています。
2010年に馬山（マサン）市、鎮海（ジンヘ）市と合併をして、人口100万人を超す大都市となりました。
8位 水原市（スウォン） 【京畿道】 1,071,913 人
出典：https://4travel.jp/
ソウル駅から特急で南へ30分の水原は、ソウルからの日帰り旅行先として大人気の場所です。
そして水原には、世界遺産の水原華城（スウォンファソン）をはじめとした見どころがたくさんあります。
また、水原カルビは一度食べたら病みつきになる、と言われています。
骨付きの特大牛カルビの本場ということで、美味しいお店も沢山あり、グルメなら一度は足を運びたい街の1つでしょう！
7位 蔚山(ウルサン)広域市 1,082,567 人
出典：https://4travel.jp/
釜山の隣にあり、朝鮮半島東南端に位置する蔚山市は、日本までの距離は約160kmです。
人口100万人のうち40％以上が20～30代という、若い世代の多い市です。
温暖な天候に恵まれた港湾都市で、東西に流れる太和江（テファガン）と蔚山港（ウルサンハン）、温山港（オンサンハン）、方魚津港（パンオジンハン）が連なっています。
自然に囲まれた産業都市としても有名で、韓国内有数の工業都市です。「韓国の産業首都」とも言われています。
昔から日本との貿易の玄関口として栄え、蔚山に造成された約1,900万坪の工業用地には現代自動車、現代重工業、SK、三星SDI、LG化学など韓国の主な大企業が進出しています。
蔚山市の面積はソウルの1.7倍で、広域市（特別市）の中で最も広い都市です。2002年には、蔚山でワールドカップが開催されたことで有名になった市でもあります。
6位 光州（クァンジュ）広域市 1,475,745 人
出典：https://4travel.jp/
光州(クァンジュ)広域市は、韓国南西部の都市です。
韓国に6つある行政区域の広域市の1つで、過去には「光州学生独立運動」や軍事政権に抵抗する「光州事件」の地として有名になりました。
光州は食事が美味しく、おかずも多く出されることから「芸術の都、義の都、味の都」とも呼ばれています。
韓国の都市人口ランキングTOP5-1
5位 大田(テジョン)広域市 1,501,859人
出典：https://www.ab-road.net/
人口約153万人を有する、韓国で5番目の都市です。
昔、「ハンバッ（大きな田んぼ）」と呼ばれたことから、大田の名がつきました。
ソウルから近く、工業団地や科学技術系の研究所が多く、政府機関の一部が大田西北部に移転して新市街も生まれています。
儒城温泉は、カリウム、カルシウムなどを含むラジウム泉で皮膚病に効果があり、地下鉄で簡単に行けるので人気があります。
4位 大邱(テグ)広域市 2,446,418人
出典：https://4travel.jp/
3位 仁川(インチョン)広域市 2,662,509人
出典：https://www.travel.co.jp/
韓国西北部に位置する、ソウル近郊の湾口都市です。
仁川には、中国からの移民が築いたチャイナタウンや、日本統治時代の面影を残す街並みが混在し、異国情緒に溢れています。
仁川と言えば空港が有名ですが、ソウルから地下鉄でアクセスできることから、日帰り旅行先としても人気のスポットです。
仁川は、横浜のようにソウル近郊のベッドタウン的な都市ですが、近年、湾岸エリアにオフィス街などが次々と登場しています。
人気麺料理チャジャンミョン発祥の地と言われるチャイナタウンや、世界遺産にも登録されている江華島支石墓群など、周辺には魅力溢れるスポットが盛りだくさんです。
2位 釜山(プサン)広域市 3,414,950 人
出典：https://aumo.jp/
釜山は、大韓民国の南東端に位置する都市です。
韓国第2の都市として知られていますが、ソウルよりも自然が多く、観光がしやすく、物価が安いとも言われています。
言語はもちろん韓国語ですが、ソウルで話されている標準語とは少し異なり、釜山弁です。日本でいう関西弁のような感じでしょうか。
釜山の独特の訛りは、ソウルの人には伝わらなかったりもするそうです。
また、釜山と言えば男らしさを想像する韓国人も多いようです。
その言語の強いアクセント、そして慶尚道独特の強い男性観で、韓国ではソウルの標準語よりも釜山弁を話せるほうがモテるとまで言われています。
そのようなことから、釜山の男性は韓国人女性の理想とも言われています。
1位 ソウル特別市 9,794,304 人
出典：https://www.hankyu-travel.com/
ソウル特別市は、韓国の首都です。
ソウルは、新羅時代は漢（漢江）の北側を意味する「漢陽」と呼ばれ、高麗初期には市域の北部は「楊州」、南部は「広州」、文宗の代には副都を意味する「南京」と称されました。
しかし、どのような表記であろうと朝鮮民族はこの地を「ソウル」と呼んできたとも言われています。
現在も他の都市とは異なり、定まった漢字名は無く、基本的にハングルのみで表記されています。
地形は、盆地構造で、外敵からの攻撃を防ぎやすかったのも古くから発展した理由の1つです。
朝鮮戦争の際は市内が破壊され、釜山が臨時首都になりましたが、休戦後の人口は韓国の経済発展に伴って急増を続け、1975年の680万人から1990年には1061万人にまで達しました。
現在、ソウル都市圏に人口が一極集中し、世界屈指の規模の大都市圏を形成しています。
まとめ
出典：https://jp.123rf.com/
韓国の都市について、人口ランキングとともにその特徴とあわせてまとめてみました。
韓国の国土は日本よりも狭く、人口は大都市圏に集中しています。特に、首都ソウルへの一極集中は著しく、興味深いものがあります。
今後も韓国の人口をウォッチし続けて行きたいと思います！
